素粒子
12件の記録
- うえた@uuu_11142025年11月13日読み始めた前後する時系列を編み込んで主に2人の登場人物の造形を作り上げつつ、人類史や現在の社会構造が孕む問題点を浮き彫りにしようとする試みのように読める。 かなりクセのある文体で、唐突に時代や人物へのフォーカスが大胆に切り替わるので、作者のこのリズムに慣れるのにはかなり時間がかかる。 ぶつ切りに語られる個々のエピソードの脈絡のなさはジュネっぽいなと思うけど、より広範な事象全般に風呂敷広げてやってるから、これ最後収拾つくんか?と思いながら読んでいる。
フジワラ@hujiwara22025年5月12日読み終わった正直ミシェルによる論文からの結末への流れは唐突に思えて理解が出来ない。 測定する時と場所によって観測結果は異なる。だが、測定方法がぶれなければ決定される物語はある種の一貫性を保つだろう。 そしてその時点で選ばれなかった「結果」は結果ではなく単なる「あり得たかも知れない机上論」に過ぎない。 他の可能性を観測し得ない以上そう結論づけるしかない。 私はそう思っているからミシェルの論文で躓いて理解に到達できなかったのだと思う。







