本と鍵の季節

35件の記録
- tomo015123@asayou2025年7月6日読み終わった相変わらずビターな・・・。他の作品と同じく主人公達は大人びていて知識深く洞察力にも優れる。ただ人の悪意に対して敏感な一人と逆に人の善意を信じる一人が一緒にいるのだから、微妙なスタンスの違いや高校生ならではの行動や言葉の限界に縛られてでも時々は飛び越えて、相互にあいつはすごいやつだと思いながら、その期待通りの人物であってほしいと呪いながらでも生きていく以上は他人からの影響は受けるし互いに影響を与えるし誰かに影響を与えるしそれは自分の認識を超えたものなのかもしれないけどだからこそ守れるルールは守れるうちは守っておくという指針はかけがえのないものの様に思える。
- roiban@roiban2025年6月25日読み終わった面白かった。図書委員の高校生二人、堀川と松倉が依頼を受けたり偶然遭遇したりした謎を解いていく連作短編集。お互いが視点を補い合って他人の秘密をついつい暴き過ぎてしまう。図書館と本に関する小ネタの織り交ぜ方が絶妙。
- まろのふ@takumarovski2025年6月19日読み終わった米澤さん×高校生という組み合わせは、「氷菓」シリーズを思い浮かべて比較してしまうけど、似ているようで全く違う作品でした。主人公の堀川次郎と、同じ図書委員の松倉詩門は、それぞれクセがあって利発そう。米澤さんが書く高校生主人公の作品って感じですね。タイトルがキーとなる大きな流れはありますが、基本は6編の短編で、それぞれ「本」またはそれを取り巻くものがヒントになっていて、図書館派の私には、作品の面白さとは別の興味も深まりました。作家って熱心な読書家が多いんですかね、何気なく出てくる他作家の作品が多いのも印象的でした。
- hiroko@hiro__ys2025年5月29日読み終わったよ、よかった〜!青春感もありつつビターな後味がとても好みだった。鮮やかに伏線回収しつつ、主眼は人の心なのがよいです。ほろ苦コージーミステリがいまの気分かも。来月続編文庫化だなんて今読んだの運命だ〜!!
- ちょ@slamp_30152025年5月19日読み終わった全体的にオチがほろ苦くそれでいてまったりとした優しさがある。 最初の話もあの導入であのオチは想像できなくてびっくりした。 堀川が最後に松倉にただの図書委員でいて欲しいと願う気持ちがとても綺麗で好き
- 蒼空@sora2025年5月2日再読「名刺代わりの小説10選」に必ず入れるほど、自分の読書の軸と言っても過言ではない作品。 続編が出てすぐ買ったはいいものの、なかなか読む覚悟ができずにいたけど、やっと腹を決めたのでまずはこの作品から再読。
- 明らか@akiraka2025年4月29日読み始めた読み終わったかつて読んだ今度参加する予定の読書会のために再読。 小市民シリーズより尖っておらず、古典部シリーズよりは重い、ちょうど中間のような読み味がやはり良い。「金曜に彼は何をしたのか」以降の4編が甲乙つけ難いくらい好き。 どこが好きなのかな、と考えていたけど、やっぱり苦さだと思う。謎を解いてめでたしめでたしで終わらないところが好き。大義名分のない日常の謎だからこそ、他人の事情を暴く後ろめたさの自覚がちゃんとあるのが良いなと思う。