罪と罰(3)
22件の記録
ふまそん@fumason2026年7月16日読み終わった⭐︎⭐︎⭐︎ “それ、それ、胸くそ悪いってやつですよ! あなたは人が信じられなくなった。だから、わたしが、荒っぽいお世辞でごまかしているみたいにお考えなんです。でも、ラスコーリニコフさん、あなたはどれだけ生きてこられたっていうんです? どれぐらい物事を理解してらっしゃるっていうんです? たしかに理屈は考えだしました、でもすぐに恥ずかしくなった。それがみごとに失敗し、なんとも凡庸な結果に終わったからです! たしかにみじめな結果に終わりました、それは本当です。といっても、どうにも救いがたい卑怯者っていうわけじゃない。ぜったいにそんな卑怯者じゃない! いつまでもぐずぐず自分をごまかせず、一気にどんづまりまで行きついてしまった。あなたという人を、わたしがどう見ていると思います? 腸えぐりとられようが、毅然として立ち、にこやかに笑みを浮かべて迫害者どもを見返す、そんなふうな人間だと思ってるんですよ。むろん、信仰か、神が見いだせればの話ですがね。ですから、見いだすんですよ。そして、生きることです。あなたはだいたい、とっくの昔に空気を変えなくてはいけなかった。たしかに、苦しむのもいいことです。ですから、苦しむんです。ミコールカが苦しみたいと願っているのは、ひょっとすると正しいことかもしれない。信仰がもてないのはわたしにだってわかりますが――要するに、変にこざかしく考えないことです。あれこれ考えず、人生にすなおに身をまかせることです。心配はいりません。岸までそのまま運んでくれますから、二本足で立た せてくれますから。どういう岸、ですか? いや、それはわたしにもわからない。わたしはただ信じているだけです、あなたはこれからもまだたくさん生きていくべきだって。今のこのわたしの言葉を、丸暗記してきたお説教と思っておられることも知っています。でも、ひょっとして、あとから思いだしてくれるかもしれませんし、いつかお役に立てるかもしれません。だからこそお話ししてるんですよ。あのばあさんを殺しただけですんでよかった。べつの理屈でも考えついていたら、一億倍も醜悪なことをやらかしていたかもしれないんです! これはひょっとして、まだ神に感謝すべきことがあるってことかもしれませんよ。だって、わかりませんよ、神は何か理由があって、あなたを守ってくれているかもしれないでしょう。ですから、あなたも心を大きくもって、あまり恐がらないようにするんです。怖気づいて目の前の大きな義務が果たせないっていうんですか? いや、この段階になってひるむなんて、それこそ卑怯ですよ。あれだけの一歩を踏み出したからには、しっかりなさることです。それこそが 正義なんですから。いまこそ、正義が求めるものを実行なさるんです。信じられないのはわかってますが、なあに、人生が運びだしてくれますとも。そのうちに自分でも好きになります。いまのあなたに必要なのは、空気だけです。空気です、 空気なんです!”
ノエタロス@Di_Noel022026年6月25日読み終わったこんなに長い小説を読むのは久々だったので、まずは一息つきたい気持ち。 と同時に、登場人物一人ひとりの物語の壮絶さに心揺さぶられる感触とで、読了直後は頭がボウっとした。 ラスコーリニコフの「犯罪論」について、確かに歴史を振り返ってみれば、世を治めてきた人々というのは、権力の座に上り詰めるまで数々の罪を犯してきたんだろうと想像がつく。 非支配者の行いとしてみれば悪とされるのに、トップに立った途端、それがさも成果や偉業かのように伝えられ、教科書に載り、後世の人間の記憶に残っていく(日本史で言えば織田信長とか豊臣秀吉とか)。 歴史は”勝者”によって作られる、って個人的にはすごく嫌だけど。 ラスコーリニコフは、自らも犯罪を犯す権利があると思ってしまい、逮捕後も後悔はしていないと振り返る。 けれど、ときどき老女殺害に関する悪夢を見たり気絶したりしているのが、悔いてはなくとも、自分自身の心に傷跡は残してるんじゃないか?と思ったり。 あとはやはり、ソーニャとドゥーニャの芯の強さ、心の美しさに惹かれる。 彼女たちのキャラクターが物語を格別に面白くしているし、ラスコーリニコフの行動も大きく左右したんだろうなと思った。
だっしー@chik_4482026年1月8日読み終わった結構しんどかったが、最後まで読めた! とりあえず感じたことを書き散らしておく。 ①わけのわからない箇所が多い ・作品の文学史における位置づけや、作品の時代背景・思想的背景の知識があったほうがよいと個人的には感じた。 ・皆やたら喋り倒すので、どれが本筋で、どれが脇道か混乱する。 ②主人公に感情移入できない ・根拠のない全能感に酔った高慢ちきのわりには、妙に逡巡したり病的なくらい動揺する。→でもよーく考えると、若い時の自分自身を見ているようでイヤなのかも。 ③対になっていると思われる登場人物 ・ドゥーニャとソーニャ ・ルージンとスヴィドリガイロフ ・スヴィドリガイロフとラスコーリニコフ ・プリヘーリヤとカテリーナ などなど ④物語の持つ「エネルギー」 ・ツッコミどころ満載の物語だと思うのだが、そのすべてを蹴散らしていく力強さがすごい。読んでいて頭の中が「はてな」だらけになるが、それでも、ラスコーリニコフの行く末を見届けたくなるのだ。















