図書館の返却本棚で懐かしい名前を見つけて少し前に読んだ。必ずしもわかりやすいハッピーエンドでなくてほろ苦さもあるのが記憶と同じだった。

作業の合間にちょうど良い本。造本も丁寧で嬉しい。前から知っていた歌も幾つかあって、流れで違う意味に捉えられるのが不思議。

短歌の作り方が自分と全然違っていて（当たり前だが）興味深い

内容もさることながら、梨木さんの連想の流れ方が好き。片山廣子さんのお名前が出てきて、文体の基礎と称されていたのを読み、道理でと膝を打った。

バッドエンドとまではいかないけれど、ほろ苦いお話のように感じた。お話の意味ってこういうものかも

巻末の解説が丁寧で嬉しい

復刊の知らせを聞いて舞い踊っています。聡明なあまりに周囲を歪ませてしまった誇り高い少女のお話です。

語り口の軽さに反してしっかりした内容だと思う。解説をしつつ、今この場の出来事と地続きであることをしっかり釘を刺してくるようで背筋が伸びた。

ふと惹かれたので。ゼーバルトの再来との評も気になる。

周囲がみなネタバレを踏む前に原作を読んでとりあえず原作を読んでネタバレを見ないようにしてと口々に言ってくるので借りてみた。読む時間はあるのだろうか

少し前に。ゆっくりしたトーン。心細くなる時間帯を思い出した。

（何言ってるんだろうと思っている）

息抜きに

併読