ジュビリー
39件の記録
りら@lilas_lilacs2026年8月13日読み終わった感想読書日記少女時代特有の辛辣さを含んだ容赦のない眼差し。過ぎ去りし日々を丹念に描き出す精緻な筆致。マンローワールドとしか言いようのない作品世界は、まさに唯一無二。特別な出来事が起こらなくても、退屈な人生だと思っていても、思い出はこんなにも煌めいている。 ただ、娘の件を知っていただけに、読んでいてとても複雑な気持ちになったし、もうこれきりマンローを手に取ることはないと思っていたけれど、訳者あとがきの真摯な文章を読んで、未読の作品もいつか読もうと思った。


もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年8月1日まだ読んでる「変化と儀式」と「女の子と女たちの生きかた」を読んだ。 この小説の英題は「Lives of girls and wemen」なので「女の子と女たちの生きかた」が表題作にあたる。 デルは性への興味に目覚め、家によく遊びにくるミスター・チェンバレン(下宿人のファーンのボーイフレンド)に裸を見られる妄想をする。 そして実際に誰も見てないところで胸を触られてから、自分がミスター・チェンバレンにレイプされる妄想までして、この子は大丈夫なのか?と心配になった。 川辺で自慰行為を見せられ精液をスカートに掛けられたり… その後ミスター・チェンバレンは他の街に去って行った(去ることを決めてたからデルにこんなことをしたのだろう) デルはこのことを性被害だと認識していないので、友人のナオミにおもしろおかしく聞かせてチェンバレンを笑い者にするつもりでさえいた。 この小説が書かれたのは1971年で、アリス・マンローが娘のアンドレアが夫フレムリン(アンドレアにとっては継父)から性的虐待を受けていたと知ったのは1992年。 1971年当時はまだアリス・マンローはフレムリンと再会しておらず(二人は大学の同窓)、アンドレアのことが起きる前の作品である。 とはいえこの書き方だとチェンバレンの行為を悪いことであると思っていない書きぶりなのが不安である。 アンドレアがようやく性被害について告白できたのは彼女が25歳の時で、もしかしたらそんなに深刻に受け止めていなかったのではないかとさえ思う(離婚することなく夫婦を続けたので) アンドレアは今も幼い頃に受けたトラウマから摂食障害やさまざまな不調を抱え生きていると思うとやるせない。







もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年7月28日まだ読んでる背表紙の温又柔さんの文章を読んでこの本を読むのをやめないで最後まで読もうと思った。 もちろん小竹由美子さんが訳者あとがきに詳細を書いてくれたこともあるけれど。 それにしても図書館の管理ラベルはここじゃないといけなかったのかな? マーガレット・アトウッドの文章が隠れてしまって読めない。 白水社のエクスリブリスシリーズは右上の余白にラベルを貼ってるラベルを貼付してるのと、文章にかかっても気にせず中央下部に貼付してるのとバラバラだけど、何とかならないもんかな〜










もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年7月28日まだ読んでる「プリンセス・アイダ」を読んだ。 デルの母の物語。 百科事典のセールスにデルを同行して、百科事典を買うとこんなに子どもが賢くなります!みたいなアピールをしているのはうまいな〜と思った。 私も百科事典が大好きで大昔に祖父が買ってくれて家にあった百科事典のにおいを思い出した。 私は特に賢い子どもだったわけではないけれど。 母の生い立ちは貧しく、高校に行くことは許されず家で家族の世話をしながら嫁に行くのを待てというゴリゴリの家父長制を押し付けられたが、2年間独学で勉強し、9マイル歩いて街に出て、下宿屋に住み込みで働きながら高校に通ったという。 下宿屋のおかみさんや下宿屋に住んでいる女性教師によくしてもらって働きながらでも学業を続けられたのはよかった。 養狐業のデルの父の「養狐業」というのは狐を毛皮のために飼育する仕事で、後半に出てきた兄の妻が狐のコートを着ていたけど、夫が養狐業をしていても狐のコートを買えるほどの収入はないんだろうなと思った(狐のコートを着たいかどうかは別として) あとこの本の表紙は水辺でキツネが水を飲んでいるのだけど、このキツネは毛皮になってしまうのだろうか…と本編とあんまり関係ないことを考えてしまった。









もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年7月27日読み始めた1971年に刊行されたアリス・マンロー唯一の長編小説らしい。 時代は1930年代らしいので第二次世界大戦中ではあるけれどカナダの田舎町は戦争の気配はそんなにない。 長編ではあるけれど連作短編の体裁なので読みやすい。 「フラッツ・ロード」と「体の相続人」を読んだ。 「体の相続人」でデルの母が臓器移植の話をしていて、持ち主は死んでも健康な臓器を他の人に移植することで活用できる、みたいなことを言っていたのと、家系図作りに熱心に取り組んでいたグレイグおじさんの遺品の原稿を大おばたちに渡されたけど、興味がなくて原稿が入っていた鍵付きのブリキの箱に自分の詩や小説を保管することにして、おじさんの原稿は段ボールに入れて地下室に保管したものの数年後に大雨で浸水して原稿をダメにしてしまったことがとても対象的でおもしろかった。









彩@aya_toto2026年7月24日読み終わった意外に苦手なアリス・マンローなのだけど、これは面白く読めたな。 唯一の長編、となってるけど、実際はひとりの少女がジュビリーというカナダの田舎町で、大きくなっていく話が淡々と描かれている。 少女から見たおじさんとか、大きくなるにつれ疎ましく思えてくるハズれてる母親とか、丁寧な暮らしを地でいくオールドミスのおばさんとか。 後半、少女が思春期になり、性に興味を持ち始め、男性と出会っていく話も面白い。 優等生の主人公は、同じく大学進学を目指す頭脳明晰な男の子と付き合うけど満足できなくて、 違う世界の青年にぞっこん、奨学金貰えなくても構わないわ、とか。 ジュビリーとなってるけど、英語の題名は 『Lives of Girls and Woman』 とてもいい題名。 私が興味のあることが全部詰まってるような、何でもない田舎町の、いろんなひとびとと、 いろんなものやこと、景色や匂い。 実の娘に児童性的虐待受けてた話を暴露されたことが書かれてある解説もなかなか衝撃的。 マンローも別に知的で冷静なお母さんじゃなくて、だいぶ男に狂ってて、まぁそうだよな、聖人でもあるまいし、という感想でした。




n@blue_272026年7月19日読み終わったところどころ、うーん?となりながらもなんとか読了 そして訳者あとがきを読んで、もう絶対にこの著者の作品は読まないと決めた 装丁がかわいすぎた反面すごく残念🫥

マグノリア@yoko-sh2026年7月14日読み終わった@ 自宅アリス·マンローの自伝小説。 訳者の後書きで事件を知ったので、作家になる前の一人の女の子の物語として読んだ。 今は複雑だけど、裏表紙の温又柔さんの言葉が全てかな。
Lusna@Estrella2026年7月2日読み終わった借りてきた今更ながらマンロー家の三女アンドレアへの性的虐待を知り、途中で読むのをやめた。 本書はアリス・マンローの小学生の頃から成人するまでの自伝的小説で、加害者がモデルの人物も後半出てくる。 性被害を黙らされたアンドレアの苦痛を思わずには読めなくて、作品自体は名言の宝庫だけど、体調が悪くなり読めなくなった。 気にしない人にはマンローの凄味を感じさせる文学の精髄を味わえると思う。 「わたしたちは、クレイグおじさんが死んだと言う。その人は死んだ。だけどそれはわたしたちの見方にすぎない。わたしたち人間の味方に過ぎない。いつも人間の観点からばかり考えるんじゃなく、自然のことを考えたら、自然はすべてどんどん続いていくでしょ、一部は死んでいきながらもーーいや、死ぬんじゃなくて変化するのよね、変化するって言うべきね、何かほなのものに変化していく、人間を構成するああいういろんな元素が変化して、また自然に戻っていって、そしてなんどもなんども再現される、鳥のなかに、動物のなかに、花のなかにーークレイグおじさんはクレイグおじさんじゃなくてもいいのよ!クレイグおじさんが花だって!」 アリス・マンロー『ジュビリー』「体の相続人」

































