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Kioku
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@noir14
学校図書館勤め司書の覚書
  • 2025年8月16日
    楽園の楽園
    楽園の楽園
    長めの短編?中編⁇ なのだけど、伊坂節や凝った装丁などで満足度は高い。ここ10年のウイルスのパンデミックや地震や大雨による気象災害、実はこんなことが原因だったのでは…というお話。人間は物語が大好きで事象に原因や理由をつけたがるというのがテーマで、この小説がそういった災害などを語る物語となっている。YA文学としてもおすすめ。
  • 2025年8月8日
  • 2025年8月7日
    月とアマリリス
    月とアマリリス
    老女の死体遺棄事件を取材することになったフリーライターの主人公。サスペンスのような物語の進行だが、ジェンダーや家族の問題、格差社会が軸にありながら、きちんと希望も描ききるところが作者らしい。事件の真相を知りたくてあっという間に読み進めてしまった。
  • 2025年7月31日
    ドヴォルザークに染まるころ
    過疎地域の小さな小学校の廃校が決まった。お別れ会として地域をあげて祭りを開催することになり、この祭りの一日を何人かの視点から語る物語。男女のどろどろとした話が多く、読後はざらりとした違和感が残る。暗い気持ちを引きずってしまい読みにくさを感じだが、そこが面白いところでもある。
  • 2025年7月25日
    うつくしが丘の不幸の家
    うつくしが丘の中古住宅を店舗兼住宅にリノベーションした夫婦。引越した直後、この家は不幸の家と呼ばれているという噂を聞く。本当に不幸の家なのか?を検証するかのように、少しずつ時を遡ってかつての住人の物語が続いていく面白い構成。この家に住む人々には家族の問題があったのだけれど、これはこの家に限ったことではないだろう。一つの場所を語ることで、そんな当たり前のことに気が付かせてくれる。
  • 2025年7月23日
    カラフル
    カラフル
    入学式の朝、ちょっとした事件で遭遇した元陸上選手の井澄と車椅子ユーザーの六花はクラスメイトとなる。車椅子ユーであるが故のトラブル、井澄が陸上を辞めることとなったトラブル、などなど2人を取り巻く友人関係や家族関係など、心の動きを丁寧に描いた会話が生き生きとした物語。これぞヤングアダルト!!な青春小説で中高生の読書感想文にも良いと思った。
  • 2025年7月16日
    ありか
    ありか
    やっぱり瀬尾まいこさんのお話好きだなぁとしみじみと思った。 主人公は園児の子を持つ女性。シングルマザーで実母との関係も悪く、なかなか周囲に頼れない。自分に自信が持てなかったが、子どもの成長と共に人と関わる楽しさを知り、少しずつ変わっていく様子が丁寧に描かれている。 希望のある温かな物語。読み始めたら止められなくて、一気に読み終えた。
  • 2025年7月16日
    金環日蝕
    金環日蝕
    カフネが面白かったのでこちらも。 大学生の春風が、顔馴染みのおばあさんがひったくりに合う場面に遭遇する。その場で一緒に犯人を捕らえようと動いたのは、高校生の錬だった。犯人を取り逃したため、2人で手掛かりを元に犯人探しを始めるミステリ。 展開が気になってどんどん読めてしまう。伊坂幸太郎が好きな人には面白いのでは。
  • 2025年7月1日
    藍を継ぐ海
    藍を継ぐ海
    短編集、なのかな。面白かったのだけど、自分のリズムでは読みにくく、2つの話を読み終えて時間切れ。文末の最後の句読点までしっかり読む必要があるので、時間のある時にまた。
  • 2025年6月29日
    君が夏を走らせる
    「あと少し…」より先に読んで、読み終えてから続編だと知った。この作品だけでも面白く読めたのだが。  主人公の大田はいわゆる不良少年。小学生から 勉強についていけなくなり、それを認めたくなくて暴力やタバコに逃げたが、やっとやりたいことを見つけた。しかし高校受験には間に合わず、進学先は底辺校。再び自分を見失っていた頃に、先輩の子どものベビーシッターを任されてしまう。  大田が自分を受け入れて前に進もうとする姿が生き生きと描かれ、読後も爽やか。中高生の読書感想文にも良さそうだ。
  • 2025年6月29日
    あと少し、もう少し
    中学駅伝部の話で「夏が君を走らせる」の前作。 毎年県大会出場校であった駅伝部。しかし顧問の異動により、部の存続が怪しくなってしまう。  部員6人を一章ごとに主人公として語ることで、物語も襷のように繋がっていく。同じ場面でも語り口が変わるため、言葉を発した側の気持ちと言葉を受けた側の気持ちが読み進めると分かるようになっている。6人それぞれの悩みや葛藤が丁寧に描かれていて、面白かった。
  • 2025年6月22日
    最新研究で迫る 生き物の生態図鑑
    ラジオで知って小学生にオススメできるかな?と読んでみた。好きな子は刺さりそうだけど〇〇事典とか読んでる層では無さそう。ゆるカワイラストなのに本気仕様というのが面白い。楽器を使うオウム、顔見知りと結ばれるメダカ、クジラの流行歌など、最新の研究が知ることが出来るので大人の学習によいのでは。引用文献みるとその本気度がわかる。
  • 2025年6月21日
    人魚が逃げた
    人魚が逃げた
    銀座の歩行者天国に突如現れた人魚姫を探している王子様。テレビの生中継でインタビューされ、その奇抜な言動がSNSで「#人魚が逃げた」と拡散されてしまう。  王子が現れた空間を共有した登場人物達が、アンデルセンの人魚姫をなぞりながら自身の物語を語っていく。王子の存在は奇抜であるが、実在する場所や装丁写真の田中達也氏の登場など現実が織り込まれ、なんとも不思議な読後となった。
  • 2025年6月14日
    パズルと天気
    パズルと天気
    久しぶりの伊坂幸太郎。こちらは短編集で執筆された時期も媒体もバラバラなのに、上手くまとめられているのはさすが。タイトルは収められた作品の最初と最後の作品からつけられており、読み終えた後に、締めみたいな感じがあってよかった。1番好きなのは「イヌゲンソーゴ」。様々な昔話に出てくる犬の生まれ変わり犬が因縁の宿敵を倒す話なのだけど、読みながらはもちろんあとがきでこの作品が「伊坂幸犬郎」と発表されたことが解説されてあり笑ってしまった。そして、ここまで種明かしされてから、タイトルは大言壮語を大→犬にしたものか!!と気がついて、また笑ってしまった。
  • 2025年6月8日
    謎の香りはパン屋から
    ミステリーと謳っているので、もうちょっとおどろおどろしい感じなのかと思ったけどそういうのじゃないのね。漫画家目指してる女子大生が、バイト先のパン屋さんで知り合った人々との交流を描いている。この日常の中でちょっとした謎解きが展開となって話がすすむ。ヤングアダルトとしての選書にとてもよいと思ったが、ミステリーと思って読む大人にはちょっと物足りないかも。
  • 2025年5月22日
    カフネ
    カフネ
    面白かった!! 不妊治療が上手くいかず、夫とは離婚し、弟が不審死と不幸が波のように押し寄せた主人公。アルコールに依存し始めた彼女を救ったのは弟の元婚約者。2人が家事代行ボランティアのペアを組むことになり、話が進む。ストーリー展開のテンポが良く、読後も良い。あっという間に読み終えてしまった。
  • 2025年5月18日
    マナティーがいた夏
    マナティーがいた夏
    R7読書感想文コンクール高学年課題図書。仕事で留守の母に変わり大好きな認知症の祖父の介護をしながら、親友と夏休みを過ごすはずだったピーター。しかし、母との関係、親友のとの関係、祖父の病状、全てが悪い方に傾いていく。それらを1人でどうにかしようと抱え込み、さらに怪我を負ったマナティーを助けようと奮闘する。思春期特有の葛藤が丁寧に描かれているだけでなく、彼を見守る大人達がとても良かった。子ども目線と親目線では読後に思うことは違って面白いだろうな。親子で読んで欲しい。
  • 2025年5月15日
    とびたて!みんなのドラゴン
    R7読書感想文コンクール高学年課題図書。難病をかかえる先生が小学校の合唱団の新しい顧問となり、子ども達と全国大会を目指す実話。タイトルにある「とびたつドラゴン」は子ども達の心の成長を現したもの。病を持った先生が主になって話が進むのではなく、子どもの心境の変化が描かれているため感想文は書きやすそうだ。
  • 2025年5月15日
    ぼくの色、見つけた!
    ぼくの色、見つけた!
    R7読書感想文コンクール高学年課題図書。色覚障がいのある小学生の男の子が主人公。障がいを隠しているため、学校生活での不便さを先生や友達に言えずモヤモヤとしていたが、思春期特有の苛立ちや親との関係の変化の中で少しずつ前に進むストーリー。障がいはあるが天才的な何かしらの才能はある、という設定は安直ではと思ってはしまうけれど読みやすいし感想文も書きやすいのでは。
  • 2025年5月15日
    俺たちの箱根駅伝 下
    上が駅伝までの経緯、下で駅伝当日二日間が描かれている。選手皆が思い描いた走りができるほど甘い大会ではない。実際の大会でも頑張っている選手を観ながら涙がこぼれることがあるが、この本でも同じような心境に。応援しながらあっという間に読み終えてしまった。
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