愛の生活・森のメリュジーヌ
22件の記録
みどり@midori-read2026年7月18日読み終わった小川洋子さんの愛読書ということで購入。ひどく現実的な部分と幻想的な世界が入り混じり、繊細な文章の美しさがこの独特の世界観を作っているのだろうと感じた。昨今流行りの小説の読みやすい文章とは違い、文章を読んだだけで作者の名前が分かる気がする独自の文体で、テンポに言葉選びに、すべてが瑞々しく官能的でさえあった。- 蛸足配線@nekoai302026年5月10日読み終わった『愛の生活』『夢の時間』がとても好き。目覚めているときの明瞭な意識で夢を見るかのような快感を味わう。イメージは一見錯綜しているように見えてその実空白を介し展開している。隔たりこそが繋がりとして作用する逆説が成立する。無関係の星々を繋いで神話を見出すような輝き。 不在のものに向けられる欲望は自己へと還り、その延長線上にある血の繋がった肉体へと噴出するものだろうか。



しんどうこころ@and_gt_pf2026年5月7日読み終わった日常の中に、突如として現れる猛毒。 そこかしこに点在している不快感を濃縮したような、異様な読後感が残る。しかも不思議なことに、その毒はどこか恍惚としている。 澄んだ湖の水底には、腐葉土になりきれないヘドロが静かに沈んでいる。 本作から受ける感覚は、それに近い。 収録作品を通して、退廃の気配が漂い続ける。だがその一方で、父の存在や異性への愛といった、生の匂いが濃密に滲み出している。 相反するはずのものが静かに隣り合ったとき、狂気だけが異様に自然なものとして立ちあがってくる。 これは極めて官能的だ。 金井氏は、女性だけが知る小さな地獄を、日常の中に見ていたのだろうか。






- 蛸足配線@nekoai302026年3月11日読んでる@ 自宅『森のメリュジーヌ』を読んだ。恋に溺れておかしくなっているときってこういう感じかもしれない。怪異に魅入られ失踪する快感を思う。『永遠の恋人』における「死」は少女時代の終わり?現実に生きる体を備えた若い女の子とは全く別の、観念としての少女性の輝きを味わう。 この本は買ってから結構な年数が経ち、背表紙がすっかり陽に灼けて褪色してしまった。でも読んだ部分と読んでいない部分がまだら。半分以上は未読のような気がする…。幻想めいた作品は心身が疲弊しているとイマジネーションが広がらず今ひとつノれない。なのに今回は眠い眠いと思いながらも読み続けた。近ごろ現実逃避が昂じて四六時中夢みたいなことばかり考えているからその気分にちょうどフィットしたのかも。そんな風でちゃんと読めているかどうかは限りなく怪しい。



mai@mai_swan2025年5月16日読み終わったかつて読んだまた読みたい久しぶりの再読。『愛の生活』が書かれたのが著者19歳の頃ということに改めて驚く。『森のメリュジーヌ』の瑞々しい森の描写が、新緑のうつくしい今の季節に合っていてよかった。
























