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  • 2026年10月8日
    人形のアルファベット
    人形のアルファベット
    からだがほどけていく女たちや人魚像から生まれた蝋燭受け、脚が八本ある男などが主人公。 発想がとてもおもしろかった。 私は人間の身体は本来グロテスクなものだと思っているのだれど、グルドーヴァはそのグロテスクさに加え身体の自然さと不快さの境界を提示し、問いかけ、読者を抉ってくる。
  • 2026年10月7日
    ことばの波間で
    ことばの波間で
    韓国文学を読む人で知らない人はいない、名翻訳家のカン・バンファさん。 てっきり韓国語も日本語も小さい頃からペラペラなのかと思いきや、大学卒業後に渡韓するまで韓国語を話したことがなかったとは驚き。 翻訳のテクニックや日韓の文化の違いなど、知らないことがたくさんの楽しいエッセイ。
  • 2026年10月6日
    光っていません
    光っていません
    8つの短篇集なのだけど、1つめからものすごく良くて、心を鷲掴みにされたまま読み切った。 良心や道徳があるからこそ背負ってしまう重荷から「ちょっと逃げてもいいんじゃない?」と語りかけてくれるようなお話が揃う。それは自分にとって本当に捨ててはいけないものを取り戻すための勇気なのです。
  • 2026年10月5日
    コミック・ヘブンへようこそ
    コミック・ヘブンへようこそ
    ジャンルを横断しながら遊び心も交えて描かれるそこらへんにいそうな人たち。そのひとりひとりが懸命に生きていることが多彩に描かれていて、この絵と合わさり鮮やかな物語になっている。 韓国の小説には兵役の話(彼氏を待つとか)が出てくることがある。馴染みがないので興味深く読んでいる。
  • 2026年10月4日
    シャーリー・クラブ
    シャーリー・クラブ
    「シャーリー」という名前の人が加入できる「シャーリー・クラブ」。 そこに集うシャーリーたちが主人公の力になってくれるのだけど、その寄り添い方が、決して主導的にならず押し付けず、ただそっと隣にいて力強く支えてくれて、それがすごくいいなと思った。
  • 2026年10月3日
    ささやかな、あるいは取り返しがつかないもの
    八木詠美の文章の楽しみの一つが作品に散りばめられた詩のような余韻のある表現で、そこで立ち止まって言葉を味わっているといつの間にかズブズブ深みにハマっていたりする。 わからなさが与えてくれる遊び場で自由な思考を存分に楽しめる。それでいてしっかりと手を引いてくれている。そんな一冊。
  • 2026年10月2日
    地球の果ての温室で
    地球の果ての温室で
    世界から締め出された女性たちの連帯。滅びゆく世界で明日があると信じて行動した人々が起こす奇跡。その人々の存在と行動が明らかになる過程が良かった。 廃墟にいち早く広がる動植物たち。沈黙に満ちる植物の生命力が物語からも感じられる。 読後、道端の草木の力強さに改めて目を奪われた。
  • 2026年10月1日
    さいわい住むと人のいう
    「家」とはどういうものなのか考えながら読んだ。 安らぎを与えてくれる家がすべての人に存在するわけではない。けれど、理想の家を「幸せ」の形として追い求めたとして、幸せとは家を手に入れて叶うものなのか。本当の幸せはもっと身近に転がっているのではないか。 カール・ブッセの詩が心に響く。
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