JK、インドで常識ぶっ壊される

14件の記録
- あさだ@asadadane2025年10月2日読み終わったエッセイすきポップな旅行エッセイと思いきや、親の転勤でインドへ引越したJKの生活が綴られた濃密なエッセイだった 経済格差やストリートチルドレンのような社会問題にJKの目線から等身大で向き合い、己にできることは何なのか思考し行動する姿が素敵 「他者に向ける無意識の偏見」というものは自分ではなかなか気づけないが、著者はそれをすぐに省みアップデートする力があり尊敬する
- こまり@komary0_02025年9月8日読み終わった借りてきた図書館で借りた本。ポップな表紙とタイトルからは想像していなかった(失礼)、見事な本だった。インド生活で得たカルチャーショックから、日常で感じざるを得ない格差。置かれた立場を超えて人間同士で交わったと思った矢先のコロナ襲来。「この体験は私に刻まれた思い出。では私がインドに刻んだものはなんだっただろう」という一文は秀逸だった。
- まいける@bluesky421952025年7月30日読み終わった感想『JK、インドで常識ぶっ壊される』という題名から、私がイメージしたものは、すぐにぶっ壊された。 インドに引っ越すことになって不安と困惑でいっぱいだった14歳から、コロナで志を挫かれる17歳までの手記。 私は学生時代に1ヶ月半ヨーロッパを旅したことがある。リュックを背負って。その体験は旅行者のものであり常識が覆るものではなかった。街には音楽があふれ、レコードもコンサートチケットも安く手に入った。中世を感じる街並みや文化に憧れこそ感じたが、価値観がひっくり返る衝撃はなかった。 インド。JKの瑞々しい感受性でとらえたインドは、知識に息を吹き込んでくれた。 はだ色についての疑問をもち、スラムのトイレや水事情を目の当たりにして彼女の価値観はゆらぎ変容していく。何よりすてきなのは、JKの自分にできることを探し、ボランティアのかたちを見つけていったこと。髪を切らないシーク教の友人にトリートメントする場面も、クロスカントリーを始め、猿やコブラとでくわしたエピソードも面白い。 その三年間で、自分のしたかったことが頓挫したとしても、無力感なんて感じる必要はない。自分ができることを探り、実践することが貴重なのだ。 十代だからできることがある。青くたっていい。私なんか歳を重ねてもまだまだ青い。 眩しかった。インドのプラス面も負の側面も全部受け止める彼女は限りなく眩しい。 私もがんばらなくちゃね。