「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策

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- +oRu@tn022025年7月18日読み終わったコミュニケーションの本質を教えてくれる本。 人は誰もが異なるフィルター、つまりスキーマを(無自覚に)持っており、それをベースにしてしかコミュニケーションは取れない、という事実を理解することが大事。 ・wearと着るの違い。 ・言われた側は忘れる(重要度の違い) ・代表性バイアス(過剰一般化) ・エコーチャンバー現状 ・専門家だからこそ偏りが生まれる。 ・人は忘れるということを忘れる。 ・人は、大事なことや本質的だと思うことのみ記憶し、想起する。 ・信念は、自分がこうしようというもの。信念バイアスは、他人にもそうさせようとするもの。 ・流暢性バイアス(AIの解答もそう。) ・相手(上司、顧客など)の立場で考える ・ダニエル・カーネマンのシステム1とシステム2の話 ・「なぜ」を伝える。 ・感情と仕事は切り離せない。(意思決定の多くは、最初に感情で、端的に言えば「好きか嫌いか」で物事を判断し、「論理的な理由」を後付けしている。) ・「合理的に判断できるだけのデータが集まるまで、判断できない」というのは、究極の非合理 ・理由を添えるだけで、相手の納得を得られやすくなる。 ・悩みを共有すると、感情を味方につけやすい。 ・具体(点)と抽象(面)を行き来する。 ・具体が多いと脳の負荷大、抽象により負荷を下げる。(圧縮) ・「失敗・分析・修正」をセットでできる人だけが、「失敗は貴重な機会だ」といえる。 ・人は自分のバイアスに気付けない。 ・関係性、相手の成長を意識、常に聞く耳、プラスのフィードバック ・直感の磨き方(システム2による訓練が、直感のシステム1を支える。)
- つばめ@swallow32025年7月12日読み終わったそもそも自分自身が正確に「分かる」、「伝える」ということ自体が、相手に分かるように伝えるより前に難しいことだと思った。 様々なバイアスが邪魔をしているようにも思うけど、記憶容量が限られている中でも生きていけるようにしていくためには必要なことで、何気なく自分が生きてきた中でもバイアスに助けられたこともあるなとも思う。 ・記憶容量は1GB ・嘘をつくつもりがなくても記憶は影響を受け事実がいつの間にか作り上げられてしまう。 ・視点は常に偏っている。視界には入っていても見えていない。 ・断言した人の意見、スムーズに分かりやすい説明されると信じやすくなる。 ・記憶できる容量を超えると、自分が持っているスキーマを利用して記憶するので、実際にはないものも記憶される。 ・一部の情報がすべてだと思い込みがち。 ・自分に合わない情報はそもそも頭にはいらない。 ・なぜの部分を伝える。悩みを共有する。 ・抽象概念にどこまで含まれるか具体例で説明する。
- おいしいごはん@Palfa0462025年3月12日読み終わった最近読んで面白かった。 三宅香帆さんの「なぜ働いていると〜」を読んだ時と同様にほんのり主張(読んだ人がこう考えるようになってほしい)を感じる本だった。 たとえば、「わかり合えない中でも、少しでもお互いに通じる表現を見つける。そう願って日常の努力を積み重ねるほうが、「すぐにわかる」よりも実はずっと大事なことなのです。」(p.70)のようなものがそれにあたる。 その主張の方向性にも賛同できるため、基本的にはありがたいなぁと思いながら読み進めてた。 また、一般書としての伝え方(書き方)もすごく勉強になった。 具体的には、説得力を持たせるために、かっこいい概念や有名な研究結果を引用しつつ、具体例を交えて平易な文章で書いている印象だった。昔はうーんってなってたけど、スタンスを啓蒙するためと考えると(やはりすこしうーんとなりながらも)理解はできる。 厳密性と引き換えになるものの、読みやすさ・理解しやすさを高めつつ説得力を維持するイメージ。 分かったようなことを書いてるけど全然違うかもしれないので感想として読んでくれたら嬉しいです。
- 成瀬雪夜@Yukiya_392025年3月6日買ったかつて読んだ読書メモ人間が持つ認知機能の限界に着目し、適切なコミュニケーションとは何か?を考察していく本 いわゆるビジネス書の文体になっており、1ページを読み切るまでの時間も短いためサクッと読める