ピエタ
25件の記録
りら@AnneLilas2025年11月4日読み終わったaudible聴き終わった@ 自宅2012年本屋大賞第3位。 初めて読む大島真寿美作品。 ヴィヴァルディの教え子たちを語り手とした、18世紀のヴェネツィアが舞台の小説。 ヴェネツィアといえば、訪れたのはもう20年も前だし、塩野七生の『海の都の物語』を塾の先生から借りて読んだのは四半世紀も前だ。映画「娼婦ベロニカ」は16世紀の高級娼婦がモデルだから、時代が結構違う。 ピエタ慈善院のことはこの本で初めて知った(ちぶん)。 audibleの小泉今日子のナレーションは正直あまり聴き取りやすいものではなく、そのせいか最後までいまいち入り込めず、肝心なところを寝ぼけながら聴いていた模様。12節から面白くなってきたと思ったのに…。 ヴィヴァルディはともかく、カーニバルの音楽などは邪魔に思えた。 自分が好みそうなテーマなのに、今回はオーディオブックという形式と今の自分との相性というか巡り合わせが悪かったのかも。 1.7倍速、後半3分の2から2.0倍速。

- 胡花@scyxmcy74232025年4月5日読み終わった芸能人の方の朗読は苦手意識があったのですが、見事にくつがえされました。小泉今日子さん、素晴らしかった。この小説の昔風の上品な言葉遣いを読み上げるのにまるで違和感のない情感豊かな朗読で、何度も胸がグッとなりました。小説そのものも素晴らしかった。ベネチアに生きた女性それぞれの人生の困難と喜び、それらが交錯して寄り添うさまを優しく温かく描き出しており、ラストの合奏は、まさに音楽のクライマックスで心を美しい旋律で満たされ陶酔するようなエモーショナルなラストだった。


Hoshiduru@lilimoe2025年3月15日読み始めた評判が良さげなので読んでみるけれど、最近展開が早い、もしくは重い話ばかりでこんなに静かでゆるやかな話は久々で……まだ世界に慣れきってない たぶんまだ話が始まってないので、ここからに期待してる

夏野@tsumu_books2025年3月3日聴き終わったAudibleにて。 これは紙で読むのとはかなり読書体験が変わる。 基本的には紙で読みたい派で、「audibleのほうが良かった」という本はそんなにないのだけれど、これはaudibleでよかった1冊かもしれない。 芸術の街ヴェネチアを舞台にしながら、描かれるのは華やかで豪奢な側面だけではない。ピエタに捨てられた子供たちのつましくも美しい暮らし、美しさと知性を持ち合わせ、稀代の音楽家と恋をする娼婦の気高さと寂しさ、老いてなお助け合いながら生きていく女たち、貴族として生まれ落ちたことに苦悩する娘。様々なひとの暮らしと強さが描かれた作品だと思う。 物語の中心に据えられているのは、アントニオ・ヴィヴァルディ。けれど物語は彼が亡くなるところから始まる。彼はすでに失われているが、彼を取り巻く人々の毎日は続いていく。 ある種ミステリー的な要素もあるが、主題はそこにない。単純に彼の喪失を嘆く人々の話でもない。なんとなく、誰かを失うってこういうことだよな、とも思う。ドラマチックにその人との思い出を抱えて生きる…‥ということもあるのだろうけど、大抵はそうではない。折々に誰かと話す中で思い出したり、なんでもない時にふと記憶が蘇ったり。なんというか、その程度でよいのだ、という気もした。 それから、きっと多分間違いなく、冬のヴェネチアは美しい。ヴェネチアを訪れるなら、冬がいい。
やままゆ@yamamayu1900年1月1日かつて読んだおすすめ音楽18世紀ヴェネツィアが舞台のお話。 エミーリアはかつての師ヴィヴァルディの足跡をたどる中で青春の日々を追想する。 「むすめたち、よりよく生きよ」 人生へのエールが背中をそっと押してくれるようで優しい気持ちになりました。














