山と言葉のあいだ

9件の記録
- 幸緒@kons_03202025年4月30日読み終わった凛と知的な筆致で綴られた「山と言葉」、文学についてのエッセイ集。「ラスキンの石の隠れ場」「デュマの熊のステーキ」が印象的だった。「デュマの〜」に書かれた文学の奇妙な在り方が、特に。 「言葉からもっとも遠いように思われる山という世界で、山を生きる人たちがときおり口にする言葉は、心と身体にしみこんで、山や岩壁へとさそうのである。」(「山を生きる人たちの言葉」より)
- 千花物語/Miyoko Nara@miyoko-millefleurs2025年3月10日積読中大学院大学時代、日本文学の科目に少し飽きた頃、フランス語を学んでみたいなと思い受けた先生が、本作の著者。 ほんの数ヶ月、入門レベルを学んだだけだったけど、ときどき、あのフランス語の先生はどうされているだろう?と思い出すことがあり、見つけた本。
- ふるえ@furu_furu2024年2月8日まだ読んでる最近エッセイとか歌集とか日本の景色や状況を書いたものばかり読んでいたので、外国の風景が描かれている物語が新鮮で面白い。いつか出会った人の軌跡を辿るような。人は死んでも、その人の影響は残るというようなセリフを言うキャラがいたけれど、言葉を交わして、短い時間でも共に過ごした相手とは、少なからず影響を及ぼしあうものなんだろうと思う。