君が夏を走らせる

24件の記録
- Kioku@noir142025年6月29日読み終わった「あと少し…」より先に読んで、読み終えてから続編だと知った。この作品だけでも面白く読めたのだが。 主人公の大田はいわゆる不良少年。小学生から 勉強についていけなくなり、それを認めたくなくて暴力やタバコに逃げたが、やっとやりたいことを見つけた。しかし高校受験には間に合わず、進学先は底辺校。再び自分を見失っていた頃に、先輩の子どものベビーシッターを任されてしまう。 大田が自分を受け入れて前に進もうとする姿が生き生きと描かれ、読後も爽やか。中高生の読書感想文にも良さそうだ。
- こんぶ@konbu10072025年6月26日読んでる読み終わった最後、涙が止まらなかった。 『「あと少し、もう少し」どこか苦しいそんな願いを持てることは、幸せなことだ』 自分に良いところがないという大田くんだけれど、とても優しくて温かい人だと思った。
- とむ@tom_books2025年6月25日読み終わったよ、よかった…太田くんの感情を一緒に味わう感覚でひと夏の子育て奮闘記にのめり込んで夢中で読めた 鈴香が泣き続けていると太田くんと同じようにおろおろして、鈴香が喜んでいると太田くんと一緒に嬉しくなった とにかくあったかくて切ない…。 前作の回想シーンが挟まれていたり、再会があったり、太田くんがあの駅伝の記憶を大事に大事に抱えていることがよくわかってジーンとした。この順で2作読んでよかったなああ 鈴香の歳の頃の記憶は私も全然なくて、でもそれをちょっと寂しく思う大人がいたかもしれないってことに初めて思い至った。今はもういないおじいちゃんのことを思い出した
- きみ@kimimi2025年4月29日読み終わった瀬尾まいこさんのお話は、運命とか成長とかそういった言葉とは遠い、ささいな日常を描いているところが好き。それでも、関わる人と人の日々の積み重ねでちょっとだけ変わるところもある。 優しくてでもどうしようもないところもある、ごくありふれた日々を送っている人たちで、その人間くささが愛おしい。等身大で心地良い物語だと思う。 世界へのまなざしが丁寧だなぁとほれぼれする作家さんです。 太田くんがまた走ることに向き合うお話なのだろうかと途中は思っていたけれど、最後まで近所をただ走る姿がいいなと思った。 彼は中学生の頃から、ふとよばれた駅伝でも走っていける。子守りなんて縁がなかったのに、鈴香と全力で向き合うことができる。 バイトを終えた太田くんの清々しさは彼がもともと持っていた素質なんだと思った。 これからどこへでも行ける彼の、物語の途中をすこし覗かせてもらったみたいだった。
- coto@namakemono2025年3月13日読み終わった小学校からタバコを吸い授業をサボる大田くん。中3の夏は駅伝に励み、今回は高2の夏は1ヶ月1歳9ヶ月の子守に奮闘。 中学の駅伝部顧問が「わざわざ振り返らなくたって、たくさんのフィールドが大田くんを待ってるよ」と。人は常に変わることができるからこそ、昨日と今日が同じなのは劣化しているということと捉えても良い。今日より明日、明日より明後日。より良くを目指して、完璧より最高を目指して過ごしていきたい。
- mimu📚@mimuaaa09302025年3月7日かつて読んだ大好きな本。 なんて愛おしい、 最後には切なさとこれからの未来を思って涙が零れた。 『おいで』、子供の小さな時しか言えないこの言葉をたくさん言いたい、そしてたくさん抱きしめてあげたいと思った。 片手間に遊ぶわけでなく、模索しながらも一生懸命子供と向き合う姿に、自分が子供と遊ぶときの姿を思い出し反省しました。心温まる素敵なお話でした。
- せんねん@clxh__s2025年3月7日かつて読んだ瀬尾まいこさんの作品で一番好きなお話。不良の大田と幼い鈴香のやり取りが微笑ましくて、何度でも読める。 『あと少し、もう少し』とも繋がっている話なので、そちらも是非。