Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
オーカド珈琲
オーカド珈琲
オーカド珈琲
@K7777
おじさんの読書日記です
  • 2026年2月22日
    そいねドリーマー
    思い返せばおじさんになってからろくに夢を見ていない気がする。覚えていないだけかもしれないけど。 飛行機の中からそのまま試着室に繋がっても違和感を感じない。そういえばそうだったよね。夢って。 この本は、他人の夢の中に入り、夢の中に巣食うモンスターをやっつける女子高生たちのお話。夢に入るには寝ないといけないわけで、毎度五人そろって大きなベッドで眠る、ゆるふわ系添い寝SF…と思いきや後半にかけて不穏な空気が漂ってきます
  • 2026年2月20日
    スメラミシング
    宗教、信仰、陰謀論。そんな縦軸で繋がれた短編集です。 とにかく濃い。小川哲さんの頭の中はどうなっているんだろうと思うくらいに六編それぞれみっちりと思考が詰まっていて、目を離したら置いていかれそうな感覚でした。 …疲れたおじさんには少し難しいところもあったのでもう一度読もうと思います
  • 2026年2月3日
    英米文学のわからない言葉
    珍しく小説じゃない本を読みました。 オリーブ色の肌とか、マントルピースとか、外国の小説を読んでいると出てくる言葉について、翻訳家の金原瑞人さんが語ってくれます。これまで何となく雰囲気で読んできた言葉について、なるほどと思わされたり、意外とプロの方でもあやふやだったりして、飽きずにスラスラ読めました。
  • 2026年1月29日
    少女には向かない完全犯罪
    幽霊になった犯罪者と、両親を殺され復讐を誓う少女。一人では何もできないけれど二人でなら――。幽霊と小学生がバディを組んで殺人事件を追うミステリです。 特殊設定ものっぽいですが、事件はあくまでフェアで、そして多重解決もの。面白いです!
  • 2026年1月17日
    うまれたての星
    うまれたての星
    少女漫画雑誌の編集部を舞台にしたお話。1970年頃の『マーガレット』『別冊マーガレット』をモデルにしていて、少女漫画をよく知らない人でも知っているような名作が(名前は出ないものの)登場します。 まだ働く女性の立場が弱かった時代ですが、少女漫画と読み手の少女たちが一緒に輝いていく様子が読み取れて、非常に熱が感じられた作品でした。 少女漫画詳しい人は漫画家先生たちのモデルを推理するのも楽しいかもしれません
  • 2026年1月16日
    密やかな結晶
    密やかな結晶
    様々なものが、その記憶とともに、失われていく島の物語。 明示的に消えていくものもあれば、いつの間にか失われたものもあります。稀に記憶を失わない人たちもいて、そういう人たちは記憶狩りに捕まり帰ってきません。 終始薄暗いような切なさがあって、でも時々読み返したくなるのです。
  • 2025年12月31日
    激しく煌めく短い命
    90年代の京都、13歳の久乃は同級生の綸と出会い、互いに惹かれていく。そして20年近くが過ぎ、二人は東京で再会し… 二部構成の全600ページ超ですが、あっという間に読み終わりました。特に前半の時代を切り取ったような小さなエピソードの積み重ねに引き込まれてしまいました。 この先皆が幸せであるように願ってやみません(特に橋本君!)
  • 2025年12月27日
    目には目を
    目には目を
    殺人を犯し少年院に入所した少年が、出所した後に殺された。少年を殺したのは少年に殺された被害者の母親だった。母親が少年を特定できたのは、少年と同時期に少年院に入所していた誰かからの密告のおかげで… と、ミステリー仕立てのお話です。少年院に入っていた6人の少年たちは、それぞれ家庭環境に問題がないわけではないけれど陰惨、悲惨というわけでもなく、それでも犯罪を犯してしまう経緯に胸がつまされます。それでも、密告者の正体と幕引きに少し光が見えるような、そんなお話でした。
  • 2025年12月20日
    spring
    spring
    バレエの神様に愛された青年を、彼に関わる人たちから見た三つの章と、本人が語る最後の章から成るお話。 ひたすら主人公である春について語るだけ。なのに、バレエに関する知識なんて一欠片もなくてもその凄みが伝わってきます。 ストーリーに、と言うより萬春という一人の天才に引き込まれていつの間にか読み切ってしまう、そんな一冊でした。
  • 2025年12月7日
    遊園地ぐるぐるめ
    遊園地ぐるぐるめ
    青山美智子さんの本はどれも優しくて、この本も終始にこにこしながら読み終えました。 「ぐるぐるめ」と呼ばれる遊園地を訪れた6組のお客さんたちそれぞれの、小さな、でも、きっとその人たちの人生の中でちょっとしたトピックになるような、そんなお話です。 ところでこの猫はもしかして……?
  • 2025年12月5日
    宙わたる教室
    宙わたる教室
    とある定時制高校に科学部ができ、人が集まり、彼らが学会発表を目指す物語。一見結びつかなさそうな「夜の教室」と「火星のクレーター」が、地道な実験と創意工夫で繋がっていく様子が、真っ当に科学していて小気味いい。 きっと次の年も新しい実験を行うだろう彼らの物語の続きをぜひ読んでみたい。 …って言うか、こんなに真剣で夢中になれる部活、入ってみたかった!
  • 2025年11月24日
    ブレイクショットの軌跡
    570ページありましたが三連休で一気読みでした。 濃いお話の連続でいつの間にか頭の片隅に押し流されていた伏線が、終幕間際で結びついていく手際がたまりませんでした。 一台の車と一緒に、主人公が変わりながら連鎖していくお話はどれも異なるテーマや方向性で魅せてくれます。 おそらく、プロローグからエピローグに直接跳んでも読めるのですが、その間にある様々な人の物語が記されたページの分だけ、厚く感じられるエピローグは、本を読んだ満足感を充分に感じさせてくれました。
  • 2025年11月14日
    アミュレット・ワンダーランド
    『アミュレット・ホテル』続編です。 犯罪者御用達のホテルの掟は2つ。「ホテルに損害を与えない」「ホテルの敷地内で障害・殺人事件を起こさない」。 掟を破って起きた事件に、ホテル探偵・桐生さんが挑み、スパッと解決していくのは前巻と同じ。今回は水田さんも格好いいので、眼鏡の似合うスマートなお兄さんが好きな方もぜひどうぞ!
  • 2025年11月8日
    真実への盗聴
    真実への盗聴
    超高齢化社会における年金問題を始めとする世代格差という固い背景の上で、遺伝子治療の副作用で聴覚が異常に発達した主人公が、長寿薬の発売に反対する秘密結社に潜入する(しかもブラック企業を辞めた直後に、正社員の椅子を餌に釣られて)という荒唐無稽感漂う導入で始まります。 え? これ、大丈夫なの? 収拾できるの? と思っていたのですが、さすがに朱野帰子先生でした。いつの間にか手に汗握り読み切りました。 虚実のバランスがいいのはもちろんですが、読ませられてしまいますね。
  • 2025年11月3日
    謎の香りはパン屋から
    とても雰囲気が優しい日常の謎系ミステリー。 主人公はパン屋さんでアルバイトを始めた女の子。小さな事件をパンと絡めて解き明かします。 親友がドタキャンした理由とクロワッサン。 器用な彼女がフランスパンに切れ込みを入れられない訳。 シナモンロールの向こうに見える青春模様。 ひったくり犯を捕まえたいチョココロネ好きの少女。 30年前に旦那さんが買ってきてくれたカレーパン。 5つの事件がやがて大きな1つの闇に…なんてことはもちろんなく、ちょっと(だいぶ?)お節介な主人公と一緒にパンの香りのする物語を存分に楽しめます。 とりあえず、お昼はパンにしよう。
  • 2025年11月1日
    六月のぶりぶりぎっちょう
    直木賞受賞作『八月の御所グラウンド』のシリーズ作品。 京都を舞台に、過去と繋がる少し不思議な二つの作品が収録されています。 「私ほどその篇首を知られた者はいない」という台詞が、その人のイメージとピッタリで個人的に震えたポイントでした。 これで八月、十二月、三月、六月のお話が出たので、あと8ヶ月分続編があるのかな、と期待。
  • 2025年10月29日
    ベーシックインカム
    AI、遺伝子、VR、人間強化と、技術の進歩により少し未来にあり得るかもしれない物語四篇と、表題作の計五篇からなる短編集。 AIを描いた作品は最近書かれたものかと思いきやChatGPTが火をつける前2017年に発表されているようで感度の高さに恐れ入りました。 最後に配された『ベーシックインカム』はミステリー仕立てですが、前の四作を巧みに取り入れた構成がにくいです。
  • 2025年10月19日
    宙の復讐者
    宙の復讐者
    人類140億人が地球ごと破壊された未来。銀河中の知的種族の連合体であるマジョダに対し、わずか2000人が、小惑星に反抗のための基地ガイア・ステーションを建造。主人公の少女ヴァルキアは、ガイアで生まれ育ち、マジョダへの復讐に身を捧げることを誓っている。 …という導入から、壮大な復讐譚が始まりそうですが、そうはなりません。非人道的で、思想統制が行われているガイアの呪縛から、主人公が多くの間違いを犯しながらも逃れていき、やがて様々なものを得ていくお話です。 初期の主人公の考え方が受け入れられなくても諦めずに読み進めてください。きっと快哉を叫ぶシーンが巡ってくるはずです。
  • 2025年10月12日
    乱歩と千畝
    乱歩と千畝
    推理作家・江戸川乱歩、外交官・杉原千畝、同じ時代を生きながらすれ違うことのなかった二人がもし出会っていたとしたら。そんなifを描いた物語。 二人の出会い以外、歴史は変わることなく流れていき、乱歩は明智小五郎や怪人二十面相を生み出し、千畝は命のビザを発行します。 それでも、なかったはずの二人の交流がお互いの人生に丁寧に織り込まれて救いになっていく構成は、とても巧みで、ifであることを忘れそうでした。
  • 2025年10月10日
    禁忌の子
    禁忌の子
    一冊前に読んだのが「恋と禁忌の述語論理」で今度は「禁忌の子」。“禁忌”なミステリー繋がりですが、全く関係のない作品です。 しかし読む方としてはどうしても影響を受けてしまうわけで、探偵が論理的であればあるほどに脳裏をよぎってしまう論理記号。。。 自分と瓜二つの死体、真相を探る内に遭遇する密室の中の遺体。魅力的な謎だけでなく、特に後半の重たい話を読ませる見事な筆捌きに脱帽な一冊でした。 (それだけに、先に読んでおけばノイズなしに読めたのにと…)
読み込み中...