世界文学をケアで読み解く
20件の記録
Sanae@sanaemizushima2025年10月24日読み終わった今年は「ケア」の新しい意味を知った年。小川公代さんのケアの本を読んでいるとホッとするし励まされる。 それは<多孔的な自己>という言葉を得たからだと思う。 「一人の自己のありようにとらわれるのではなく、複数の他社の内面に去来する回想、空想、願望、改悛などが想像世界において共有され、広がっていく。」 一人でなんでも頑張らなきゃ!っていうのは間違っているし、介護など、人にしてあげるのも、一方的なものだとケアにはならないのだ。 そういうことを小説のみならず、映画や漫画などから解説して示してくれる小川先生。 この本は海外文学から紐解いてくれる。ハン・ガン、大江健三郎、マーガレット・アトウッド、ルシア・ベルリン、トニ・モリスン、石牟礼道子などが引用され、今まで読んだ本の見方も変わるし、新しい本は読んでみたいと思うものもあった。 ケアについての本、たくさん出ているので来年も深掘りできるといいな〜と思う。










































