

谷/坂
@NightmareYOSHIDA
人間に化けた邪悪な妖怪 時折山を降りて人を喰う
最近人里に引っ越した
一般的なゲームとかのオタク
- 2025年11月18日
ルポ 台湾黒社会とトクリュウ花田庚彦読み終わった匿名・流動型犯罪グループ(半グレ闇バイト・詐欺事件など)を追ったルポ。YouTubeで見かける有名人の名前を騙る詐欺商品、警察を名乗る電話詐欺、詐欺金を引き出す受け子、日頃はクッソ迷惑だな……程度にしか考えていない身近な詐欺犯罪たちを一本の流れとしてまとめられてました。誰が信じるんだよこんなのと思っていた謎の詐欺広告ってこういう人たちがやってたんだな……という納得がありました。著者の体験談もスリルがあり、読み物としても面白かった。 ノンフィクションものは最近までほとんど手をつけていなかったのですが、読んでみると面白くて、他にも色々読んでみたいなぁと思いました。 - 2025年11月16日
Thisコミュニケーション 8六内円栄読み終わったデルウハ殿…………………………………………。 デルウハ殿の夢小説読みたいな………………。 本編見る限りデルウハ殿ともっともうまくやっていける存在は「研究所」そのものなので、この研究所から人間を排除したうえで汚染除去装置を設置して、統括システムとして擬似人格みたいのを置けばワンチャン夢小説が書けるのでは? 世界観的には死体から人間の記憶が採れるし、全身クローンに至っては人類技術時点で可能なので、俺が非人道的な研究施設の総体になりパンとサラミでデルウハ殿を釣り、デルウハ殿クローンをいっぱい作ったうえで当該情報は本人には秘匿しオペラント条件付けのような行動心理学ベースでパンとサラミ以外のものを優先順位上位に来るよう条件反射レベルまで組み込む事ができればギリギリロマンス可能ではないか。失敗したら失敗デルウハ殿は潰して新しいデルウハ殿を1から教育しなおせば最適化できるし……。 - 2025年11月8日
植物の神秘生活クリストファー・バード,ピーター・トムプキンズ,新井昭広読みたい植物は罵声を浴びせると枯れるみたいな話ってどこが初出なのかなと思っていたらネットでこの本ではないかという話があったのでいずれ読んでみたい。無関係の本ではありますが「植物に綺麗な言葉をかけ続けると綺麗な花が咲くように」というほんまかそれ?という内容を基盤に本論を始めようとするものがあり、基礎理論の段階から砂上の楼閣で話されても……と思ったので確認したい。一体どこの誰が「植物は言葉がわかる」と言い出したのか? - 2025年11月8日
ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス栗田シメイ聞き終わったお、おもしろい……。 オーディブルにて。とにかく文章がうまい。密度が濃く、でもコンパクトで聞きやすかったです。 渋谷の一等地に構える人気ヴィンテージマンション、秀和幡ヶ谷レジデンス。資産運用目的の購入としても人気の高いそのマンションでは、「平日午後5時以降のヘルパー含めた外部業者立入禁止」「友人を宿泊させると1万円徴収される」「Uber eats利用禁止」「ベランダで洗濯物干し禁止」など異常なルールが管理組合によって敷かれその異常さからマンション価値は下落していた。 総会では反対意見が出ると人格否定めいた罵倒をされ、理事はその権限を使って聞く耳も持たない。 法律的には管理組合の解任ができず、住人らの委任票を過半数得て解任するしかない。ところが住人の大半は資産として持っているだけで現状を知らない人や、組合の嫌がらせを恐れている人がおおかった。 ただの住人に過ぎなかった人々が、様子のおかしい謎ルールちを敷いてくる管理組合に立ち向かう様子を描いたルポ。最初は井戸端会議めいた集まりから始まり、やがて100人以上の賛同を得て立ち向かっていく様は戦記物めいた迫力がありました。 すげーミクロな世界観のように思えますが、マンションという一つの組織の中での人の動きが非常に興味深かったです。 - 2025年11月8日
ある行旅死亡人の物語伊藤亜衣,武田惇志聞き終わったオーディブルにて。面白かった。 現金3400万円を自宅に残し、戸籍も親族も本名も不明のまま孤独死した女性。警察も探偵も身元がわからなかった、たった一人の身元不明女性の素性を追い、彼女が誰だったのか追いかける二人の記者のノンフィクション作品です。中盤、残された「沖宗」という名字を虱潰しに調べていく過程が特に面白かった。 印象的なのは途中で取材を申し入れた沖宗正明氏のエピソードで、正明氏が記者らが持参した沖宗一族の家系図を見て「親戚付き合いがないから孫に見せてあげたい」と言っていたシーン。子供の頃には家系図なんて興味がなかったけど、年を取ってくるとそういう家族のルーツ的なものが人にとって意味を持つ感じが興味深い。 全ての謎が解けるかと言えばそうではないのですが、常は本件とは方向性の違うネタを追いかけていた記者二名が、色んな人の手助けを借りながら追いかけていく様がドラマチック。 オモコロの岡田悠さんによる「いるはずのない親戚がXで見つかった話」に近い面白さもあり、ノンフィクション家系図ミステリー的なジャンルに近いのでかもしれません。岡田悠さんの当該記事では「アイスブレイクとしての家系図、オススメ」という言葉が冗談めいて書かれていましたが、本書でも沖宗正明氏の心を溶かしたのはまさに家系図だったので、わりとマジで家系図はある種強力なコミュニケーションツールなんでしょうか。特殊事例すぎる。 - 2025年11月6日
ある行旅死亡人の物語伊藤亜衣,武田惇志読みたい - 2025年10月31日
- 2025年10月31日
変な家雨穴聞き終わったオーディブルにて。YouTubeでシリーズを見てから気になっていたので聞いてみました。「奇妙な家の見取り図から謎を解く」という構成上、画像のないオーディブルでの視聴は不安がありましたが思ったより気にせず楽しめました。ホラー短編みたいな感じではなく、一つの家系をめぐるヒトコワ因習ミステリー。バランスの良い作品でした。 - 2025年10月30日
入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください(1)ギギギガガガ,寝舟はやせ聞き終わったオーディブルにて。すごくよかった! 人生に行き詰まり、死を覚悟した主人公が「人生がどうなってもいい人募集」という張り紙を見て、隣室に化け物が住むマンションへ入居するお話。 どんよりとしているのにどこか暖かく、ほっこりしているのにちゃんとおぞましいハートフルホラー作品でした。 作品構成としては隣人が語る怖い話+主人公が体験するキツめのヒトコワおよび非日常体験談という二重構造になっており、短めの怪談と主人公&おとなりさんを巡るエピソードが楽しめる構成です。構造的には『学校であった怖い話』に近い感じです。 疲弊して失うものの少ない主人公だからこそ、人外の理の中で生きる隣人と一緒にいられるという関係の危うさがなんかいい。 カクヨム連載作品なので物語がきっちり締まることなく終わっていますが、近日中に2巻がでるとのことですごく楽しみです。 - 2025年10月30日
撮ってはいけない家矢樹純聞き終わったオーディブルにて。面白かった。心霊ドラマを撮影するために上司から紹介された山梨のとある旧家に訪れた主人公が、家と人とオカルトを巡る因縁に巻き込まれていくお話。現実的でさっぱりしてるが情のある主人公、変わり者で若干ひとでなしだが冷静で知的な阿南君など、登場人物に好感が持て、キャラクターの魅力がミステリータッチの物語を引き立ててくれて楽しめました。 - 2025年10月14日
生物進化を考える木村資生読みたい - 2025年10月9日
オーディブルにて視聴。 面白かった! 北海道東部の牧場で、4年間に渡り66頭の牛を襲撃した大型熊oso18を、南知床ヒグマ情報センター理事長、藤本靖の視点から追いかけた記録。 「肉しか食べない」「牛を殺さずに傷つけるだけの時もある」などのおどろおどろしい情報が報じられたoso18。しかしそのイメージは誇大な部分も多く、例えばその名の由来となった足跡18cmという記録も、実際にはoso18の前足サイズは14cmであった。(熊の足跡は時間による劣化が起こる場合が多い) また藤本は「肉しか食べない」という事実に対しても現実的な原因を発見する。それはマナーの悪いハンターが山中に遺棄したエゾシカの死体捨て場であった。つまり、oso18は子グマの時から母グマにエゾシカの死体捨て場を教えられ、エゾシカを食べるという事を覚えたのである。またoso18は完全な肉食ではなく、デントコーンの畑でコーンを食べていることからも「よりイージーで栄養価の高い食」に流れていったに過ぎないという事が本書では示される。 ただ本書を読んでいて思ったが、これを「全部人間が悪い」と解釈するのは不誠実な読み方だなぁと感じた。 あれだけ厄介だったoso18が狩猟されたその理由。話の途中でヒグマ対策班一行から出禁をくらうも最終的には大きく貢献したNHK取材班。 以前YouTubeで見かけたが、「鹿が取れすぎる」事に対してハンターが困っている動画があった。鹿を食肉加工するには狩猟から一定の時間内に持っていく必要があるのだが、鹿が多過ぎて運びきれず、土をかけて埋めるしかないのだ。しかしを狩猟しなければ個体数は瞬く間に増え、山の枯死や畑の食害に繋がってしまう。そしてここまで鹿について語ってきたが、熊と人の人身事故は別に鹿だけが理由ではなく、気候の変化だったり、単純な生息域の重なりだったり、結局多岐にわたるとも聞く。 本書では誇張や一面的な見方は少なく、フラットな視点で語られる。想像力は大事だが、過度なファンタジー化はせず現実に誠実に当たっていくことの難しさというものを感じられた。 ただ、反対に登場人物は本当にキャラが立っていて面白い! 熊に関する知識も深まり、現実に対する視点の難しさも考えさせられ、物語としての外連味もあって、非常に面白い本でした。 - 2025年10月7日
忌み地 怪談社奇聞録福澤徹三,糸柳寿昭オーディブルにて視聴。実話怪談×土地ホラー。土地に纏わる怪談やラストの展開に向けて必要な話が収録されており、取材による採話、つまりフィールドワークで民話を収集するという形式(てい)で話が進んでいくため面白い。やがてそれらのエピソードが「水場」というキーワードに収束し、「水場には〜」的なオカルトな推測のオチにつながっていく。採取した話に対して類型を見つけていくという工程は民俗学っぽいのに、オチがわりとオカルトチックなので現実とファンタジーの境界が入り混じるようなグラデーションを感じた。 - 2025年10月6日
- 2025年9月24日
リトル・フォレスト(1)五十嵐大介読みたい - 2025年9月24日
限界集落株式会社 (小学館文庫)黒野伸一読みたい - 2025年9月18日
ノートルダムのせむし男 (昭和33年)武部本一郎,鈴木康之 - 2025年9月12日
汝、星のごとく (講談社文庫)凪良ゆう読んでるオーディブルで視聴中。プロローグにキーマンとなる人物を配置することで物語の謎や共感を操っている感じがしておーすげぇ〜となりました。まだ序盤ですが保護者の性欲に振り回されている被保護者が性欲に依存していくのはそれが1番身近な見本だからそりゃそうなんですが、ややグロいなと思いながら見ています。母親が民事訴訟しない(そして双方の親族が謎の動きをしている)のはなんか理由があるんだろうなと思いつつ、どんな理由があろうと自身の娘の人生の転換期をほっぽく親父を果たして残りの再生時間(9時間)で愛せるのだろうかという疑念が捨てきれません。とうこさんが実はかつて結婚の約束をしていた本命の人物であり何かの理不尽や策略の結果別れる結果となり、現在は余命1年とかでもワンチャン許せない可能性があります。この感情の行方やいかに……! - 2025年9月10日
- 2025年9月10日
ここは今から倫理です。 1雨瀬シオリ読みたい
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