レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごしたお城のオーナー一族に生まれた著者が描くルーブル美術館の裏側。歴史ある作品がずらりと並ぶ壮麗なルーブルで、AIや乗用型の洗浄機など新しいテクノロジーがたくさん使われているのが新鮮。

久しぶりの再読。『愛の生活』が書かれたのが著者19歳の頃ということに改めて驚く。『森のメリュジーヌ』の瑞々しい森の描写が、新緑のうつくしい今の季節に合っていてよかった。

こちらは現代語訳だけれど、原文でも読み通してみたい。授業で習った学生時代よりも、大人になった今読む方がずっと好きになれそう。

ニース在住の俳人である小津夜景さんと、古楽奏者の須藤岳史さんによる往復書簡。手紙のなかで引用されている詩や短歌がどれも素敵で、お二人の教養の高さが窺える。

束の間のひとり時間に。春は詩歌が読みたくなる。

↓早川書房サイトより。面白そう！ アメリカ・ボストンの南に位置するマーサズ・ヴィンヤード島。20世紀初頭まで、遺伝性の聴覚障害のある人が多く見られたこの島では、聞こえる聞こえないにかかわりなく、誰もがごく普通に手話を使って話していた。耳の聞こえない人も聞こえる人と同じように育ち、社交し、結婚し、生計を立て、政治に参加した。「障害」「言語」そして「共生社会」とは何かについて深く考えさせる、文化人類学者によるフィールドワークの金字塔。