

あさだ
@asadadane
書を捨てよ、町へ出ようをなかなか実践できない人
- 2025年11月25日
- 2025年11月23日
落雷はすべてキス最果タヒ読み終わった詩どれだけ他者と触れ合っても人はずっと孤独で寂しいし、心の底からわかりあえることなんてないと分かっているけれどそんなことすぐに忘れてしまって(忘れたふりをして)、誰かを愛して空洞を埋めようとするけど埋まらなくて、その度にまた孤独を知る、そんな繰り返しの中でみんな生きているのかもと思った - 2025年11月22日
一撃のお姫さま島本理生すき読み終わった小説キリスト教文学の講義を受け持つ大学教員と、15歳下で宗教二世の青年の話がとても好きだった 年齢差や彼の出自など様々な要素が繊細に書かれていて、0か100かはっきりせずとも葛藤は葛藤のまま抱えて前向きに生きていっていいんだと思えた 最後の依里から時生に向けるまなざしの優しさに泣きそうになってしまった 全編通して悩みやトラウマを抱える女性に共感する部分が多く、同時に著者の寄り添いに救われるような気持ちになった - 2025年11月18日
- 2025年11月17日
あなたのことが知りたくてデュナ,ハン・ガン,チョ・ナムジュ,松田青子,深緑野分,西加奈子すき読み終わった小説常々読んでみたいと思っていた韓国人作家が名を連ねていて入門書に丁度いいアンソロジーだった チョ・ナムジュ「離婚の妖精」 読んでいる間、スピッツの夜を駆けるが脳内で流れてた こういう話無限に読みたい デュナ「追憶虫」 自己と他人の境界が混ざり合い曖昧になる感覚、それでも個で在ることと集合体で在ることは両立できるということ 西加奈子「韓国人の女の子」 西さんの書かれる人物たちはいつも鮮烈で「今」を生きてる、そういうところが大好きで苦しい ハン・ガン「京都、ファサード」 心の奥のやらかいところに触りたいと思う気持ちも、それに恐れを抱いてしまうこともどちらも本人の意志であり自由で、そうして傷つけたり傷ついたりしながらみんな日々を生きている、もっときれいにパズルのピースがはまったらいいのにと思うけれど人生ってはかない イ・ラン「あなたの能力を見せてください」 さっぱりと淡々としているのに明確な怒りがあり圧倒された 私もセックスに代わる愛情表現を日々捜している 星野智幸「モミチョアヨ」 三人称かと思いきや一人称だった 私も小学生の頃からしっくりくる一人称が無いとずっと思っていたのでとても親近感がわいた!誰かと話す際私は「わたし」と「あたし」の間のようなモニョモニョした喋り方をして誤魔化していることが多い - 2025年11月15日
選んだ孤独はよい孤独山内マリコ読み終わった小説寡黙で真面目で何かとからかいややっかみを受けることの多かった兄が、小学生のとき一度だけ同級生に手を出したことがあり、当時の何とも言えない悔しそうな表情を見て「兄にとってこの世界はとても苦しく生きづらいだろうな」と感じていた でも兄はそんな世界からずっと逃げずに粛々と一人で日々を生き抜いてきて、そんな彼にとってこれからの人生が穏やかなものでありますようにと本書を読みながら思った - 2025年11月14日
きもの、どう着てる?山内マリコエッセイ読み終わった京極先生や吉田羊さん、水谷千重子(友近さん)など名だたる方々の着物に対する想いや着こなし術を覗き見ることができると共に、着物ってもっと自由で良いんだと思わせてくれる 動物や虫などの絵柄があしらわれた着物がかわいすぎて「着物の中に犬飼っちゃっていいの〜!?」となった、着物に犬飼いたすぎる - 2025年11月13日
帰れない探偵柴崎友香読み終わった小説@ FUTABA+ プリコ垂水店探偵の故郷のように、自国だっていつ大きな変革が起き、その渦の中に飲まれていってしまうか分からない そんな不安定な世界の中でどんな心持ちで生きていこうと考えるとともに、どんなときでも揺るがない何かを心に持っていたい、大切な人たちを信じていたいと思った - 2025年11月8日
め生える高瀬隼子読み終わった小説大人になると皆ハゲるようになってしまった世界の話 価値観なんて簡単にひっくり返ってしまう世の中で、何を指針に何を大切に生きていけばいいんだろう 私は昨今の過剰なルッキズムを嫌悪し他人の容姿に言及することなかれと日々思っているが、真智加がテラとしか友人関係を継続できなかった複雑な心情に触れ、少しその思想が揺すられるような、刺されたような気持ちになった - 2025年11月6日
雪国川端康成読み終わった小説静謐で閉鎖的な雪国で、己に与えられた役割・運命を受け止め生きる女性たちが切ない 彼女たちのことを情緒不安定とか面倒とか評する人もいるかもしれないが、私には真っ直ぐで健気でいじらしく美しい女性たちに見えた - 2025年11月4日
ここは安心安全な場所植本一子すきエッセイ読み終わった@ 1003 -センサン-使役動物でもなく愛玩動物でもなく完全なる野生でもない、不思議な距離感の馬たちとの触れ合いを通じて感じたことが素直に綴られたエッセイ 役割や肩書きは私たちを安定・安心させるが、同時に「それを得なければ、何者かにならなければ」と焦燥し足場ががらがら崩れていくような感覚になることは私も定期的にあり、それゆえ本書を読んで「無名性」というものについて考え、何だか泣けてしまった いつか私も遠野に行ってみたい - 2025年11月3日
智恵子と生きた茨木のり子すき読み終わった智恵子抄と併読 高村光太郎の生涯について平易に簡潔に纏められていて分かりやすい 茨木のり子さんのやわらかく詩的な表現によって、光太郎と智恵子の関係性が美しく瑞々しく記されている - 2025年11月3日
智恵子抄改版高村光太郎すき読み終わった詩レモン哀歌しか読んだことがなかったため全編読了 光太郎から智恵子の眼差しが終始優しい 智恵子と出会い、暮らし、厳しい闘病生活の末に彼女を亡くしても、ずっと光太郎の傍らには真摯で勝気で嬰児のように彼を慕う智恵子が在り続けるのだと思った - 2025年11月2日
文豪たちの友情石井千湖読み終わった書名には「友情」とあるが、師弟関係などにも言及されていて文豪たちの様々なエピソードを知ることができる 夭逝した作家の全集を友人の作家が編集するって至上の愛だな…と思うなどした 友人が生み落とした作品は謂わばもうひとつの魂のようなもので、それらを大切に大切に後世に遺そうとすることは、友人を永遠の存在にすることだ - 2025年10月31日
- 2025年10月27日
時をかけるゆとり (文春文庫)朝井リョウエッセイ読み終わった@ ブックスBラジオやテレビ、SNSなど様々な媒体で朝井リョウさんのお人柄を知ったからこそ尚更楽しく読めた 低下気味だった読書モチベを復活させてくれてありがとうという気持ち - 2025年10月24日
- 2025年10月23日
オーラの発表会綿矢りさ読み終わった小説人物がみんな曲者揃いで序盤は少しぎょっとしたが、読み進めるごとに様々な表情が見えてきて、みんな良い奴…と感じるようになり、私も実際に彼女たちのクラスメイトとして親交を深めていくような感覚になった - 2025年10月22日
ベスト・エッセイ2024池坊専宗,浅田次郎,石川直樹,阿川尚之,雨宮正佳,青柳菜摘エッセイちょっと開いた高瀬隼子さんのネイルにまつわるエッセイがとても良かった 私は「一度得たもの・知ったものは、たとえ実体がなくなったり手を離れたりしたとしてもずっとその人の心の支えになりうる」みたいな話がとても好きで、このエッセイもそんな感じがする 化粧は武装や鎧に例えられたりするが、ネイルって御守りのような存在だといつも思っている - 2025年10月22日
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![BRUTUS(ブルータス) 2025年 8月15日号 No.1036 [文芸ブルータス 2025夏] [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/41j4bw3Q5IL._SL500_.jpg)

