後巷説百物語
21件の記録
活字もぐもぐ@shi_ha_ha2026年7月7日読んでる『赤えいの魚』読了。 百介、すっかり語り口に貫禄が出ちゃって…!! "過去を懐かしむ老人"の話から、章が切り替わって"その場に居合わせた当時の自分"の視点になるところが痺れた。果たして戎の顔は本当に赤くなったのか。自分たちの立つこの場所は本当に島なのか。 多くを経験して振り返る一白翁の言葉が持つ含蓄に考えさせられる話だった。
𓇌𓅱𓇌@dccxxiv___2026年6月14日読み終わった再読(柳女/北品川宿 一段落した後のこと) 赤えいの魚/男鹿 (帷子辻/京洛の西 ひと月京都で過ごし、半月一文字屋の食客となり後) 天火/摂津国 (天火騒ぎの後、一月ばかり滞在) 山男/遠州 手負蛇/池袋村 (死神或は7人みさき/北林領内 三年ばかり後) 五位の光/信州(山百介が関わった最後の仕掛け) ※南方衆 【狂骨の夢】 ※由良胤房【陰摩羅鬼の疵】 ※由良公房(三、四歳) 【陰摩羅鬼の疵】 五位の光/信濃(二十年後 八咫烏と青鷺) ※由良公房(二十三、四歳)【陰摩羅鬼の疵】 (語り手現在) ※由良公篤(二十四歳) 【陰摩羅鬼の疵】 ※由良公胤(三歳になる公房卿第五子を養子に) 【陰摩羅鬼の疵】 ※山形(公篤と同門の士族・孝悌塾番頭) 【陰摩羅鬼の疵】 風の光/赤坂料亭 ※和田智稔【鉄鼠の檻】 ※由良公房【陰摩羅鬼の疵】 【百鬼夜行・陽】 ※由良公篤(二十四歳) 【陰摩羅鬼の疵】 【百鬼夜行・陽】 ※三遊亭圓朝(実在)【書楼弔堂 破暁】 ※笹村与次郎【鵼の碑】 ※小夜【鵼の碑】 ※ 歴史上の「明治維新(1868年)」から10年後は、 1878年(明治11年)にあたる。 p.634 「老いますとね」 一白翁は皺面を上げて謡うように語った。 「昨日の数が多くなります。明日が来れば今日が昨日になりましょう。明後日が来れば明日も昨日になりましょう。明明後日になると、もう今日も明日も、皆同じになってしまいますよ。 同じ理屈で、何十年も生きますとね、昔というのは皆等価になる。遠い昔の記憶も昨日の記憶も、同じところに並ぶようになるのですなあ。ですからね、より鮮烈で、より瑞瑞しい記憶の方が、目に付く。そうした思い出が胸の内に浮かぶようになる。それで、ああ自分は生きていたんだなと思うようになるので御座いますよ」 p.695 たぶん。 ---昔というものは。 良い昔も悪い昔も、どんな昔も、愛おしく思えるものなのだ。それはきっと、己の肚だか胸だか頭だか、その裡だけにあるものだからに違いない。思い出される昔は全部、お話である。 物語になった現実こそが昔なのである。 p.695 昔の音。昔の匂い。昔の景色。そうしたものが、薄っぺらくなって何処かにくっ付いている与次郎の昔に染みて、その刹那物語を作るのだろう。それらは真実は今の音だし今の匂いだし今の景色なのであるから、生み出されるのは悉皆、嘘の物語なのだけれど。 想起される昔というのは、きっと全部嘘なのだ。何やらを見聞きして懐かしいと思うのは勘違いである。それでも。 ---だからこそ、か。
ゆりっこ@yurikko04142026年5月21日買った読み終わった京極夏彦さんの巷説百物語シリーズのうちの「後」前作とは違い、時代は文明開化の明治、山岡百介が又市一行と別れて隠居してからの話。 一等巡査の矢作ら4人の登場人物が、隠居老人となった百介の元へ百物語を聞きに来る。 そして百介が昔体験した出来事を話していく。 妖怪が事件の原因と思われているものが、全て実際は又市一行による人間によるものである。 人の情念の様なものも感じられて現代の犯罪に通じるものがあると感じた。
mimitome@mimitome2025年10月19日読み終わった風の神は本当に見事。一番最初の小豆洗いともリンクする集大成感は超最高。陰摩羅鬼や鉄鼠に繋がったりするの良いです。京極夏彦の作品を読み進めていくと、あの時のあれだ!って気づけるポイントが増えていくのも楽しいし、確認のため再読するとまたさらに沼るという京極沼構造の妙があるのです。すでに巷説百物語、続巷説百物語も読み返したいもんね。ちなみに、一白翁は細野晴臣で、小夜は小芝風花で異論ないですかね。
駄駄野@enmr3102025年8月31日読み終わった岡本綺堂の半七捕物帳みたいに、好好爺となった百介の元に若者たちが集い、話を聞くというスタイル。やはり印象深いのは最後の「風の神」。余韻が素晴らしい。 度々百介さんはご自身のことを卑下するけれど、又市さんらは百介さんが思ってるよりかはずっと大事に思ってるのではなかろうか。 あと与次郎、鵼読み返して気づいたけど、貴様抜け駆けしたな。
時雨崎@rainstormbook992025年4月27日読み終わった心に残る一節(引用) 部屋の境界が消えている。 もう、言葉しか見えない。 言の葉が明確に像(かたち)を結ぶ。 なる程、こうして物語の中に入るのか。 昔と今を入れ替えるのか。 今は昔。 めちゃくちゃ京極作品らしい文章。 百介さん…! 続巷説のショッキングなラストだったのでどう続けるのかな?と思った負けず劣らずショッキングなラスト。 最後2話で鉄鼠の檻と陰摩羅鬼の瑕にリンクしているので京極ファン的にはニヤリな感じ。
喜多倉@kitakura4732025年3月27日読み終わったかつて読んだまた読みたい初めての京極夏彦@ 電車ちょうど(?)アニメ化もしててケーブルTVで放送していたのを観たかレンタルした記憶が… 前作から随分と時間が経過した世界で、確かに後の、だなぁと読了後に気づいた。主役の百助が年老いて今吹き抜ける風の行き先に垣間見るあの人の姿…という描写で耐えていた涙が溢れて、深夜に一人で悶え苦しんだ。当時Twitter無くてよかった。
















