「好き」の因数分解

25件の記録
- 陽|haru@_haliving2025年4月16日読み終わった読書メモ★★★★ひとつの言葉に対する深堀りがすごい。深くて苦しいほど。 100ページなのに、2〜3の観点でひとつの事柄に対して深められているから、重みがある。 p56 でも「好き」だけは私が決めるものなのだ。私がいなければその「好き」は起こりえないのだ。 なんとなく、他人の好きという感情を前にすると私の「好き」はこれでよいのかと自信がなくなってしまう。 確かに好きなどに理由なんてない。それぞれで少しずつ「好き」の温度感が違うのもよい。 「なんとなく好き」も「とてつもなく好き」も優劣なんてなくて、どちらも尊い「好き」という感情でいいんだって思えた。 共感を求めるのではなく、ただ自分の好きを連ねているという視点がすごいし、惹かれる。 本を読む中で、時々「結局どういう感情なんだ…??」と何度も文章を行き来することもあるけれど、その整いすぎていない感情こそ、まっすぐなのだと思った。 「世間の声ではなく、自分の声を聞く」という感じがした。 あと表紙が可愛い。 2025/2/16〜4/16
- あ@ume_combucha2025年3月26日読み終わった心に残る一節『キャラって何、と思ってしまう。キャラクター、それから性格という言葉。そんなもので人を、簡単に語れるんだろうか?』 『生々しいと思う感情を本の中に見つける時、それは乾いている、決してべとべともぷるぷるもしてなくて乾いている。それはあなたがあなたの体から溢れてくるよだれや涙を染み込ませるためであり、本を読むという行為はいつだってそう。』 『その人がそこにいる、ということになんらかの、鮮やかさを感じている。それはでも慎重にさぐっていかなきな、とてと軽薄なものへ成り下がってしまう予感がしている。』 自分が好きなものを離さないこと。 好きな理由をたまには突き詰めて考えてみたくなる。
- 陽|haru@_haliving2025年3月22日読んでる読書日記@ 自宅最果タヒさんが気になってはじめて購入した。 ひとつひとつの事柄に対しての深みと想像力、今までに読んだことのない感じ。視点が秀逸。 あと補足の文章の配置なんかも独特。 最初開いたときにびっくりした。 本は乾いていて、「あなたの体から溢れてくるよだれや涙を染み込ませるためであり、本を読むという行為はいつだってそう。」なんて考えたこともない。 寝る前に少しずつ読み進めている📖
- 絢の@ay___ym2025年3月13日読んでるまだ読んでる再読中雑誌のコラムで見てて好きだったのだけど。 ちょこちょこ、好きなところを読んで楽しんでいる。 好きの因数分解なんて、面白い考え方! いつでもさっと取り出して、さくっと好きなとこを読んでる。
- sankaku@ta____ki32024年4月30日かつて読んだ読書日記人が好きなことを知るのが好きだ。 その人の好きなものは、私の知らないものだっていい。 よく耳にするそれらのことを私が知らないだけ、ということも多々あって、それはそれで落ち込むこともあるけれど、 落ち込みながらも、その人が好きな、その好きのパワーに、 なんだか不思議と心動いたりするものだ。 テレビやドラマ、アート、星、ずっと使えそうな革の鞄。 私と重なる好きもこの本にはあったけど、好きを見つめる角度がやっぱり私とは違ったり、好きが表現される言葉も絶対に私からは生まれないものばかりで、やっぱり人というのは面白いな、と思う。 感性がちがって、言葉がちがって、生きてきた場所や年数が違うのに、それでもどこかで重なりながら、ピタリと一緒にはならない。 ファッジの連載がとても好きで、そこに追記された形で出たこの単行本、やっぱりこの人が、この人の言葉や文章が、私は好きなのだな、と思う。 「なんで好きなの」ときかれて困るものばかりを私も好きなのだけど、それでもやっぱり好きなのだから、好きは好きのままで良いのだと、安心していくための本。
- 凪@nagi2024年2月29日借りてきたかつて読んだ大森靖子関連から知った、最果タヒ。 勝手に張ってる最果タヒを知ろうキャンペーンの一冊。 詩集と違って普通の文章なのでまだ分かりやすかった。こんなに普通(失礼)なのに、あの理解を拒む詩を生み出せる不思議さ。