人質の朗読会

55件の記録
- なつみ@t_7232025年10月3日読み終わったすごくちょうどいい「小川洋子世界」だった。 想像を具現化する能力者による「ありえないけどあると思える世界」という感じ。 繊細で残酷で愛に溢れた文体がとても好き。
- どうどう@toutoutoudo2025年9月28日読み終わった小川洋子との出会いの本です。中学生の時に初めて読んでから何回か読み返しており何回目かの読み返しをしました。年齢を重ねると同じ文章なのに捉え方が変わるというのを肌で感じております。初めて読んだ時に世の中にこんな本があるんかと鳥肌さすさすだった、けどなんですごいのか明文化はできなかった。けど今回よんだらなんとなく琴線に触れた事柄が理解できて説明ができそうだった。未知のものがきらきらしているみたいな感動をもう受け取ることはできないのだと悲しみでしたが、言語化できるほど言葉を手に入れたのだと思うとまた違う感慨深さがありますね。どれが好きとか書こうと思ったけど全部好きなので箱推しです。そして、小川洋子が好きです。洋子、好きだ〜!
- HIM@2416@HIM24162025年8月27日買った読み終わった読了。 とてもいい本でした。 8人の人質による 小さな朗読会。 内容としては少し不思議な話なんだけれども なぜか違和感なく スッと心の中に入っていくような そんな話でした。 これはこの8人の結末が分かっている上で聞く(読む)からこそ染み渡るのか はたまた全く別の理由なのか分からないけど とにかく良い本でした。
- いんとん@Going-kyo2025年8月1日読み終わったごく普通の人の日常にほんの少し非日常を混ぜた景色が淡々と語られる、小川洋子さんの世界が素敵。短編ひとつずつを単品でも当然良いのだが、その全てが書かれることになった舞台設定が上手いスパイス。 でも、ハキリアリの話を読んでいる間ずっと、ピタゴラスイッチのハキリアリの歌が頭の中で鳴りっぱなしだった...雰囲気ぶち壊し、ハハハ。
- nishi@nishi2025年5月2日読み終わった@ 電車冒頭数ページのセンセーショナルな事件と、それより昔のそれぞれの人生の話。各話の人物たちの生きた日々を愛おしく思うほど、読み終わりではっと現実に引き戻される感覚が悲しい。取るに足らない自身の生活もほんの少し大切にしたいと思える。「B談話室」と「花束」が好き。
- muu@mu_book_um2025年4月11日読み終わった本棚から取り出して、いざ! 小川洋子さんを読む時は背筋が伸びる。 読み終えて… 小川洋子さんの作品でもベスト3に入るくらい好きな物語だった。アンネの日記を読んで作家になられた小川さんの想いの詰まった作品。
- リサ@risa8osaka82025年3月5日読み終わった個々のストーリー自体は他人が聞いても何でもないような話なんですが、本人にとってはおそらく人生の最期に誰かに語るべき物語だったのと思います。その何でもない物語を精緻な筆致で描かれている本書、忙しない毎日に疲れている方にお薦めです。
- なこ@167otogi2025年2月16日かつて読んだ異国の地でテロにより命を散らせた 8名の人質たち。 身を寄せあい彼らが語り合ったのは、人生の中のささやかで尊い日常だった。 そして1人の兵士によって それは残響から掬い上げられる。 夜十時、彼らは生きていたと届けるように。 人質の朗読会は開かれた_。
- みどりこ@midorikko_032017年1月20日読み終わったすげー良かった。初めて小川洋子さんの本で全ての内容に違和感を感じずに読むことが出来た。男性視点だと平気なんだけど、恩田陸と同じで女性の視点になると途端に性的な雰囲気出して来るのが苦手なんだけど、連作短編だと気楽に読めるな。