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90件の記録
プールに降る雨@amewayamanai2026年8月16日読み終わった歴史には明暗さまざまな側面があるにしても現在の日本の状況が楽観視できるような錯覚に陥るくらいアメリカはよくこんな最悪の時代をくぐり抜けて(べつの最悪な)現在に至ったものだと読みながらつくづく思った。そしてこの作品を決定的に特徴づける構造が明らかになってから、小説が書かれることと読まれることについても考えた。 現代アメリカ文学が合衆国の歴史をかくも執拗に語り直す理由が国家のアイデンティティの問題であるならば、それを要請する人びとと解消される不安があるからなのだろう。個人の歴史も同様、偶然によって分岐し続ける世界の中で一度しか経験できず、始まったと同時に終わることを運命づけられている現実の人生も、読書によって他者の人生を生きることを可能にする。じっさいに起こったことも起こらなかったことも、人は何度でも語り直すことができるし、人は繰り返しその中で生き直すことができる。語ることと読む(聞く)ことの絶えざる往還に身を置く中に小説の効用と可能性があるのかもしれない。 “だが世界はもはや、単に崩壊しつつあるばかりか火だるまになっている。問題は、世界が燃えていて火を消す手立てを自分が持っていないとき何をすべきで何をすべきでないかだ。” p.752


プールに降る雨@amewayamanai2026年7月30日読んでる“選択肢は二つしかなくて、表通り裏通り、どちらも利点と欠点がある。たとえば表通りを選んで、時間どおり面接に着いたとする。そしたら自分の選択について何も考えたりはしないだろう? そしてもし裏通りを選んで、約束に間に合ったら、やっぱり同じで、一生そんなことはいっさい考えないだろうよ。だけどここから話は面白くなる。表通りを行って、三台の車が玉突き衝突して一時間以上交通がストップしていたら、車の中で動けずにいる君はひたすら裏通りのことを考え、なぜあっちに行かなかったんだと自問し、間違った方を選んだ自分を呪う。だけど本当に間違った選択だったと、いったいどうやってわかる? 裏通りが君には見えるか? 裏通りでいま何が起こっているかわかるか? 巨大なセコイアの木が裏通りに倒れてきて、通りかかった車を叩き潰してドライバーが死んで、交通が三時間半止まっていることを誰かが君に知らせたか? 誰かが時計を見て、もし裏通りを行っていたら潰されたのはきっと君の車で死んだのは君だったと伝えたか? あるいは、木など倒れはせず、表通りを行ったのは間違いだった。あるいは、君は裏通りを行き、 木が君のすぐ前の車の上に落ちて、ああ表通りを行くんだった、と身動きも取れず車に乗ったまま悔やむ君は、どのみち表通りを行っても三台の玉突き事故で面接に間に合わなかったことを知らない。 要するに何が言いたいんだ、アーチー? 自分が間違った選択をしたかどうかは絶対にわからないってことさ。わかるためにはすべての事実を知る必要があり、すべての事実を知るためには二つの場所に同時にいる必要があり、それは不可能だ。 で? で、だからこそ人間は神を信じる。 それって冗談ですよね、ムッシュー・ヴォルテール。 神のみが表通りと裏通りを同時に見ることができる。すなわち、君が正しい選択をしたのか間違った選択をしたのかは神のみがわかる。 神にわかるとどうして君にわかる? わからないさ。でも人間はそういう前提に立つ。あいにく神は、どう思っているのか絶対人間に言ってくれない。 こっちからいつだって手紙は書けるぜ。 そのとおり。でも書くことに意味はない。 何が問題なんだ? エアメールの切手代がないのか? 宛先がわからないのさ。”p.225




プールに降る雨@amewayamanai2026年7月22日読み始めた小説なんて長ければ長いほどいいですからね。 まだ30ページしか読んでないのにぐいぐい話が進んでもう20人くらい出てきてしかもそれぞれが個性を持った存在として立ちあらわれてくるうえに信頼の柴田訳もあって圧倒的なリーダビリティをもあわせ持つ。まさに稀代のストーリーテラー。すごすぎる。



葉子@yok0-20262026年5月20日読み終わった読み始めた時から最後までずっと、読み終わりたくないなと思って読んでいた。 そういった本は稀で貴重だ。この体験は大切にしなければいけない。 本の中には映画や本のことも書いてあったから、それらにも興味が湧いたし、何より、主人公たちが物を書くことに携わっているため、読んでいる最中、わたしも何か書きたくてうずうずしていた。 力にみなぎった一冊。 多くの人に読んでほしい。




葉子@yok0-20262026年3月21日読み始めた『「この本を書くために一生待ち続けていたような気がする」というポール・オースターの、作家人生の総決算となる大長篇。』 ずっと読みたかった。 いつ読み終わるかな。
MizMiz@MizMiz2026年1月21日読み終わった途中からこれはifから生まれる物語なんだと気づいた。ファーガソンという青年の生がアメリカ激動の時代に展開され、絡まっていく。ポール・オースターの描く父と子、青春がいっぱいつまっていて、成長を見守るノボダディになった気持ち。小説を読むということは深く共感しながらも俯瞰するそんなことでもあるなと感じた。オースターはさすがにこの鈍器的厚みでも読ませてくれる!




( ˘ω˘ )@nnn2026年1月18日読み終わったゆっくりじっくり読みたい気持ちと、面白すぎてどんどん読みたい気持ちとの間で葛藤しながら去年からなるべくちまちま読んだ。あぁ終わっちゃう、やだやださびしい!と思いながら読み終わった。 枝分かれしたたくさんのif、その大きな木そのものが人生であり世界。激動の1960年代アメリカを駆け抜けていくアーチーを見守り、一緒に喜んだり呆然としたり悲しんだり、まさしく柴田さんが言うように物語宇宙に耽溺した贅沢な日々だった。仕掛けつきのこの作品を初見で読む経験はもうできない。 “本がこういうものになれるんだったら、人間の心と頭と世界をめぐる心の奥底の感情とに対し小説にこういうことができるんだったら、ならば小説を書くことこそ人生で為しうる最良の営み。絵空事の物語が、楽しみだの気晴らしだののはるか向こうまで行けることをドストエフスキーは教えてくれた。”


Lusna@Estrella2025年12月18日ふと思い出した心に残る一節「この世界でいつも絶対あるのはクソだ、誰もがみんな毎日くるぶしまでクソに浸かってる、だけどときどきそいつが膝とか腰まで上がってきたら、こりゃもう這い出て先へ進むしかない。君はいま先へ進もうとしてるんだよアーチー、そんな君を俺は立派だと思う、だけど万一気が変わったら、覚えておけよ、ドアはいつでも開いてるからな。」








勝村巌@katsumura2025年6月21日一人の人間アーチーファーガソンの4回分の青春を同じ時代背景の中で描き分けるというマルチバース的小説。暗黒編集者の大久保潤さんがYouTubeで紹介していたので買って読んだが、非常に面白かった。すごいものを読んだ感じ。
いあに@IANI832025年4月22日気になる最近本屋でこれを見かけてあまりの分厚さに笑いたくなったし、これをよくぞ置いてくれた小さな本屋なのに、と嬉しくなった。ちなみに数ページ読んで面白そうだった。





しらぬー@shiranui2025年4月1日読んでる3.2まで。 3.2突然どうしたの、ってなってたけどたぶん意味あるのだろうな。 今どの話読んでいるのかわからなくなる。まだ全体の半分いってなかった。まだまだじっくり読んでいきたい。
hifumii@higufumi2025年3月28日読み終わった長い旅であった。感無量。 69歳でこれだけの熱量で書けるのすごい。 こんな分厚い本読み切って、今は私ってなんでも読めるんじゃないかという気持ち。








豆大福@doll_52025年3月27日読み終わった「現実とは起こりえたけれど起こらなかったものからも成っているのであって、どの道もほかの道に較べていいとか悪いとかいうことはいっさいないのだ。一つしかない身体で生きることの辛さは、どの瞬間にも一つの道にしかいられないことである。ほかの道にいたこともありえて、いまごろまったく違う場所へ向かって進んでいたかもしれないのに。」
冥王星の祈り@playlute_pu2025年3月13日読み終わった合間にちまちま他の本も読んだりしててだいぶ長くかかった。やっと読み終わった! 初めてのポール・オースターを思いつきで急に読み始めたのはだいぶ良くない(お財布的にも) でもそういう衝動って大事だね。読み切れたのだから。 これ、どうなるんだろう?とおもって読み進めていくほど分かれる枝葉、覚えてられなくてメモ書いて戻っての繰り返し。 60年代の時代背景、その当時の若い人の価値観とかもわかるんだけど、昔の話と簡単に一蹴できるほど大して変わっていないものだと感じ、最後のおさまりすごい。 頭が悪いから理解できていないけど、3&4が好きだった。 これをきっかけに機会があったらほかのオースター作品も読んでみたいと思う。 そう思えたのは読んでるときの雰囲気すごくいい。 柴田さんの翻訳手腕が沁みる。- めた@metayuki2025年3月9日読み終わった同じ親のもとに生まれ、同じ名を与えられながら、別の人生を歩んでいく4人のアーチボルド・ファーガソンの物語。誰もが考える「あったかもしれない人生」を「あった人生」として辿りながら、その可能性と意味とを掘り下げていく執念には脱帽する。 ほぼ3ヶ月かけて読んだことも含め、二度と味わえないタイプの読書。

Takaki Yamamoto@yama_taka2025年2月19日読み終わった毎晩、寝る前に少しずつ読み進めて、途中二度ほどフヅクエでも集中して読んだけれど、800ページ、88万字もあるこの大作、じっくり読んでいくと、やはり時間がかかった……。 ささやかな偶然の連鎖によって枝分かれしていく、アーチボルト・ファーガソンの四つの人生。どれもありえたかもしれないそれらの人生は、濃密な筆致で描き出される1960年代のアメリカ社会を舞台に、滔々と語られてゆく。この本の主人公は、四つのバージョンのファーガソンであると同時に、今も数多くの宿痾を抱えるアメリカという国の現実そのものでもあったのかなと思う。- ホサン@hoshan1900年1月1日この本を生活のふとした合間に手に取って読むことがこの数ヶ月生活の一部になっていたので、それが終わってしまったのが寂しい。この人の新しい作品がもうないことも寂しい。 この人の小説の纏う空気の魅力は(色んなタイプあるけど少なくとも4321は)豊かさと大らかさだと思っていて、でもそれは柴田氏の翻訳が為しているのかもしれなくて、それはそれで良いんだけど、原文の纏う空気を感じれるくらいにもっと英語勉強したいってずっと思っているけど、できてない。






































































