破果

34件の記録
- 古屋 いつか@ameyuki2025年6月20日読み終わった借りてきた来春 花總まり主演で上演されると知って、早速借りて来ました。 プロ暗殺者として孤独に生きて来た女性が、老境に至って心境の変化を迎え、それとともに、覚悟の戦いへと挑んでいく… というお話は、決して目新しいものではないですが、コツコツ積み重ねるように綴られる、主人公の人生、老い、周囲との距離、ドキドキハラハラというよりも、何というか、ずっとヒリヒリヒヤヒヤしているような緊張感が面白かったです。 この主人公をハナ様がどう演じ、浦井くんがどう狙うのか、楽しみです。チケット当たりますように!
- うみこ@umico52025年4月5日読み終わったふーヒリヒリしたー一気読み。人殺しがどうとかはさておき、おばあちゃん殺し屋かっこよかった。爪角が韓国で愛されているということが素敵。何より、桃や蜜柑の描写が秀逸。
- obama@sakiobama2025年3月24日読み終わった借りてきた@ 自宅性差でガラスの天井が生じるように、老いた方をどう扱おうか「困った」ことはないだろうか。読み進めながら、先日遭遇した高齢者への対応を自省した。だれかがそうすると思うのではなく、気付いた時にできることはあった。 ーーー 草臥れた小さな薬局。珍しく混み合う週末。老人がシルバーカーと入店しようとする。ガラスドア前の数センチの段差と衰えた力には中々反応しない押しボタン。通りすがりの方が手助けしている。入り口ののそばに立つ男性。正面受け付けに立つ薬剤師たち。何かあれば担当者が対応するだろうと文庫本に目を落とした瞬間。手を伸ばそうと待合ソファから駆け出す。ドアの閉スピードに負けた老人はシルバーカーごと押し潰される。 ーーー 冷蔵庫で茶色く変わり果てた3つの桃と、その破片を剥がし片づけるために立てられた爪。前段のトゥとの会話の流れ全部に泣きそうになった。 物語として上手く咀嚼できない点も多々あったけど、女性の老いとの向き合い方と接し方を書きたかった思いがヒシヒシと。そりゃあ映画化するよね! と思うくらい設定と戦闘シーンはかっこいい。 長々とした比喩ばかりで序盤、読めるか不安だったのは作者の意向でなるほどなぁと。チョガクが宙に伸ばした右手がかっこいいと思える。訳者あとがきまで読んでよかった。