物語の役割

物語の役割
物語の役割
小川洋子(小説家)
筑摩書房
2007年2月1日
29件の記録
  • wingfeet
    wingfeet
    @wingfeet
    2025年5月18日
    短いながらも良い本でした。特に第三部が良かった。『博士の愛した数式』しか読んだことなかったけど、他の作品も読んでみたくなった。
  • 橋本吉央
    橋本吉央
    @yoshichiha
    2025年5月16日
    人にとって物語とはどんなものなのか、ということに関心があって読んだ。 小川洋子さんの「人と物語論」であり、哲学的・批評的に物語と人間を語るというよりは、シンプルにご自身の経験、物語が自分の生き方にどのような意味をもたらしたのか、自分が小説という形で物語を生み出すとき何が起きているのか、ということを丁寧に、難しい言葉を使わないがとてもしっかり、こちらの手のひらを両の手で包んで大事なものを手渡してくれるように語ってくれる。 物語は、人が大きな世界の一部であり、世界に身を委ねて良いのだという全と一的な感覚と、一方で自分自身の内面世界の自由さ、それゆえ自分自身を特別なものにしてくれる意義の、矛盾するような両方の感覚を与えてくれるものである、という考え方はとても面白かった。 当たり前なのだけど、一とつひとつの言葉の選び方、締め方が素敵で、全体として「素敵な本だったなあ」と感じられる本だった。
  • 橋本吉央
    橋本吉央
    @yoshichiha
    2025年5月16日
    しびれるぜ…なんて素敵な締めくくり。 「民族も言葉も年代も性別も違う人間が、どこかで出会ったとします。その時、お互いの心を近付ける一つのすべは、どんな本を読んで育った人か、を確かめることかもしれません。もしその人が、『ファーブル昆虫記』や『トムは真夜中の庭で』や『アンネの日記』をあげたとしたら、私はたちまちその人と心を通わせることが出来るでしょう。 もう一つ贅沢を言えば、いつかそういう場面で、私の書いた小説を誰かが挙げてくれたなら、作家としてこんなに大きな幸せはありません。 もちろんその時、私はもう死んでいるだろうと思います。しかし、自分が死んだ後に、自分の書いた小説が誰かに読まれている場面を想像するのが、私の喜びです。そういう場面を想像していると、死ぬ怖さを忘れられます。 だから今日もまた私は、小説を書くのです。」
  • wingfeet
    wingfeet
    @wingfeet
    2025年5月16日
  • 橋本吉央
    橋本吉央
    @yoshichiha
    2025年5月16日
    いい表現だなあ… 「小説を書いているときに、ときどき自分は人類、人間たちのいちばん後方を歩いているなという感触を持つことがあります。人間が山登りをしているとすると、そのリーダーとなって先頭に立っている人がいて、作家という役割の人間は最後尾を歩いている。 先を歩いている人たちが、人知れず落としていったもの、こぼれ落ちたもの、そんなものを拾い集めて、落とした本人さえ、そんなものを自分が持っていたと気づいていないような落とし物を拾い集めて、でもそれが確かにこの世に存在したんだという印を残すために小説の形にしている。そういう気がします。」
  • ※
    @oooooooo
    2025年5月16日
  • 橋本吉央
    橋本吉央
    @yoshichiha
    2025年5月15日
    気になってた本が届いた!楽しみ。
  • 橋本吉央
    橋本吉央
    @yoshichiha
    2025年5月10日
  • muu
    muu
    @mu_book_um
    2025年5月10日
    臨床心理士の東畑開人のスレッズより。
  • tetsu_cafe
    @tetsu_cafe
    2025年5月10日
  • えむ
    えむ
    @emu
    2025年5月5日
  • hoochaa
    hoochaa
    @hoochaa
    2025年4月22日
    作家は過去を見ている、物語が進んでいくのを追いかけて言葉にしていく、みたいな話は村上春樹も言ってたなあ 博士を愛した数式が出来上がるまでの話とかも良かった
  • hoochaa
    hoochaa
    @hoochaa
    2025年4月21日
  • C0913_2
    C0913_2
    @C0913_2
    2025年4月11日
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年4月11日
  • ちまき
    ちまき
    @sumeshi
    2025年4月11日
  • Suzuki
    Suzuki
    @finto__
    2025年4月11日
    ★★☆☆☆ 「ほんとうに悲しいときは言葉にできないぐらい悲しいといいます。ですから、小説の中で「悲しい」と書いてしまうと、ほんとうの悲しみは描ききれない。言葉が壁になっその先に心をはばたかせることができなくなるのです。それはほんとうに悲しくないことなのです。人間が悲しいと思ったときに心の中がどうなっているのかということは、ほんとうは言葉では表現できないものです。けれども、それを物語という器使って言葉で表現しようとして挑戦し続けているのが小説なのです。」65
  • macochi
    macochi
    @macochi
    2025年4月3日
  • hn
    @hn__87
    2025年4月3日
  • sae
    sae
    @sae
    2025年3月22日
    自分は広大な全体のほんの小さな一部だという思いと、自分は他の何者でもない特別な一人だという思い。一件矛盾しているようで、どちらも人間にとって必要な、共存させるべき思いを、私は本から学びました。(P109)
  • 喜多倉
    喜多倉
    @kitakura473
    2025年3月13日
  • おくまほ
    おくまほ
    @09rahomaho
    2025年3月10日
  • いろ
    いろ
    @haroi168
    2025年3月6日
  • 月日
    月日
    @tsu_ki_hi_
    2020年11月15日
    辿り着いたフヅクエ。わたしのセーブポイント。ぽかぽか紅茶、ブランケットに包まって。 だいすきな小川洋子さんの語る言葉、寄り添って頷いてくれるようで胸がいっぱいで、いっぱい折ってしまった。
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