名無しの積読家
@UNOwen
本蒐集から積読家となり、本を読むフェーズに入ろうとしています。
PSYCHO-PASSや攻殻機動隊のように作中で紹介される本があればつい気になって収集してしまうのが性。
- 2026年8月16日
- 2026年8月15日
硝子の塔の殺人知念実希人借りてきた読み終わった初の知念実希人作品。紹介動画をきっかけに手にとったが、あまりの面白さに一気に読み進めてしまった。一言で表現するなら「とんでもない傑作に出会えてしまった」という高揚感に尽きる。海外・日本のミステリーの系譜を踏襲しつつ、二転三転する怒涛の展開には、ドラマ『VIVANT』をリアルタイムで観ていた時のような圧倒的な衝撃を受けた。 特に印象的だったのは、作中でとある人物のミステリー作品が「過去の名作の劣化版」「読んでいて苦痛」と酷評される描写だ。しかし本作自身は、往年の名作たちが持つ構成、トリック、設定を巧みに踏襲し、見事にブラッシュアップさせることで、まさに「ミステリーの集大成」とも言える領域に昇華されている。異なる作品の要素をひとつに統合してしまう手腕には脱帽した。知っているオマージュに出会うたび読書体験の財産を感じると同時に、未読の作品への好奇心も大いに刺激された。 個人的には『そして誰もいなくなった』『アクロイド殺し』(アガサ・クリスティ)、『十角館の殺人』(綾辻行人)、『マルチ・エンディングミステリー』(深水黎一郎)などを読んだ経験があったおかげで、作中の仕掛けにしっかりとついていき、余すことなく楽しむことができた。読者のみなさんが「この作品を読んでいたからこそ、より楽しめた!」と感じた他のミステリーがあれば、ぜひ教えてほしい。 また、本作を通じて「名探偵と犯人は表裏一体である」というテーマについても深く考えさせられた。主人公は犯人でありながら、別の事件が発生したことでワトソン役として捜査に加わる。その過程で、どこか人間性を欠いた「名探偵」に対し、犯人である主人公の方がよほど真っ当な精神の持ち主に見えてくる倒錯感は非常にスリリングだった。 作中には「天久鷹央」シリーズとの繋がりを匂わせる描写もあり、そちらもぜひ読んでみたい。素晴らしい読書体験を与えてくれたこの一冊に、心から感謝したい。 只々長く滅裂な感想となってしまったが、このような作品に出会えて良かったと心より思う。 - 2026年7月20日
- 2026年7月20日
N道尾秀介借りてきた読み終わった読了。 6!通りの物語の読み方があり、感じ方が異なるという作品。 上下逆さまに印刷されており、各章に合わせて本を逆にして読むという未知の体験であった。 一通り読んだ後解説サイトも利用していくと、本作が同氏『いけない』シリーズと同様の偶像劇であるということがわかった。 時系列や人間関係が交錯しており、読む順番で感じ取り方が異なるという読書経験を味わえた。 - 2026年7月20日
涼宮ハルヒの溜息(2)谷川流借りてきた読み終わった涼宮ハルヒシリーズ第2作品目読了。 同シリーズを知ったきっかけは積読チャンネル様より。 該当動画における堀元氏の主体性を持つことが、主人公の条件という指摘はこの『溜息』を読んで前作よりも感じられた。 ハ唐突に映画作成を行い文化祭で上映するというハルヒの無理矢理周囲を巻き込む行動力は驚きのもの - 2026年7月20日
いけない2道尾秀介借りてきた読み終わった『いけない』に続いて読了。 前作に登場した登場人物に縁のあるキャラクターが出てきてシリーズものの良さを感じた。 今作の前作同様に殺人事件が各章にて発生する。 ただ、今作の方が関係者の悲痛さや無常感を感じさせられ読んでいて嫌な気分になった(勿論良い意味で) この本を読んで殺人ということが「覆水盆に返らず」のものであることを再認識させられた。ミステリー小説を少しずつ読んでいたが感覚を麻痺させていたのかもしれない。 最終章の締めくくりは、前作とは違ったものになっていた。是非一作目と合わせて読んで!ともススメしたくなる一作だった。 - 2026年7月20日
いけない道尾秀介読み終わった買った読了。 初道尾秀介作品。 白沢市・蝦蟇倉市において起きた。様々な事件と人物が交錯する作品。 単行本のための書き下ろしである最後の4章は一番文量が少ないが、一番ゾワっとさせられた。 街は平和に見えるが、謎は明らかにならないままである。罪を犯した人の良心の呵責が形となった「告白文」も結局効力を発揮することのないまま。 真相を知っているのは読者だけである。この小説は『そして誰もいなくなった』の最後の手紙が発見されなかった場合とも言えるかもしれない。 - 2026年7月18日
十戒夕木春央読み終わった読了。 読み進める中で犯人の目星はついた。 限りなくネタバレになってしまうが、アガサ・クリスティの「あの名作」と似た構図の作品だ。 本作では、現代ミステリの難敵である「スマホ」を封じ、クローズドサークルを成立させるための特殊な状況が設定されている。ただ、前作『方舟』よりも少し強引さを感じた。 前作では、電波の届かないところにあるシェルターというそもそも外部と連絡ができない環境という自然なものであった。 しかし今作では犯人からの「十戒」という脅迫によって外部との連絡を制限されている。 この制限が効力を持つのは舞台である枝内島に大量の爆弾があり、犯人の手元にそのスイッチがありいざとなれば爆破させられるという前提があるからだ。 この「大量の爆弾」というノイズ要素が、ミステリー作品に絡んでくるのは新鮮でもあり、奇妙でもある。 そしてラスト、前作『方舟』との繋がりが示唆される。前作の「謎の宗教団体」に続き、今作の「大量の爆弾」も謎のままだ。次作『楽園』で、さらなる謎が生まれるのか、それともすべての線が繋がるのか。期待が膨らむ。 - 2026年7月18日
- 2026年7月18日
夜のピクニック恩田陸読み終わった読了。 初恩田陸作品。 ノスタルジーを感じる一作。80kmもの距離を歩き通すという学校行事で展開されるストーリー。 何気ない景色や会話からキャラクターの関係性が変わっていく流れが綺麗。 - 2026年7月13日
- 2026年7月10日
- 2026年7月10日
- 2026年7月4日
アリアドネの声井上真偽読み終わった読了。 地下施設が地震により崩壊、火事と浸水も以性している中で盲ろう者で話せない要救助者をドローンで誘導する話。 様々なハプニングが起こる中、見えない・聞こえないとできないはずの行動を行う救助者がどうしてそのような振る舞いをできたのか? 正直読んでいく中で自分の予想が的中したので嬉しかった。 非常に読みやすく面白い一作! - 2026年6月27日
- 2026年6月27日
涼宮ハルヒの憂鬱(1)谷川流借りてきた読み終わった読了。 映像化された作品の第一作目。 未視聴であるため機会があれば鑑賞したい。 巻末の筒井康隆氏による解説にある通り、美少女モノの皮を被ったSFモノだということが分かった。 - 2026年6月24日
アクロイド殺しアガサ・クリスティ,アガサ・クリスティー,羽田詩津子借りてきた読み終わった読了。 疑うべき人物が犯人である可能性を読んでいく中で自然に排除してしまっていた。 ネタバレなしにこの本を読めたことは幸いである。 - 2026年6月15日
マルチエンディング・ミステリー深水黎一郎読み終わった読了。 タイトル通り複数の犯人を選ぶことで結末が変わってしまうというミステリー小説。 綾辻行人氏の館シリーズを読んでいれば、クスリと笑える記述もあって面白い。 - 2026年6月13日
世界の終わり、あるいは始まり歌野晶午読み終わった読了。 これは果たしてミステリー小説と言えるのか疑問に感じてしまったがミステリー小説であると考えを改めた。。 小学生の息子が連続誘拐殺人犯が用いた拳銃や塗料を隠し持っていたなどの状況証拠が次々に見つかる。 父親は様々な選択をした場合どうなるか想像するが、最終的に息子は犯罪者なのか否か明らかにならないまま終わる。 ミステリー小説とは謎を究明することであり、犯人や謎が解明されることであるがその中には状況証拠からの推測に過ぎないものもあるからだ。 - 2026年6月11日
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