新潮2025年10月号

17件の記録
- chroju@chroju2025年9月18日じゅうぶん読んだ松浦理英子『今度は異性愛』を読み終えたので、とりあえずここまで。 > リアリティなどと客観性ありげなことを言ってみても、人はたいてい自分が知っているものや容認できるものに対してリアリティがあると言うだけで、自分が知らないもの、認めたくないものは否認したがることも多いのだから (Page 27)
- 埋没@mai_botsu2025年9月16日読み終わった松浦理英子の3年ぶりの新作を読みたくて購入。 タイトルは『今度は異性愛』。ファンならお馴染みの、セクシュアリティや肥満、犬への偏愛といったモチーフがのらりくらりと現れます。形式への工夫、あるいは抵抗?も、今回は日記体かつ作中作として、もちろん見られますが、驚いたのは冒頭からコロナという時間の導入があったこと。作品の最後で、作中の時間が特定できる作品は過去にもあったけれど、ここまで明確に示されたのは初めてでは。あまりにも素朴な人にたいする皮肉?もあって、いつもより少し意地悪で、でも愉快です。そして、無駄のない美文は健在。 p71 「それよりもなめらかに挽かれた香辛料の粉末が山の形に美しく整えられているのを見ると、触れてもいないのに粉が肌にしっとりと吸いつく感覚を呼び覚まされうっとりするのだった」
- chroju@chroju2025年9月14日買った読み始めた@ 本の読める店 fuzkue西荻窪BUNKITSU TOKYOで購入。奥泉光と円城塔の対談に「嘘はつかぬが、ほらは吹く」という題が付いていたらそりゃ買うでしょ、という。AIの話題なども交えつつ、小説をメタ的に考えるお二人の話は期待通りだった。他にも石川直樹、保坂和志など、気になる名前がいくつかあり、つらつら読む。 巻頭作、松浦理英子『今度は異性愛』が面白く、まだ途中。しばらく読む。
- 読書記録@records2025年9月12日読んでるまだ読んでる松浦理英子「今度は異性愛」 また少し読み進めた。 主人公が親しくしていた男性とのエピソード、からの異性愛小説の構想が書かれているあたり。 小説の設定やストーリーの展開を考える時に、松浦さんが具体的にどういう風に話を膨らませているのかがわかって面白い。
- 読書記録@records2025年9月9日読み始めたまだ読んでる松浦理英子「今度は異性愛」 一気読みしてしまうのももったいなくて、少しずつ読んでいる。全体の1/3くらい読んだ。 これまで趣味で男性同性愛の小説を書いていた主人公が、老齢になって異性愛小説を書いてみようと思い至ってから、書きあぐねている過程を日記として記録している文章、という形式の小説!(主人公は松浦理英子のようなプロの作家ではないし完全フィクションだけど、ちょい私小説風の設定で書かれていて面白い) 「この日記の目的は異性愛を描こうとしている私の記録」p.15 途中まで読んだところで特に良かったのは、近年、ゆるやかな関係に関心が高まっているという文脈で出てきた、ミツバチが花の中で二匹並んで眠ることがある、という話についての記述。 「ミツバチが別の個体とともにいることの楽しみを知っているように見えるのは感動的だった。仰々しい愛や情念とは無縁でも、そこには生きものが別の個体を求める欲求の初源的なかたちが顕れているように思えた。深刻ではなく、あくまで手軽で気軽に見えるところも好ましかった。」p.32-33 (中略) 「考えをめぐらせているうちに、蜜を集める働きバチはすべて雌だから、花の褥に眠る二匹のミツバチは雌同士であることに気がついた。」p.34 ここまで異性愛なし!
- 橋本亮二@hashi_shi2025年9月9日松浦理英子さん「今度は異性愛」(250枚)をまず読んだ。ふつうにおもしろく読んだが、これがいまどう読まれるのかとても気になる。ふつうにおもしろく読んだと書いたけど、引っかかりを覚えて目が止まった箇所はいくつもあった。それは当然著者の意図したものだろう。来月以降、おおくの評にふれられるだろうからそれをまず待つ。
- 読書記録@records2025年9月5日買った松浦理英子の新作が思ったより早いことと「今度は異性愛」とかいう直球タイトルでビビる 読んだら感想書きたい 『裏ヴァージョン』で、同居人に対して家賃代わりに小説を書いて納めてた主人公が、同性愛やSMの小説ばかり書くことについて同居人から詰問されて、仕方なく異性愛の小説も書いたのちょっと思い出した