

オバマサキ
@sakiobama
ぽろぽろとした断片的な記録と感想文。ノンフィクションと海外文学、エッセイをよく読みます
- 2025年5月17日
- 2025年4月19日感情の海を泳ぎ、言葉と出会う荒井裕樹読み終わった@ 自宅ー今日という日の終わりに、自分の中から「幾分良し」という言葉が紡げたのなら、少なくともその瞬間、世界は幾分良かったはずだ。ー 久しぶりに手に取り、再読した。初回と同様に帯にある「良い文章ってなんだろう?」へは違和感が拭えないままだけれど(良い文章について語ってないわけじゃない。けれど、分類しようのない本の中身と販促用のビジネス書ぽい帯文にズレを感じるというかむずむずしちゃう)、この文章を欲しているひとたちへと届けと願ってやなない一冊。というか、荒井先生の本はいつだってそう願わずにはいられない。
- 2025年4月17日傷のあわい宮地尚子読み始めた@ 自宅
- 2025年4月12日小名浜ピープルズ小松理虔気になる
- 2025年4月7日齟齬の誘惑蓮實重彦読みたい
- 2025年4月6日音盤の来歴榎本空読み終わった@ 自宅レコードに縁はない。見たことはあっても触ったことはないし、針を落とすのはどこに? と思うレベル。 けれど、音楽はあった。実家はジョン・コルトレーン。離島のごみ収集は同じくエリーゼのために。体育祭のラジオ体操はしまくとぅばver. だったかな。生活にはそんな風に音楽があって、音楽には生活の記憶があったりする。それはクリスマスのレコード一枚ほどの重みに過ぎないなんて言えないと、今を生きるわたしたちは残酷ながら知っている。 ーー今というときに言葉を扱い、それをどれだけ少数の人びとに対してであろうとも届けることができるという特権を持つなら、ーー 安全がここにはあった。抗うことへの安全、なのかな。何度も読み返すと思う。読み返さなくていい日を信じながら。読めてよかった。
- 2025年4月1日booklive読み終わった@ 自宅自死未遂の描写があるとのことで、積読したままだった一冊。今こそ読むべきだろうなと深夜、bookliveアプリを開いた。 コロナ禍に入社した方という時点で、わたしの年齢からしても若くて最低限のフォローが必要で、どうしたら健やかに仕事を全うしてくれるかなと考える後輩で。 淡々と、それでも自身の傷と向き合い認めて、「怖かった」と叫ぶ勇気が綴られていた。繰り返される「諦めない」の言葉、そしてSNSを続けた理由にあげる「わたしの言論は止められない」。 大小問わず(そもそも被害に大小なんてないけれど)、理不尽と闘った経験のある人にとってこれほど力強いエールはない。読むことができて良かったし、書いてくれて、幸せを諦めないと思わせてくれてありがとう
- 2025年3月25日
- 2025年3月24日破果ク・ビョンモ,小山内園子借りてきた読み終わった@ 自宅性差でガラスの天井が生じるように、老いた方をどう扱おうか「困った」ことはないだろうか。読み進めながら、先日遭遇した高齢者への対応を自省した。だれかがそうすると思うのではなく、気付いた時にできることはあった。 ーーー 草臥れた小さな薬局。珍しく混み合う週末。老人がシルバーカーと入店しようとする。ガラスドア前の数センチの段差と衰えた力には中々反応しない押しボタン。通りすがりの方が手助けしている。入り口ののそばに立つ男性。正面受け付けに立つ薬剤師たち。何かあれば担当者が対応するだろうと文庫本に目を落とした瞬間。手を伸ばそうと待合ソファから駆け出す。ドアの閉スピードに負けた老人はシルバーカーごと押し潰される。 ーーー 冷蔵庫で茶色く変わり果てた3つの桃と、その破片を剥がし片づけるために立てられた爪。前段のトゥとの会話の流れ全部に泣きそうになった。 物語として上手く咀嚼できない点も多々あったけど、女性の老いとの向き合い方と接し方を書きたかった思いがヒシヒシと。そりゃあ映画化するよね! と思うくらい設定と戦闘シーンはかっこいい。 長々とした比喩ばかりで序盤、読めるか不安だったのは作者の意向でなるほどなぁと。チョガクが宙に伸ばした右手がかっこいいと思える。訳者あとがきまで読んでよかった。
- 2025年3月21日愛の人 やなせたかしやなせたかし,小手鞠るい買った
- 2025年3月21日
- 2025年3月21日音盤の来歴榎本空買った
- 2025年3月20日読み始めた@ 自宅待合室に横たわる老婆。スーパーのセルフレジで止まらなくなった涙。看護師が掛る固そうな毛布。「生物として健やかに過ごしてください」。「考える葦なのに」と脳内でしか吐けない言葉。もう大丈夫を証明する難しさ。救急車の中、耳元にあてがわれた携帯から届く必死にわたしの名前を叫ぶ母の声。聴診器をあてた瞬間に「ダメだこりゃ」と笑った志村けん似の救命医。白い巨塔よろしくの白い行列。手術せずに済んだ安堵感。初めて見た走馬灯。文字が逃げていく。文章の意味が分からない。 幼少期の持病での搬送経験や入院経験、大人になって初めての受診科を訪れた時の緊張感たちが掘り起こされる。 お土産でもらった3色ぼた餅を食べながら、春分の日にI部を読み終えた。作者の話であり、わたしの物語だった。傲慢にもそう思った。なんだ、このひともそう感じたんだって小さく安堵できた。必要なひとに届いてほしい、わたしのように。
- 2025年3月20日うつくしい人西加奈子読み終わった@ 自宅こんなにビールが飲みたくなる小説も珍しい。ギネスのビールグラスを冷凍庫に入れて、苦味のあるノンアルビールを買いに出かけた。 人生に疲れたら知らない島(その多くは南)に出かける主人公たちが昔は大の苦手だった。だって、島に生まれた人間はどうすればいいのと思うから。 青空を見上げながらベランダで一気に読み切る。これを書いた作者も当時は苦しかったんだろうなぁと勝手に同情しながら、いつ買ったかも分からないこの作品を発見して今読了するなんて出来過ぎじゃんって思いながら。外で飲むノンアルビールがおいしいってもう春じゃんって感じながら。 自分で不幸になれるなら自分で幸せになれるーー。最高だ!
- 2025年3月20日破果ク・ビョンモ,小山内園子借りてきた読み始めた@ 自宅
- 2025年3月19日竜の医師団2庵野ゆき読み終わった@ 自宅一巻をKindle unlimitedで読んだので、そのまま電子版でーーと思ったけれど、今月来月と続編が出ると知って紙で購入した☑︎ 医師団入団の過程で、あなたはヤポネ人だけど、ヤポネ人はあなたじゃないの言葉を掛けられてエンパワーされたリョウが、自分やレオ、師など改めて人種の壁に立たされる内容が成長譚としてめちゃくちゃよくできている。今回もおもしろかった! 手術シーンとかアニメ化に最適じゃんって思うので、いつか映像で観てみたいなぁ
- 2025年3月19日死なれちゃったあとで前田隆弘借りてきた読み終わった@ 自宅ようやく読めた。薦められながらも中々手に取れずにいたけど、心の棚卸しや話すこと聞くことの作用をストンと受け入れられた。真摯な熱量というか、タイトルを信じていい一冊でした🥚🫧
- 2025年3月17日
- 2025年3月16日
- 2025年3月16日
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