バトラー入門
81件の記録
一年とぼける@firstareethe2026年9月10日読み終わった感想これ文体選択間違ったでしょ。良く言えば砕けて平易な、悪く言えばネット文体的軽くてクドい文体で書かれている。書籍という権威性やエクリチュールのパフォーマティヴ性の攪乱への試みとして理解はするけど、その文体に引っ張られて露悪に陥っている箇所が少ないながらもある。露悪に溺れてしまった時点で、失敗だったと言わざるを得ない。文体と下記の露悪点が気にならないという人にとっては、バトラーの全体像というより「ジェンダー・トラブル」解説書として有用なのではと思う。 第三章「"You make me feel like a natural woman"」、著者による同名曲への「チャカし」から章が始まる。 これがあまりに酷く露悪的で、アリサ・フランクリンファンとしては看過し難い(キャロル・キングファンも同様だと思う)。明らかにちゃんと曲を聴いていないし、歌詞もサビ以外は知らずに雑で的外れな誹謗が書かれている。 一つ擁護すれば、後段のバトラーによる同曲の解題との落差を狙って、あえて過剰に書き立てた可能性はあるが、それにしても低質な誹謗には我慢ならない。こっちは誹謗の為に一冊読み切ったんだから、そっちも歌詞熟読まではいかなくとも一回はちゃんと聴いてから誹謗しろ、と率直に思う。 著者による「チャカし」によれば、タイトルを意訳すれば「あなたといると、すっごく女のように感じる」になるそうだ。「あなた」とはもちろん男性を意図している。つまり、Femなキラキラソングになるらしい。曲をちゃんと聴いた事ある人なら、間違ってもこんな感想になりますかね?仮にも男性代名詞が一度も使われていない楽曲に? もちろん時代的制約を考えれば、キャロル・キングが異性愛を前提としていただろうとは思う。しかし、同曲は歌詞だけからも非常に開かれた解釈を許す楽曲なのは間違いない。そもそも代名詞の排除からラブソングではなく霊歌の可能性も開かれている楽曲だし、「Woman」以外に性的代名詞も使われていないため、クィア読解も非常に容易な歌詞構成になっている。 歌詞を正面から読むだけでも、社会的制約下にある「Woman」というくたびれた状態から、あなた(You)といると制約から解かれて自然な自分でいられるといった趣旨なので、キラキラソングのかけらもない。明らかに曲を知らずに誹謗している。後段のバトラーがそのジェンダー性に触れた解題をしているのを紹介しているからといって、こんな雑なもん許せる訳ねぇだろ。書いててまたムカついてきた。 この様に、知りもせずにクィア読解に優れた題材を雑に上から目線で誹謗してしまっている。この露悪を読んで思ったのは、この著者は他人が大事にしているかも知れないものをこんな無責任に無碍に扱えてしまうんだな、というものだ。ファン故の過剰反応だと思われるなら、それは仕方ない。それでも許すつもりはない。 この露悪文の後で、対話の重要性と難しさ、「可能性」という開かれた状態への希求や「代名詞(!)」というセンシティブへの言及もあったが、どの口が言うのかと。それら全ての可能性に開かれた楽曲を誹謗しながら。アリサファン、キャロル・キングファンでなければ良い本だと思えるんじゃないですか。知らんけど。自分はファンなので著者が扱った様にこの本も無責任で無碍に扱う他ない。対話の可能性は向こうが勝手に閉めた。

一年とぼける@firstareethe2026年9月8日読んでるうーん、三章冒頭の「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」への的外れかつ明らかに曲も歌詞もロクにチェックしてないクッソ雑な揶揄のせいで、それ以降への読むモチベーションが全然上がらん。アリサ・フランクリンファン故の過剰反応と言われればそうだけど、知らないことについてあんな堂々と偉そうに揶揄れちゃうんだ、と思うともう著者を信頼できん。
midorisaejima@midorisaejima2026年4月28日読み終わった行為の積み重ねによってジェンダーが構築されるジェンダーパフォーマティヴ理論の章を繰り返し読んだ。ジェンダーエクスプレッションモデルが内→外だとするとこちらは外→内の作用だ。この反転にどこか見覚えがあるのは現在の行為が過去の自分を再解釈するアドラーやサルトルで、どれも自分を勇気づける哲学者たちだ。ジェンダーをセックスから切り離すニュートンやバトラーの考え方は非常に重要なので今後忘れずに生きていきたい。
花木コヘレト@qohelet2025年12月25日読み終わった図書館本フェミニズム藤高和輝先生を、とある詩人の読書会(東京芸大で今年開催された)で、ゲストでいらっしゃっていたのを、拝見したことがあります。それで、私はフェミニズムに関心を持って、本書を読みました。 多分、私は本書の3割も分かっていないと思いますが、どうやら本書は、藤高先生が大学の先生だからか、学部生を読者の大きな念頭に置いて、書かれているようです。ですから、かなり噛み砕いて、アメリカのフェミニズムの小さな歴史も含めて、バトラーの『ジェンダー・トラブル』について解説されています。会社員の私でも、3日で読み通せたのは、先生が懇切丁寧である、おかげだと思います。 また、本書で先生は、バトラーにとても寄り添っています。先生に言わせれば、本書はファンブックのようなものだそうです。ただ、本書の中で、一番受け取らなければならないな、と私が思ったのは、バトラーの言葉ではなくて、クレンショーの「インターセクショナリティ」という概念でした。 つまり、差別というものは、複数でcrossするものなんだ、という理解です。つまり、簡単にいうと、人は一度差別される立場に身を置くと、その沼から抜け出せなくなるのが、むしろ常態なんだ、ということです。だから、私たちは、他人の人格を尊重するように、常に心がけなければならないのだ、と思いました。 つまり、抑圧の犯人は、一人男性だけとも、決められないようです。もちろん限定的な意味ではありますが、私たちのほとんどが、共犯的な差別主義者として生きている、ということだと思います。国籍や人種、年齢性別などによって、差別が膨大にcross するということは、もはやそういうことでしょう。 だから、これは逆説的に、シス・ヘテロ・男も、「結局、俺は差別主義だからフェミニズムなんか知っても無駄」とは言わないで良い、ということだと思います。ほとんど誰もが差別主義者なのだから、シス・ヘテロ・男(である私)も、むしろ積極的にフェミニズムに関与して良いんだな、と思いました。これが、私が得た、本書の一番の収穫でした。 ただ、大事なことなので、メモ程度ですが、もう一つ付け加えておきたいと思います。 それは、本書で強調されている、ジェンダーと生物学の切り離しです。ジェンダーが不連続であるということは、「倒錯」によるエロティシズムへ直結するように書かれていましたが、正直刺激が強すぎるように、私には思われました。 ジェンダーの不連続性は、現代社会の規範における「倒錯」だと思いますが、それがエロティシズムに直結するのは、もちろん私にも分かります。つまらない例えですが、俗に言う「ギャップ萌え」とパラレルに考えられるからです。 でも、これは私たちが生物学と切り離されてもなお、生と性が不毛ではないという、私たち人間の怪奇な現実に根差した感覚と思います。 もちろんシス・ヘテロ・男女でも、人間はすべからく性的に不毛です。しかし、本書において、またLGBTQにおいては、その性が、不必要なくらいに盛り上がりを見せるように、私には映ります。 もっと落ち着いた性を求めるLGBTQの方々もいるはずだと、私には思われるのですが、フェミニズムの本を読むと、燃え上がる生命や性を感じて、もう少し穏当に話が進むといいのにな、とは私には思われるのでした。 本書が労作であり、サービス精神に溢れた、親切な新書であることは、間違いないと思います。




Hinako@Lady_Hinako2025年11月10日読み終わった『ジャンダー・トラブル』は難解だ!との前評判をうけて、そちらに手をつける前に、まずは入門書から読んでみた。 昨日ちょうどジェンダー入門の講義を受けたのもあって、内容がスッと入ってきたけど、え?クュア?何それ美味しいの?レベルの知識の人には入門書とはいえ難しいと感じる人もいるかも?まぁ、そんな人はそもそも読まないか? ユーモアある語り口で書いてくれていて、楽しく読む事が出来たし、なんだか励まされた! 頑張って本編を読むぞー!!
バーナード氏@barnadoshi2025年9月18日哲学・思想『全身ピンク』の姿はもしかしたら、ジェンダー規範に対する一種のアイロニーとして、その命令に『歯向かう』ものでさえありうるかもしれない(本書161p)
柿内正午@kakisiesta2025年8月3日買った読み始めた@ 本屋lighthouse 幕張支店夏祭りで買って読み始めた。『女子プロレスの誕生』との読み合わせもよい。「非公式ファンブック」としてのスタイルが内容と密接に連関している。




ばうむ@baum512025年6月6日アレサの歌詞をまだ引っ張りながら自然な女であることは異性愛を前提としていることを説明、最後畳み掛けるように人種の話にもなったの良かった、自然な女とは白人の異性愛の……条件外の女のことを女ではないとしたウィティッグの議論おもしろー
ばうむ@baum512025年6月6日ラズビアンは女ではないと語ったウィティッグのジェンダーを無くそうとすることでより強調してしまったことへの批判、二元論を前提としながらその意味をなさなくなるように撹乱させることを示した小説への評価、バトラーがジェンダーをなぜ増やすことに腐心したのか、混乱のために。社会規範はそんなに万能な一枚岩なのか?
ばうむ@baum512025年6月6日またニュートンの議論に戻りジェンダートラブルで論じられていることはジェンダーをなくすことを目指したのではないことを説明してるんだけど、そうなの?!え?!そうなんだ?!え?!
amy@note_15812025年5月10日読み終わった感想クィア・フェミニズムジュディス・バトラーの難解な主著『ジェンダー・トラブル』を、社会的背景や思想的文脈とともにわかりやすく解説し、クィア理論やドラァグ論、パフォーマティビティの核心に迫る一冊。 おもしろかった。偏見がなくならないという現実があるからこそ「自己や他者に倫理的に生きることに駆り立てることができる」という一文には痺れた。そうあろうとすることは正直しんどい日もあるけれど、力強く言葉にしてくれることが支えになる。 また、家父長制についてのバトラーの考察には膝を打った。フェミニズムの前に立ちはだかる大きな岩といえば家父長制だが、それについて「家父長制は歴史的に必然でも、絶対的でも、自然なものでもない」という指摘があった。 家父長制を歴史の一部として認め、「家父長制前/後」と分けてしまうことが、むしろその存在を歴史的に必然化してしまう。つまり、解放のための思考が現在ある抑圧を知らず知らずのうちに正当化してしまう危うさについても語られていた。 さらに、連帯と対話の困難さについてもバトラーは論じている。団結の裏にある排除の危険や周縁化される人々へのまなざしも忘れず、フェミニストやリベラルのなかにも環境や意見の相違を受け入れられない人は多いという現実を見ている。SNSでもよく見かけるその構図についてもバトラーは考えを巡らせており、それでもなお「対話を諦めない」という希望を示してくれている。 正直、難しい部分も多かったが、読んでいてバトラーの考えに少しでも触れられたことが嬉しい。もっとバトラーについて知りたいし、途中で挫折する可能性はめちゃめちゃあるけど『ジェンダー・トラブル』も読んでみたい。



こるびたる読書部@group_kolbitar2025年3月8日読み終わった著者が「『ジェンダー・トラブル』の1ファンが書いたファンジン」という通り、入門書というよりはある程度自分の解釈を持った人が他の人の解釈語りを聞くような立て付け。口語調の、まぜっかえしなど含む距離の近い語りは、本書の内容を踏まえたパフォーマンスということなのかもしれないが、正直だいぶ面食らった。できるだけ男性の哲学者を関わらせずにジュディス・バトラーの仕事を語る試み。参考文献リストはあり。






















































