やがて海へと届く
32件の記録
- 花でいっぱい@hanadeippai2026年9月27日読み終わった一人旅の途中ですみれが消息を絶ったあの震災から三年。今もなお親友の不在を受け入れられない真奈は、すみれのかつての恋人、遠野敦が切り出す「形見分けをしたい」という申し出に反感を覚える。親友を亡き人として扱う彼を許せず、どれだけ時が経っても自分だけは彼女と繋がっていたいと悼み続けるが_。 -ー わたしはまだ親友も恋人も亡くしたことがない。「またね」と言ったまま、さよならもできず離れ離れになる苦しみとどう向き合うのか、想像もつかない。たいせつな人を失っても生活は続いていくし、生きていかなくちゃいけなくて、心にぽっかり空洞ができたままそれをどう受け入れていくのか。“震災”という太刀打ちできない大きな力による死は、その絶望の矛先もわからないままに、かなしみだけが深く残るような気がしてしまう。今生きているわたしにできることは、日頃からたいせつな人をちゃんとたいせつにすること、くらいで、ありきたりなことしか言えないけれど、「またね」と言い合った相手にまた会えることは当たり前じゃないんだと改めて気付かされた。いつも“死”を意識して生きるとまでは言わなくても、たいせつな人とはなるべくあたたかい時間をたくさん重ねて感謝を忘れずにいたいと思う。
もぽりたん@recordumdum2026年3月29日読み終わったこの人の書く、繊細で滑らかで寂しくて不思議な文章がすごく好き。交互に書かれる二人の私の世界を読み終えて、最後は救われるような、でも寂しさが残るような気持ちになった。


もち@noro_302026年3月11日読み終わった「神様が、いなくても、 私たちはここまで辿りついたわ。 それでいいじゃない」 震災のあったあの日に 一人旅の途中で消息を絶った親友を 悼み続け、心を痛め続ける女性と 歩き続ける"彼女"のお話。 今年も読んだ 忘れない の意味。 大好きな友の顔ばかり浮かぶ。
okabe@m_okabe2026年3月10日読み終わった震災後文学を読む。 大切な人の死をどう受け入れるか、または受け入れないか。無理に受け入れる必要もないし、受け入れるスピードや受け入れ方もそれぞれでいい。そんなことを考えながら読んだ。 偶数章で描かれているのは、すみれの視点なのか、すみれに寄り添おうとする真奈の視点なのか。

N@r_is_for_read2026年3月8日読み終わった死んでしまっても、彼女は歩き続けているんじゃないか、という遠野くんの考えにはっとさせられた。 亡くなった人は、亡くなった場所か、お墓に留まっているか、または天に昇っていくものだと自分は勝手に考えていた。多分このお話しの主旨とは離れている気がするけれど、私は死んだら歩き続けてみたいなと思った。 素敵だなと思う文章が多く、しおりをたくさん使った。浅瀬まるさんの他の本も読んでみようと思う。
慎@sin_gt912026年1月31日読み終わった大規模な災害などが起これば、社会という大きな枠組みに対して大きな影響が生じる。 しかしそれ以前にそれを体験したひとりひとりそれぞれの人生にも計り知れない影響を与え時には大きな影を落とす。 喪失やそこからの再起、折り合いはあくまでも最後は自分自身で何とかしなければならない。 だからこそ、そばにいる誰かの支えがかけがえのないものになるのもまた事実。 この物語は、同著者の「暗い夜、星を数えて」で綴られた現実に対するひとつの答えなのかもしれない。 淡々と流れていく文章それ自体がまるで海へと流れていくかのよう。


















