ジュリアン・バトラーの真実の生涯

15件の記録
- アマヤドリ@amayadori2025年4月4日読み終わったすごく面白くて色んなことを考えながら読んだのだけど、読み終えてみるとひとりの人生を辿った時間がそこにあった。 誰かの一生をこんなふうになぞることってなかなかないんじゃないだろうか。(伝記ならあるけど) あとがきに続く参照文献、につづく最後のページににやりとせずにおれなかった。
- ほしなみ@hoshinami6292025年3月26日読み終わった凝りに凝りまくった、まるで事実と見紛うかのような虚構……的な惹句が気になって読んだのだが、全体としてオールドスタイルの少女漫画を読んでいる気分だった。内田善美『星の時計のLiddell』とか中村明日美子『Jの総て』とかみたいな感じだなあという印象。衒学趣味……とは違うがある種の教養の楽しげな開陳・ひけらかしのようなものもあり、その辺りは特に内田善美を髣髴とさせた。魔夜峰央が帯文を寄せているのはこの作風ゆえだろうか。 何というか、楽しく読んだけれど思っていたのとだいぶ違う作品だった。
- 七日野@7kano2025年3月12日読み終わったジョンの目線を通さないジュリアン、周りの人々、そしてジョン自身はどんな人なんだろう? ジョン、アンダーソン、ジュリアンの作品が読めれば何かが分かるかもしれないのに、それができないのがもどかしい。
- 夏しい子@natusiiko2025年3月7日かつて読んだこの小説を読んでいると、春琴抄を思い出す。 私は春琴抄を佐助より、春琴の方が佐助を必要として愛していたと読んでいた。 それと同じように、ジョージよりジュリアンの方がジョージを必要とし愛していたのでは無いかとずっと感じていた。 物語としては良かった。 物語が終わった後の作者のジュリアンを追ってのジョンの取材は長過ぎた。