未来散歩練習

未来散歩練習
未来散歩練習
パク・ソルメ
斎藤真理子
白水社
2023年7月4日
9件の記録
  • zelkova
    zelkova
    @zelkova
    2025年4月13日
    電車で読んでいたらコーヒーを飲む場面がたくさん出てきたので飲みたくなり、駅から一番近いコンビニでコーヒーを買ってしまった。 ふわふわとしていて不思議なところも、社会問題となった事件を描いているところも『もう死んでいる十二人の女たちと』と共通していることだけれど、こちらのほうが希望を感じられた。
  • 白玉庵
    白玉庵
    @shfttg
    2025年3月22日
    韓国では茶白猫をチーズ猫というの?かわいい。 とてもよかった。3つのストーリが過去から未来へ、反復しつつ少しずつ進む。まさに練習である。釜山のまちが魅力的で、明日にでも散歩に行きたい。静かで穏やかな暮らしの床下に暴力があって、時々それが見えてしまう、このひんやりとした感触。暴力描写が辛く挫折した『もう死んでいる…』も再読しようと思う。 そしていつも通り、訳者斎藤さんの後書きが本当に行き届いており、韓国の歴史に疎い者への大きな助けとなっている。
  • 白玉庵
    白玉庵
    @shfttg
    2025年3月20日
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年3月20日
  • 白玉庵
    白玉庵
    @shfttg
    2025年3月20日
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年3月6日
    この本を買った日、古本屋さんを出て駅に向かうと、ちょうどアクシデントで電車が動かなくなったところだった。その日はまだとても暑くて「また汗をかいてしまうな」と一瞬躊躇したけれど、乗り継ぎができる一つ先の駅まで歩くことにした。その道はたまに歩くのだけど、まだ日が高いうちにひとりで歩くのは新鮮な気がした。必要に迫られたそれは、どちらかというと散歩よりも移動という感じでもあったのだけど、それでもバタついた日々に不意に訪れた余裕のような時間には色々なことを考えていた。この本の中で「私」がそうするように、「私」やあなた、街の過去を思い、未来を想像し、現在を省みる。頭の中では同じようにそれらが重なったり繋がったり混じり合ったりしていた。少し新鮮に見えた街並みも眺めながら目的の駅にたどり着いて、電車に乗り込んで訳者あとがきから読み始めた。 ”今”というのはうまく定義ができないのだけれど、そのとき歩きながら頭の中で重なったり混じり合ったりしたもの、瞬間が単純ではない”今”と言えるのかもしれない、と小説を読み終わった後に考えている。小説も思考でも”今”をたしかに捉えることも、それを書き残すことは難しいけれど、整理されずに混沌としているそれを、そのまま、と思えるように書き残そうとしたのもこの小説のような気がしてきている。未来も過去も現在も含めた”今”を書いた小説。そんな小説が読みたかった、読めたと思った。 「本を読んで散歩しよう」とても印象的な一文を思い出す。この本のこともまたゆっくり歩きながら、たくさんのものが混じり合ったなかで考えたい。もうすぐ散歩のシーズンがくる。
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