砂漠が街に入りこんだ日

砂漠が街に入りこんだ日
砂漠が街に入りこんだ日
グカ・ハン
原正人
リトルモア
2020年8月1日
24件の記録
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年10月4日
  • 龍氏
    龍氏
    @dragon-ryu
    2025年10月4日
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年10月1日
    集中してじっくり読書をする余裕やタイミングがない日々というのも日常のなかにはあるのだけど、そんななかで出がけになんとなくバッグに入れてきた短編集の冒頭の一編を電車での移動時間にちょうど読み終わった。集中して読んでいた。ホームでバッグに仕舞いながらため息が出た。本当に素晴らしかった。この一編に救われた。と思いたい短編小説だった。 数日後の少し落ち着いたタイミングで、もう一度冒頭から読み始める。やはり素晴らしいと思った。日常という言葉には平穏なイメージがある気がするけれど、そこにも当然、苦悩や混乱だったり怒りや哀しみなんかがこびり付いている。それらを抱えながら過ごすのが日常なのだとも思う。この短編集で物語られる架空の都市の登場人物たちもそれらを抱えて“日常”を生きている。彼女、彼が感じている苦悩や混乱、怒りや哀しみには覚えがある。覚えがあるから、わかる、とも思った。けれど、それが物語になると、あるいは物語られる意味には、やはりわからなさがあった。他人の人生、日常がそうであるのと同じようにわからなかった。解決や答えを求めずに読む物語に感じるそんなわからなさを、大切に思いたい。他の誰かがこの短編集を読んでわからなさを感じたとしても、それは多分今感じているものとは全く別のもので、これはとても個人的な自分だけのものだから解釈や理解の前にまず大切に「抱きしめ」たい。素晴らしい小説を読んでそんな風に思えるものを手に入れられたから、救われたと思えたのかもしれない。 四六時中イヤフォンをつけ続けることで雑音(あるいは世界)から身を守る登場人物の行動にも覚えがあった。多少ショッキングだけれど、尊重したいこの物語のことは、少し“わかった”気がする。今もイヤフォンをつけて、隣から聞こえる物音や話し声から身を守りながらこの文章を書いているから。流れているのはMOBB DEEPのHELL ON EARTH。ここに脈絡は多分ないけれど、「私は音楽が周囲のすべてに魔法のような力を及ぼしているのだ」と思うことにした」。 韓国語を母語とする作家が新たに習得したフランス語で書いた小説。というのは、この本を手に取ったきっかけのひとつだけれど、訳者解説にある作者が語ったその理由にも納得出来た。 それは、言語という多くの人が既に持ち使っていることだから特別に思えるのだけれど、自らの表現に適した言語を習得するということは、言語以外にも自分の表現したいものに適した方法、楽器の演奏や絵画表現の技術なんかを習得することにも近いのかもしれない。既に持っている言語が自分の表現したいもの、あるいは方法と必ずしも一致しているとは限らないというのは結構納得出来る話な気がする。それでも、既に持っているもので表現しようと試行錯誤することにも価値があるというか、そうすることで生まれる素晴らしさもあるのだとも思っていて。それは、この作者が言う新たに習得した言語のつたなさのようなものが表現を後押しするということとも繋がっている気がする。
    砂漠が街に入りこんだ日
  • ieica
    ieica
    @ieica
    2025年8月14日
  • 喜多倉
    喜多倉
    @kitakura473
    2025年8月14日
  • 白玉庵
    白玉庵
    @shfttg
    2025年6月11日
  • ゆる
    ゆる
    @yurumogu
    2025年6月8日
    全編通して読み、『雪』がいちばん好き。思った以上に純文学だったので、どの話もゆっくり読んだ。純文学ってひとつひとつのセンテンスを何度も咀嚼しながら読むものなんだなという感覚を得る
  • ゆる
    ゆる
    @yurumogu
    2025年6月2日
    50ページくらいゆっくりと読む。感情をフラットな位置に持っていってくれる純文学。今のところ、結構好き。
  • ゆる
    ゆる
    @yurumogu
    2025年5月25日
  • 灯
    @booklamp
    2025年4月26日
  • RISU
    @risu
    2025年4月26日
  • 26歳からフランス語を学び始めて、6年後にはフランス語で小説を出版することになったグカ•ハンのことば。 「私の母語ではない言語、つまり私のそれまでの人生や感情とは結びついていない言語を話すことで、ある種の“軽さ”を感じることができました。」 parismag.jp/life/27430/amp
  • izy
    izy
    @izy
    2025年3月24日
    パリに移住した韓国人の作者が、移住後わずか6年のうちにフランス語で書いた作品だという。 第二言語で描かれたからか、作品世界に独特の輪郭と遠近感があっておもしろい。 たぶん作者は、猛烈に文章がうまい人だけど、巧みに操れる母語をあえて封印し、自明な言葉や表現を拒んだ。 それによって、寂しさとか、白いんだけどうっすら汚れている空白みたいなものが体に染みこんでくるような、不思議な魅力のある文章になっている。
    砂漠が街に入りこんだ日
  • ロレ
    @rore-218
    2025年3月22日
  • WZ🦟
    @wenakaaya
    2025年3月11日
  • 離乳食
    離乳食
    @munimuni
    2025年3月11日
    また読みたいちゃむ
  • 明らかにフィッシュマンズ『空中キャンプ』のジャケを描写したシーンがあるのだが、 韓国ルーツの方がフランス語で執筆した本が日本語で訳されて、その中に日本のバンドが登場する、 という遠回り感が妙に心に残っている。
  • 黒井 岬
    黒井 岬
    @caperoy
    2021年12月31日
    グカ・ハンの次作をずっと待ち焦がれている
  • mizuiro
    mizuiro
    @transparency23
    2021年1月26日
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