寝相

24件の記録
DN/HP@DN_HP2026年7月19日図書館に避難して中編をひとつ読む。滝口悠生さんの最初の一冊から表題作。一昨年、去年と新潮に載っていた中短編がどれも最高だったあの家族の話が最初に語られる一編。あの世界の描き方。自分以外の誰かを想像して書くことが出来るなら、木目のことだって同じように書けるよね、と納得しながら読み終わったら嬉しい気持ちになって、やっぱり少し泣きたくもなった。 仰向けになって足をあぐらのように組む、上から見たら栓抜きのような寝相、言われてみればわたしもよくやっている気がする。









shu@shu_2026年2月8日読み終わった「寝相」「わたしの小春日和」「楽器」のいずれも深い話だった。彼の小説はどれもそうなのだが、視点の切り替わりが激しい。それにもかかわらず、読み手は迷うことがない。小説はこんな表現ができるのだなといつも感心している。

ヨル@yoru_no_hon2026年2月6日読み始めた読んでる@ 自宅表題作『寝相』を読み終わる。 滝口さんの文体がぶあ〜〜〜と細胞の中まで入りこんで来る感覚。入れ代わり立ち代わり語られるその人の言葉。思い出と今と現実と、そして未来の話しが、複雑に絡み合って、竹春となつめの間をいつまでも漂っているようだった。 最後の、登場人物が夢の中で一同に会する場面が特に印象的だった。もっと読んでいたいと思った。 窓から入る月の光に照らされた竹春の顔には、今夜から明日へ向から小さな時間だけがあった。これまでの人生も、これから先の生と死も、明日になったらまた悩み苦しむ疲れやすい体のことや弥生や原郎のこと、潔男や柿江のこと、イザベルやウグイスのこと、食欲や眠気のことなど何もなく、それらを体から逃がして、あるいは背中に敷いて、竹春は空っぽの頭と体で眠っているように見えた。眠りのさなかにそれらを忘れてしまうのは、竹春にとっては不本意なことかもしれなかった。けれどもそれは自由にならない。竹春が眠っている間、竹春の生きた時間を集めて一晩中過ごしていたいとなつめは思った。でも眠い。眠ったら自分もまた、自分のことや竹春のことを忘れて、自分の体ひとつだけ、ただそれだけになって、あとは朝まで誰もいなくなる。p.67より










逢田ぞろん@zoronoota2022年2月14日読み終わったかつて読んだトヨザキ社長選「2014年の3冊」の一冊。ハマった!表題作が良いです。ここ数年モヤモヤと抱いている個人の人生の仕舞い方(続き方?)が言い当てられたようでグッときました。多分孫が女性であったことが大きいのだと思います。3作とも、特に「楽器」は難解で色んな読み方ができそうですが、書かれてある細かい挿話はみんな魅力的で(でもつなげると混沌としてくる)、描きながらどんどんエスカレートしていく文体というか流れというか、吹き出してしまう箇所も多数。あと「食べたくなる本」には良書が多い。新作が楽しみな作家が増えました。
















