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オーカド珈琲
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@K7777
おじさんの読書日記です
  • 2026年5月26日
    探偵は教室にいない
    青春+日常の謎+安楽椅子探偵の連作短編四話の構成です。 謎の選び方が上手に青春に溶け込んでいて、いい意味でミステリーを感じさせない爽やかなストーリー運びが素敵でした。 主人公の長身バスケ部女子と、幼馴染で探偵役の引きこもり系甘いもの好き男子の組み合わせもメリハリが効いてていいですね。
  • 2026年5月9日
    イクサガミ 人
    残り23人から始まる第三巻ですが、まずは冒頭の参加者全員の一覧に圧倒されます。 全員に名前があるんですよね。そしてぶつかる敵、共闘する仲間にも主人公と変わらない人生がある。 多くのエピソードを挟みながら、弱い者がいなくなった戦いはさらに激しくなります。 東京まで、あと僅か。
  • 2026年5月1日
    イクサガミ 地
    明治十一年五月――という時期から当然出てくるべき事件に向けて突き進む第二巻。 黒幕も思惑も明かされ、誰が死ぬか想像できない緊張感の中、有名人もバンバン出て、強敵に対しての共闘もあってと、熱い展開がてんこ盛りです。
  • 2026年4月29日
    イクサガミ 天
    明治十一年、京都に集められた腕自慢の猛者たちが、東京を目指しながら繰り広げるデスゲーム。そこに主人公と義弟妹たちが繰り広げる剣術の奥義継承戦が絡み、先の読めない展開に。 エンタメ全振りの今村翔吾の切れ味を堪能できるシリーズ1作目です。
  • 2026年4月12日
    ふわふわの泉
    ふわふわの泉
    再読です。 そもそも私のSF歴は野尻抱介さんの『クレギオン』シリーズから始まっていまして、進学しても就職しても結婚しても、30年以上前の富士見ファンタジア文庫版を手放せずにいます。 と言うわけで、本作『ふわふわの泉』もハヤカワ版ではなく、ファミ通文庫版です。50前のおじさんが電車で読むには気恥ずかしいアニメ絵の表紙ですが、中身はさすがの星雲賞受賞作品。 化学部の女子高生がダイヤモンドより硬く、空気より軽い物質の合成方法を発見し、会社を興して製品化、やがてはマスドライバーの建設に漕ぎ着ける…夢の材料ひとつとアイデアで、テンポよく技術の発展を魅せつける良作です。
  • 2026年3月21日
    彼女たちは楽園で遊ぶ
    新興宗教の施設が建設された田舎町を舞台に、施設に入れられてしまった親友を救い出すために高校生が頑張るお話、ということでサスペンス風味の青春譚と思って読んでいると…ホラーでした!(苦手) とはいえ、友情を軸に展開するので、しっかり青春していました。
  • 2026年3月13日
    海を破る者
    海を破る者
    かつては水軍を率い、名門と称えられた伊予河野家は没落していた。 しかし時は執権北条時宗の頃。大陸を席巻した元が、大船団をもって攻め寄せてくる。河野家にも九州へも向かうよう下知があり… 人はなぜ争わなければならぬのか。それを問いかけながら進む大河小説。 久しぶりの今村翔吾でしたが、読み応え抜群。薦められるままに読んで、元寇の話だということも知らなくて最初戸惑いましたが、最後には手に汗を握りました。 竹崎季長がとてもいい味を出しています。
  • 2026年3月5日
    十戒
    十戒
    『方舟』の衝撃を頭の片隅に置いて読み進める。 多分この人が犯人だ。でもこういうパターンもあるかもしれない。 などと考えていると、終盤に大きなヒントが転がっており、その後は思った通りの展開…… さぞつまらなかったと思うでしょう? いえいえ、本書の魅力はそこではありません。『方舟』履修済みの読者が犯人当てに気を取られる中、実は「誰が?」の先にある「じゃあ、なぜ?」が効いてくる。 『方舟』が一回限りのびっくり箱なら、『十戒』はもう一度読み返さずにはいられないエンターテイメントでした。
  • 2026年2月22日
    そいねドリーマー
    思い返せばおじさんになってからろくに夢を見ていない気がする。覚えていないだけかもしれないけど。 飛行機の中からそのまま試着室に繋がっても違和感を感じない。そういえばそうだったよね。夢って。 この本は、他人の夢の中に入り、夢の中に巣食うモンスターをやっつける女子高生たちのお話。夢に入るには寝ないといけないわけで、毎度五人そろって大きなベッドで眠る、ゆるふわ系添い寝SF…と思いきや後半にかけて不穏な空気が漂ってきます
  • 2026年2月20日
    スメラミシング
    宗教、信仰、陰謀論。そんな縦軸で繋がれた短編集です。 とにかく濃い。小川哲さんの頭の中はどうなっているんだろうと思うくらいに六編それぞれみっちりと思考が詰まっていて、目を離したら置いていかれそうな感覚でした。 …疲れたおじさんには少し難しいところもあったのでもう一度読もうと思います
  • 2026年2月3日
    英米文学のわからない言葉
    珍しく小説じゃない本を読みました。 オリーブ色の肌とか、マントルピースとか、外国の小説を読んでいると出てくる言葉について、翻訳家の金原瑞人さんが語ってくれます。これまで何となく雰囲気で読んできた言葉について、なるほどと思わされたり、意外とプロの方でもあやふやだったりして、飽きずにスラスラ読めました。
  • 2026年1月29日
    少女には向かない完全犯罪
    幽霊になった犯罪者と、両親を殺され復讐を誓う少女。一人では何もできないけれど二人でなら――。幽霊と小学生がバディを組んで殺人事件を追うミステリです。 特殊設定ものっぽいですが、事件はあくまでフェアで、そして多重解決もの。面白いです!
  • 2026年1月17日
    うまれたての星
    うまれたての星
    少女漫画雑誌の編集部を舞台にしたお話。1970年頃の『マーガレット』『別冊マーガレット』をモデルにしていて、少女漫画をよく知らない人でも知っているような名作が(名前は出ないものの)登場します。 まだ働く女性の立場が弱かった時代ですが、少女漫画と読み手の少女たちが一緒に輝いていく様子が読み取れて、非常に熱が感じられた作品でした。 少女漫画詳しい人は漫画家先生たちのモデルを推理するのも楽しいかもしれません
  • 2026年1月16日
    密やかな結晶
    密やかな結晶
    様々なものが、その記憶とともに、失われていく島の物語。 明示的に消えていくものもあれば、いつの間にか失われたものもあります。稀に記憶を失わない人たちもいて、そういう人たちは記憶狩りに捕まり帰ってきません。 終始薄暗いような切なさがあって、でも時々読み返したくなるのです。
  • 2025年12月31日
    激しく煌めく短い命
    90年代の京都、13歳の久乃は同級生の綸と出会い、互いに惹かれていく。そして20年近くが過ぎ、二人は東京で再会し… 二部構成の全600ページ超ですが、あっという間に読み終わりました。特に前半の時代を切り取ったような小さなエピソードの積み重ねに引き込まれてしまいました。 この先皆が幸せであるように願ってやみません(特に橋本君!)
  • 2025年12月27日
    目には目を
    目には目を
    殺人を犯し少年院に入所した少年が、出所した後に殺された。少年を殺したのは少年に殺された被害者の母親だった。母親が少年を特定できたのは、少年と同時期に少年院に入所していた誰かからの密告のおかげで… と、ミステリー仕立てのお話です。少年院に入っていた6人の少年たちは、それぞれ家庭環境に問題がないわけではないけれど陰惨、悲惨というわけでもなく、それでも犯罪を犯してしまう経緯に胸がつまされます。それでも、密告者の正体と幕引きに少し光が見えるような、そんなお話でした。
  • 2025年12月20日
    spring
    spring
    バレエの神様に愛された青年を、彼に関わる人たちから見た三つの章と、本人が語る最後の章から成るお話。 ひたすら主人公である春について語るだけ。なのに、バレエに関する知識なんて一欠片もなくてもその凄みが伝わってきます。 ストーリーに、と言うより萬春という一人の天才に引き込まれていつの間にか読み切ってしまう、そんな一冊でした。
  • 2025年12月7日
    遊園地ぐるぐるめ
    遊園地ぐるぐるめ
    青山美智子さんの本はどれも優しくて、この本も終始にこにこしながら読み終えました。 「ぐるぐるめ」と呼ばれる遊園地を訪れた6組のお客さんたちそれぞれの、小さな、でも、きっとその人たちの人生の中でちょっとしたトピックになるような、そんなお話です。 ところでこの猫はもしかして……?
  • 2025年12月5日
    宙わたる教室
    宙わたる教室
    とある定時制高校に科学部ができ、人が集まり、彼らが学会発表を目指す物語。一見結びつかなさそうな「夜の教室」と「火星のクレーター」が、地道な実験と創意工夫で繋がっていく様子が、真っ当に科学していて小気味いい。 きっと次の年も新しい実験を行うだろう彼らの物語の続きをぜひ読んでみたい。 …って言うか、こんなに真剣で夢中になれる部活、入ってみたかった!
  • 2025年11月24日
    ブレイクショットの軌跡
    570ページありましたが三連休で一気読みでした。 濃いお話の連続でいつの間にか頭の片隅に押し流されていた伏線が、終幕間際で結びついていく手際がたまりませんでした。 一台の車と一緒に、主人公が変わりながら連鎖していくお話はどれも異なるテーマや方向性で魅せてくれます。 おそらく、プロローグからエピローグに直接跳んでも読めるのですが、その間にある様々な人の物語が記されたページの分だけ、厚く感じられるエピローグは、本を読んだ満足感を充分に感じさせてくれました。
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