エリック・サティの小劇場

15件の記録
- fumi@_tomblin_2025年10月10日読み終わった今月の『書標』に掲載された著者自身による紹介文をきっかけに。 サティが題材でなければ、この物語の展開を素直に楽しめていただろうか。 いや、サティが題材だからこその物語だから、この思考自体に矛盾がある。 それに、サティが題材でなかったら、そもそも手にとっていなかったであろうし。 などと、愚にもつかない想いを巡らせながらも、この建付けとそれ故の妙味を存分に堪能。 ただただ「おもしろかった!」と叫びたい。 読み終わってから、ほぼ全ての登場人物に固有名詞が付与されていなかったことに思い至る。 固有名詞がないからこその読みやすさと可笑しさ、物語への没入感。
- サヤ@sayaemon2025年10月1日読み終わったサティ没後100周年イヤーとあって、こんな小説まで出ていたのねと手に取った サティは、その個性的な人となりに相応しい奇抜な作品タイトルや作曲姿勢で知られているけれど、本作もそうしたタイトルを各章にちりばめたSFコメディ?小説だった 後半の展開に面食らったけれど、決して格式張らず、軽妙洒脱に聴くものを魅了し、時に惑わすサティ作品を意識しての物語なのかな 随所にサティについてのネタも仕込まれていて、(特に中〜後半)ファンには嬉しいところ 逆に事前知識無しで挑んだ時、どこまで物語に愛着が湧くかは…?
- Y_KATSUKI@k2_44162025年7月6日読み終わったサティの曲のタイトルに沿って奇想を転がしてゆく、コラボ曲のような小説。 〈サティの音楽は、楽しいときは実に楽しい。私も思わず、生命保険を見直そうかと……〉