

Kioku
@noir14
学校図書館勤め司書の覚書
- 2026年4月11日
東京會舘とわたし(上)辻村深月読み終わった - 2026年4月3日
ブレイクショットの軌跡逢坂冬馬読み終わった今までと異なる作風。近現代が舞台で主人公が次々と変わりいくつかの話が並行するように展開する。「ブレイクショット」という高過ぎず安過ぎないSUVが登場し、それぞれの話を繋いでいく。どっぷり世界に浸るように読み進めるうちに、これはパラレルワールドなのか?夢オチなのか⁇と読者に疑念が浮かんでくる作り方も面白かった。誰も死なずに読後爽やかなのも今までとは異なるところ。 - 2026年3月21日
皇后の碧阿部智里読み終わった著者の作品はずっと読みたかったのだが八咫烏シリーズは長いので、まずはこちらから。 舞台となる精霊界では風•土•火•水の要素を持つ精霊が存在する。主人公ナオミは土の要素を持つ精霊であるが、孔雀王に拾われ大きな不満を自覚することもなく風の精霊達と過ごしていた。しかし、蜻蛉帝の宮で過ごすことになり、自分らしさ、自分のために生きること、自身の尊厳を守ることと向き合うこととなる。ナオミが蜻蛉帝の秘密を探ることで物語が進むため、先が気になって一気に読めてしまった。 - 2026年3月13日
愛蔵版 国宝 下 花道篇吉田修一読み終わった小説を読んでキーパーソンだと感じた徳次や綾乃。映画では省かれていたのが意外だった。女性目線の物語は小説の方が描かれていると聞いていたが、こういことかと思った。ただ、徳次に関しては晩年喜久雄の楽屋に届く花(しかも次第に豪華になっていく)に徳次の名前があると、複数回映画を観た方のブログにあり、一度観ただけではわからないこともあったのだと映像の深さに唸った。小説、映画それぞれに良さがある物語だ。 - 2026年3月13日
愛蔵版 国宝 上 青春篇吉田修一昨夏映画を観ていたのだが、原作はまた違うらしいと聞いて読んだ。ですます調の語り口調は慣れるまで読みにくさを感じたけれど、この物語はこれが正解だろう。私も傍観者のような立ち位置で読むことができた。歌舞伎に疎く作中の演目が全く分からないが、映像で観ていたお陰で作品に入り込めたのは良かった。 - 2026年3月13日
愛蔵版 国宝 下 花道篇吉田修一読み終わった - 2026年3月8日
愛蔵版 国宝 上 青春篇吉田修一読み終わった - 2026年2月22日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わったルポタージュ?エッセイ⁇とにかく架空の物語として読めず、なかなか読み進めることができなかった。複数の人物の視点から推し活から成る現代社会の構造を描いている。特に興味深かったのが近年の選挙が推し活のマーケティングが利用されているという下り。これ、まさにこの間の衆議院選挙の結果では。小説が発表れたのは2023-2024年。そこから国の代表が推されるようになるとは作者も予想していただろうか。 読み進みにくさを感じていたのに、物語の後半、登場人物の視野が狭まるに比例するように読む加速度が上がった。物語は面白いが読後は現実への恐ろしさが残る。 - 2026年2月11日
マスカレード・イブ東野圭吾読み終わった - 2026年2月4日
成瀬は都を駆け抜ける宮島未奈読み終わった京大生となった成瀬あかり。大学生活であかりに関わる人々が主人公となり、語られてゆく。最後はシリーズ最初に登場した幼馴染が主人公となるのも良かった。 作者の著書はどれも期待を裏切られることなく、あぁ面白かったと安心して読後を迎えることが出来る。平安部と成瀬が交わる世界線もあったら面白そうだな。 - 2026年1月29日
クスノキの女神東野圭吾読み終わったクスノキの番人初心者だった玲斗。続編ではクスノキを訪れる人々との交流を通じて成長を感じられる物語となっている。前作だけでも十分に楽しめる構成ではあるが、叔母である千舟と玲斗とのやり取りや距離感の変化が楽しめるのは続編だった。 - 2026年1月27日
クスノキの番人東野圭吾読み終わったアニメ化となるので読んだのだが、人が死なない東野作品は初めてかもしれない。ミステリーとは違うけれど、クスノキの番人がどんな仕事なのか謎が少しずつ解けていくストーリーにすっかりハマってしまい一気に読めた。 - 2026年1月17日
アフター・ユー一穂ミチ読み終わった同棲していた女性が旅行に出たまま帰宅しないことから物語が始まる。旅行には主人公の知らない男性が同伴しており、その男性の妻と一緒に2人の行動を辿ることになる。サスペンス?ミステリー⁇と思いつつぐいぐい読み進めてしまった。誰もが大なり小なり人には言えない闇を抱えているもの。その闇とどう向き合うか悩み生きていくのが、人生なのかもしれない。それにしてもテレホンカードデザインのしおりが付いていたなんて…欲しかった。 - 2025年12月26日
この夏の星を見る辻村深月読み終わった舞台はコロナ禍で日常生活が制限された長崎五島、茨城、東京。離れた地域の中高生が天体観測を通じてそれぞれが自分と向き合っていく様子が語られいく長編。主人公は中高生なのだけど、家族や部活の顧問いった脇役の大人達の振る舞いが、今の私にはグッときた。子ども達を信頼し見守り、そっと未来に光を照らすような言動はなかなかできるものではないけれど、こういう大人でありたい。 - 2025年12月6日
歌われなかった海賊へ逢坂冬馬読み終わった「同志少女…」が面白かったので読み始めたのだけど、手に取って良かった。舞台はナチ統制下の地方都市の話ではあるが、著者は戦争というより現代社会を語りたかったのだろう。 立場や出自の異なる他人を分かるのは難しい。自分の中のストーリーに当てはめて理解したつもりになるのは簡単であるが恐ろしい。これ、何かの小説にもあったな。するべき努力は理解ではなく、自分と異なるストーリーの存在をありのままに認めること。いつの時代でもその他大勢の無意識が一番の暴力なのだということを、忘れてはならない。 - 2025年11月30日
それいけ!平安部宮島未奈読み終わった面白い!中高生にも全力でおすすめしたい。タイトル見て平安部?何するの⁇と思ったが、登場人物達も良くわからず新設してしまった部であった。軽く読めるのだけど、「明確な答えがなくても、やりたいと思うことにきちんと向き合っていけば、どこかに道が開けるよ」というメッセージも感じられる。行きづらいと感じる中高生にも届くといいな。 - 2025年11月30日
ギリシャ語の時間ハン・ガン,斎藤真理子読み終わった視力を失いつつあるギリシャ語の講師の男。言葉を発することが困難になったギリシャ語教室の生徒の女。2人は異なる人生を歩んできたが、ギリシャ語の時間で出会う。2人の交流が描写された物語ではなく、少しずつ世界の感じ方が変わっていくそれぞれの人生が滑らかな言葉で語られている。時間がなく速読してしまったのだけど、一章ずつゆっくり噛み締めながら読むのが正解だろう。 - 2025年11月22日
さよならジャバウォック伊坂幸太郎読み終わった最近の伊坂作品も面白かったけど、昔からのファンとしてはやっぱりこういう物語を待っていた!章ごとに主人公が変わることで、物語が色々な方向から始まり進んでゆく。そして登場人物が集合する終盤で、なるほどってなる展開。やっぱり面白い。暗い雰囲気で始まったけど、最後には光があって読後もよい。他人を変えることはできなくても自分は変われるが座右の銘みたいなものなのだったのだけど、破魔矢くん流に過去は変えられなくても未来は変えられるも付け加えておこう。 - 2025年11月6日
パラソルでパラシュート一穂ミチ読み終わった美雨は譲ってもらったチケットで行ったコンサートで享と出会う。靴擦れした美雨とスタッフとして働く享が音楽の鳴り響く会場で口パクで待ち合わせをする、という物語の始まりが面白く、心を掴まれたままラストまで読み切った。 美雨は29歳。派遣の受付嬢として働くが、30歳で退職するという暗黙のルールまであと少し。享はお笑いコンビを組んでいて、美雨は享の舞台を観に行くようになることで、享の芸人仲間と親しくなる。私が29歳の時は職場関係でも恋愛関係でもない人と親しくなり、友達と呼べる仲間ができることは結婚退職するより難しかった。令和の世を生きる29歳の女の子はどうなんだろう。 - 2025年10月30日
砂嵐に星屑一穂ミチ読み終わった東京から大阪の地方局に10年ぶりに戻ることとなったアナウンサーの三木。自身の役割や居場所の不安定さをぐずぐずと悩んでいる時に、かつての上司が死後、幽霊となって職場を徘徊しているという噂が立つ。この三木から始まり、同じテレビ局内に勤める人物達がバトンを渡すように主人公となり、四季が巡るオムニバス形式の物語。どの主人公も弱さを持ちながらもその弱さに向かい合うのだが、その姿は力強いというのとは違う。しなやかさ、したたかさ、みたいなものがなんとも魅力的に描かれていて、爽やかな読後となった。
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