「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし
24件の記録
K@weitangshaobing2025年4月15日読み終わった【好きなところ引用】 広島の原爆詩人である栗原貞子氏は,「ヒロシマというとき」という作品で,次のように書いています。「〈ヒロシマ〉というとき 〈ああ ヒロシマ〉とやさしくこたえてくれるだろうか 〈ヒロシマ〉といえば〈パール・ハーバー〉 〈ヒロシマ〉といえば〈南京虐殺〉」。そして,栗原氏は詩の最後を次のように締めくくっています。「〈ヒロシマ〉といえば 〈ああ ヒロシマ〉とやさしいこたえがかえって来るためには わたしたちは わたしたちの汚れた手を きよめねばならない」(『ヒロシマというとき』三一書房, 1976年)。 歴史修正主義者は,よく日本の恥となるような植民地支配などについて教科書に載せることを,「自虐史観」に基づいていると言います。しかし,日本の過去の「恥」となるようなことを学ぶことは「自虐的」なのでしょうか。植民地支配や戦争について教科書に載せず児童生徒が学ばないことは,知識が身につかないばかりでなく,植民地支配責任や戦争責任について考える機会を失うことでもあります。そうなれば,過去から学び,反省して二度と同じような過ちを犯さないでほしいという被害者の願いも無視されることになるのではないでしょうか。 現代人は過去の過ちを直接犯してはいないから直接的な責任はないけれど,その過ちが生んだ社会に生き,歴史の風化のプロセスには直接関わっている。そのため過去と無関係ではいられないというものでした。そして,日本の侵略・植民地支配や日本軍「慰安婦」制度のような過去の不正義を生んだ「差別と排除の構造」が残っている限り,現代人には歴史を風化させずに,その「差別と排除の構造」を壊していく責任があるというものでした。 つまり,「差別と排除の構造」を壊すとは資本主義社会のもとに現在も続く民族(人種)差別・ジェンダー差別・階級差別といった差別に対し,社会の一員として,そしてひとりの人間として,反対していくことなのではないかと思うようになりました。





talia@talia0v02024年8月11日買ったかつて読んだ以前読んでSNSに書いた感想のまとめです。 コスメ、韓国映画、ドラマ、K-POP、異文化交流…韓国になんとなく興味のあった学生たちが、好きなことから発覚した"モヤモヤ"をきっかけに日韓の歴史、現代に至る関係性とその問題をまとめた入門書。 結構前に気なって買ったのを積読していたのですが、朝ドラ『虎に翼』を見て、日韓の描き方が不十分であるという批判を見て、良い加減日韓関係について勉強しよ…と思ったのが読み始めのきっかけでした。8月15日終戦の日(韓国の光復節)にあわせて投稿してました。 四章構成の一章はほぼ序章。二章は比較的知名度の高い慰安婦、軍艦島、竹島や終戦の日の問題に触れ、韓国のアイドルや芸能人までもが上記に言及する背景を説明します。 三章はより具体的な歴史の話。明治から始まる植民地政策と現代にも残る傷跡の話をします。(例えば韓国の兵役義務は日本の徴兵制度が発端であること、日本が戦後も在日朝鮮人の国籍を認めなかったため北朝鮮, 韓国, 朝鮮という三つの呼称が残ってしまったことなど) 四章はゼミ生がそれらの問題を学ぶ前と後での変化、そして「どれだけ文化に好意的でも歴史や人権の問題に目を向けなければ日韓関係は改善しない」という着地から、これからへ目を向けて終結します。 "「超」入門書"と紹介にもあるけれど「これが"「超」入門なのか…」と思ってしまうほど知らない/見ていなかったことだらけで身につまされました。ふんわりとしたタイトルと表紙デザインとからは想像できなかったほど、日本と韓国(朝鮮)の歴史がしっかり書かれていて、読んでいると日本がやってきたことの酷さに唖然とするし、パレスチナを侵略してるイスラエルを同じ口で批判するのが恥ずかしくなるくらい、それぐらい非道なことを国単位でしていると知る。 もちろん具体的に比較したら軍事力を総動員して民族浄化を行なっているイスラエルと「韓国併合」を謳って朝鮮人のアイデンティティを奪い、同化と搾取(その結果人が死んでも良い)を実行した日本とではやってることは違う。でも文章を読んでわかる通り、人権蹂躙という点で違いはないとしか。 イスラエルとパレスチナの問題について、アラブ文学者の岡真理さんは「必要なのは経済的支援ではなく政治的解決」と言い続けています。 本書を読んで、日韓の問題もこれに近いことが言えるのではないかと考えました。 「歴史や政治的な問題はさておき、日韓は文化的に互いに好感を持っている。若者たちの交流は今後の日韓関係を解消する希望だ」と言われていることが本書にも書かれています。しかし、政治的な問題から目を逸らして文化面ばかりに目を向けているせいで、マリーモンドのグッズを身につけるアイドルを"反日"と決めつけたり、私たちが何気なくSNSに書き込んだ"終戦記念日"や元号の話題がハレーションを生んだりするのではないでしょうか。 アイドルやドラマ・映画を通して互いの国に好印象を抱くことが無駄だとは思いません。しかし、根本的に必要なことはやはり文化交流(だけ)ではなく政治的解決ではないかと読み終わって思ったのでした。 朝ドラの描写について、批判が足りないと言われても仕方がないというか、今まで誰も見せてこなかったことが異常なレベルで作品ひとつに完璧は求められないけれど、「足りない」という感想は理不尽じゃないとも思った。今までの現実が理不尽すぎる。ちゃんとやってるからこそ、ひとつの作品で背負いきれない程の現実社会の課題が露呈しているということだと思う、といえことを書いていた。 現代の「韓国の(歴史的な事情はさておき)文化が好き」というゼミ生たちの視点から日韓関係の歴史、現代にも残る問題へと目を向ける構成はとてもわかりやすく、基本的な情報が本当に良くまとまっています。「韓国の文化が好き」な人でなくても読んでもらいたい良書です。 家には実は他にも韓国の歴史やレイシズムに関する本があるので、より具体的、学術的なことは引き続き本を読んで学びたい。時間がかかっても…!




















