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オーカド珈琲
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@K7777
おじさんの読書日記です
  • 2025年10月10日
    禁忌の子
    禁忌の子
    一冊前に読んだのが「恋と禁忌の述語論理」で今度は「禁忌の子」。“禁忌”なミステリー繋がりですが、全く関係のない作品です。 しかし読む方としてはどうしても影響を受けてしまうわけで、探偵が論理的であればあるほどに脳裏をよぎってしまう論理記号。。。 自分と瓜二つの死体、真相を探る内に遭遇する密室の中の遺体。魅力的な謎だけでなく、特に後半の重たい話を読ませる見事な筆捌きに脱帽な一冊でした。 (それだけに、先に読んでおけばノイズなしに読めたのにと…)
  • 2025年10月3日
    恋と禁忌の述語論理
    以前読んだ「アリアドネの声」の井上真偽さんのデビュー作。 全3章+エピローグの構成で、各章ごとに、名探偵がすでに解き明かした事件について、論理学を駆使して検証を行なっていくという筋立てです。 結果、意外な真実が、となるわけですが、検証の手順がとにかく格好良い。記号と演算子だけで事件が解き明かされていく様子なんて、きっと他では見られません。 続編がないらしいのが残念…
  • 2025年9月24日
    Nの逸脱
    Nの逸脱
    普通であった人が、ほんの少し何かの境界を踏み越えた瞬間から始まる、どこか奇妙で不思議で人間の怖さが滲み出るような三つの物語。 直木賞候補も頷けます。
  • 2025年9月21日
    一次元の挿し木
    一次元の挿し木
    ヒマラヤ山中で発見された200年前の人骨のDNAが、4年前に失踪した妹のDNAと一致した。 非常にキャッチーな謎で始まるお話ですが、冒頭の謎に対する回答は、比較的早い段階で予想できます。 しかし、「誰が」「何のために」と畳み掛けてくる謎と、終盤に向けて高まるスリラー色が、ページを捲る手を途中で止めさせません。 秋の夜長に一気読みしたい本でした。
  • 2025年9月18日
    これが最後の仕事になる
    これが最後の仕事になる
    「これが最後の仕事になる」の一文から始まる6ページの物語を24人の作家が綴った短編集。 読んだその人のその時の気分でお気に入りは変わると思いますが、きっと一つはいい出会いがあるはず。そう思わせてくれるような、ジャンルも方向性も色とりどりな詰め合わせでした。 個人的には青服さんと魔法少女と離婚届の3本が好きでした
  • 2025年9月17日
    喪服の似合う少女
    喪服の似合う少女
    1930年代の中国(中華民国)のある街が舞台のハードボイルド。 街の有力者の姪であるお嬢様から、行方不明になった友人の女学生を探してほしいと依頼された女探偵のお話。 派手さはないけれど、ずっと低音が鳴っているような渋さが心地いい。 タイトル回収が沁みますね。
  • 2025年9月10日
    屋上のウインドノーツ
    引っ込み思案の少女が高校で吹奏楽部に入って成長する話。主人公がドラムなのが吹奏楽部のお話としては珍しいかも。 入部から夏のコンクールまでのお話なので、もっと長いスパンで読みたくなる良作でした。
  • 2025年9月6日
    明智恭介の奔走
    「屍人荘の殺人」の明智恭介が! 謎を! 解く! これだけで落涙必至のシチュエーションです。 日常の謎に全力で探偵している明智&葉村コンビを見ているだけで嬉しくなりますね。
  • 2025年8月30日
    カフネ
    カフネ
    とどのつまり、人生が行き詰まってしまった女性が立ち直っていくお話というただそれだけなのですが、美味しそうな料理と主人公二人の関係性と素敵に軽妙な会話に引き込まれて、いつの間にか読み終わってしまいました。 どうであれ、きっと幸せなのでしょう
  • 2025年8月27日
    屋上の名探偵
    屋上の名探偵
    姉大好きな高校生男子が、遭遇した事件に同級生の名探偵女子と共に挑む連作短編集。 この地味で大人しい女子が、「名探偵の証明」シリーズの蜜柑花子の高校生時代という、名探偵の前日譚となっています。 高校生たちの事件なのでミステリ色は薄めですが、その分青春の空気感が堪能できます
  • 2025年8月22日
    元年春之祭
    元年春之祭
    前漢を舞台にした小説というだけでもなかなか読んだことがないのだけど、さらに本格ミステリという取り合わせ。これがハマる。 詩経をはじめとしてガンガン引かれる漢籍に煙に巻かれ、犯人も動機も分からないまま解決編に突入し、しっかり感嘆させられました。 ただ、主人公の性格が…おじさんにはついていけなかったです
  • 2025年8月17日
    お梅は呪いたい
    戦国時代から封印されていた呪いの人形・お梅が現代に甦り、出会った人々を次々に呪い殺そうとする。 のだけれど、というお話。 お梅の武器は「瘴気」と「負の感情の増幅」なのですが、瘴気の正体がちょっと好き。なるほど、それはなかなか効かないね
  • 2025年8月13日
    本と歩く人
    本と歩く人
    本が好きなら読んでおけという本がたまにあるのだけれど、これはその一冊。 歩いて本を配達する老人と、それについて歩く少女と、本を配達される人たちの織りなす物語。 本に対する愛情と、端々の表現に心が掴まれます。
  • 2025年8月10日
    フォース・ウィング2-鉄炎の竜たちー 下
    フォース・ウィング2-鉄炎の竜たちー 下
    結界を巡るヴァイオレットたちの奮闘を描く下巻。小隊の仲間たちだけでなく、一年生や飛行士たちとの絆も育まれていきます。そして成長したアンダーナ。 また衝撃のラストで次巻に続きます。
  • 2025年8月2日
    フォース・ウィング2-鉄炎の竜たちー 上
    フォース・ウィング2-鉄炎の竜たちー 上
    上巻読了。上巻だけで1巻の上下巻並みのボリューム。 2年生になったヴァイオレットが試練に立ち向かう様子と、少尉となってバスギアスを離れたゼイデンとの絆が描かれ、そして、ヴァイオレットが酷い目に遭いながらも大きく物語が動いたところで下巻へ続きます。
  • 2025年7月26日
    フォース・ウィングー第四騎竜団の戦姫ー 下
    上巻で竜と絆を結んだものの、験が発現しない主人公。だんだんとシビアになっていく状況。ちょっと濃すぎる気がするロマンス。まさかの邂逅や戦い。等々ありながら、最後の最後に全部持っていかれました。そう来たか。
  • 2025年7月16日
    アミュレット・ホテル
    犯罪者御用達のホテル。銃弾でも毒薬でもオーダーできるそのホテルの禁止事項はホテル内での犯罪行為のみ。 そんなホテルで起きた事件を解決するホテル専属探偵のお話です。
  • 2025年7月10日
    老虎残夢
    老虎残夢
    時は南宋、武侠・粱泰隆が湖と雪に囲まれた楼閣で死体となって発見される。たった一人の弟子である紫苑は、直前に招かれていた三人の客のいずれかによる殺害を疑う… ということで、武侠小説&本格ミステリの合わせ技というなかなか見ない組み合わせ。超能力的な技でなんとでもできてしまうのでは、という懸念はしっかりケアされており、しっかり本格してました。
  • 2025年7月7日
    アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)
    小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」の短編版を読みたくて購入したのですが、他の作品も素敵で、キャンペーン価格で買えてしまったのが申し訳なかったくらいでした。 百合SFと銘打たれていますが、百合要素もSF要素もそれぞれの作品で濃度も方向性も違っていて、きっとお好みのお話が見つかるはずです。
  • 2025年7月6日
    みんな蛍を殺したかった
    みんな蛍を殺したかった
    3人のオタク少女たちのもとに現れた美少女・蛍はなぜ死ぬことになったのか。 基本的に救いのない物語ですが、収まるべきところに収まっている感じがするのは、登場人物たちの解像度の高さなのかと思います。
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