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やぎさん
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@goat_books
小説が好き
  • 2026年8月6日
    通天閣
    通天閣
    やばい好きすぎる。人々の燻ったエネルギーがぎゅっと詰まった一冊だった。綺麗事なんて通用しない、死が頭をちらつくような漠然とした日々なのに、それでも必死に生きていく人たちの姿が眩しく、涙が出そうになった。辛いことがあったときにきっと読み返すだろうと思う。登場人物がビリケンを悪いキューピーみたいな顔と言っていたのが頭から離れない。 ビリケンさんの足の裏を、誰にも見られていないときに、そっと撫でてみた。驚くほど磨り減っている。ああ皆、嘘だと分かっていても、幸せが訪れるというその噂を、信じたいのだなぁと思った。阿呆め、そう思って、安心した。足の裏撫でただけで、幸せなんてやってくるわけないでしょう。そう思って、安心した。p217
  • 2026年8月5日
    雁
    語りが面白い。語り手の35年前への回想とお玉から聞いた話が組み合わさっているけど2人とも知り得ないのでは?と思う場面もある。詳しい仕組みや物語が綴られた経緯は内緒とあるから考えることではないのかもしれないけど、末造のクズ男っぷりに辟易したところで末蔵を批判する文章がさっと入ったのが上手い。お玉が最後まで岡田と事実関係を持つことがなかったのは結果的によかったんじゃないかな。
  • 2026年8月4日
    家族趣味 (廣済堂文庫)
    狂気を描く短編ミステリー集。 星新一の後に読んだのでショートショートの救いないバージョンみたいな感覚で読んでいた。「忘れ物」が面白かった。 読みやすいけどそこまで好みではないかも。ミステリーを普段読まないからなのかなあ。
  • 2026年8月3日
    燻る骨の香り
    夏休み到来したので一番楽しみにしていた積読を。シリーズ終わってしまった…… 愛情と執着の話、ここから来てたんだなあ。主人公を含めた色んな人たちの思惑がゆっくり剥がれていく感覚はやはり癖になる。 朔さんの刺々しい感じとか、新城の小川呼びとか節々から一作目の前日譚であることが伝わってきた。今回は舞台がサロンではないのでシリーズ名物のおしゃれ料理は少なめだったけど、ちょっとだけ出てきたクラッカーにリンゴとクリームチーズ挟んだやつが大変美味しそうだった。 世界観が大好きなので新城メインのスピンオフとかサロン開店時とかも読みたいよ〜〜 一香ちゃんが出てくるたびにニマニマしちゃうね。透明な夜の香りを読み直します。
  • 2026年8月2日
    ダブルマザー
    ダブルマザー
    あらすじ知らずに読んだけど面白かった! 飛び込み自殺した女の子のカバンの中から全く違う2人分の身分証が出てきて、遺影を見たそれぞれの母親がどちらもこれは自分の娘だと主張する…という話。 展開は途中から半分くらい予想できたけど、それ以上に登場人物たちが自分の行動を正当化して、それに気づいて反省した気になって、また正当化する…というのが何重にも重なっていく構図にぞわぞわする。誰に感情移入すればいいのか分からない。人は自分に都合のいい物語を信じて生きていくし、それで生きていけるなら悪い営みとは必ずしも言えないんじゃないかと考えさせられた。大体のキャラクターが自覚なく性格悪い話は、後味悪いけど嫌いじゃない。
  • 2026年8月1日
    おのぞみの結末
    期待を裏切らない面白さ。SF的な世界を端的に説明するのがうますぎる!
  • 2026年7月31日
    猫鳴り
    猫鳴り
    三部すごい。描写が的確すぎて自分が猫を看取ったときの感情が鮮明に思い出されて泣いてしまった。タイトル見てまた涙。可愛い、愛しい、癒しみたいな言葉はほとんど出てこないどんよりした世界観の中でただただ生きる猫の気高さ。全員必ずいつか命が終わるときが来るということを改めて突きつけられた気がした。
  • 2026年7月30日
    くちびるに歌を
    映画は見たことあるはずだけど、全く話を覚えていなかった。自分は吹奏楽をしていたけど、中高の部活にしかない感覚ってやっぱりあるよなあと懐かしくなった。世界の大部分なんだよな。あの視野の狭さにもう戻れないのは寂しい。男子の有無に関していちばん影響が大きい部活は合唱部、という部分は確かにそうで、特に中学の変声期は難しいだろうなと思った。 晴れた日の五島列島に行ってみたくなる。
  • 2026年7月29日
    プロパガンダゲーム
    マスメディアやプロパガンダへの問題提起が主題だったけど、10年近く前に出た本というのもあって SNSが発達して情報発信の場が簡単に作れる現代の視点があると結末の展開はどうしても物足りなく感じてしまう。ここで言われている問題がさらに大きくなってきたということなんだろうな。 ただ選考はとても面白く、システムがよくてゲーム終了までは漫画みたいにのめりこんで読めた。最終選考でこんなに頭使うことやらされたら発狂してしまいそう。内容関係ないけど大手広告会社の内定出るのが10月というのにも時代を感じた。今は6月でも遅いと言われるんだよなあ。
  • 2026年7月28日
    完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)
    芸人さんの文章はリズムがいいし、各章の締めが毎回綺麗すぎてさすがだなあと唸りながら読んだ。 若林さんが客観視とか俯瞰をしすぎると書いているのは朝井さんがよく言っていることとも通じていて、だからお二人は仲良いんだろうなと思う。主観が強い人に憧れるという点では自分も似たところがあるから、心強い文章ばかりだった。 ぼくは、この先ネガティブな感情から抜け出せない仲間がいたら、ぼくの想像力が及ばなかろうが、経験値が及ばなかろうが、保身せず「大丈夫」だと言い張ろうとその時決心した。 本当に大丈夫かの信憑性はどうでもいい、まず大丈夫と言う。そして、言ったことにより生じる責任を、負おう。p90 ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ。p142 主観の強さ、客観性の希薄さを持っている人は強い。主観の強い人のエネルギーに、客観により自分を制御しながら生きている多くの人は惹き付けられて、「スター」と呼んだりするのであろう。p288
  • 2026年7月27日
    掬えば手には
    掬えば手には
    さらっと読めてよかった。ほかほかのオムライスが食べたくなる。 主人公に自分と重なる部分があって、でもこの子は行動できるんだからすごいよって思いながら読んでたらちゃんとそう言ってくれる存在がいて、どこか自分も救われたような気持ちになった。店長にぐっとくる。 勝手に人の心を読んで、相手をわかった気になるのはたやすい。勇気を振り絞る必要もないし、相手も自分も傷つかず恥もかかずに済む。だけど、目の前の相手に踏み込むのは難しい。誤解もわだかまりも照れ臭さも生まずに、都合よく人の心に触れられるなんてことはないみたいだ。p133
  • 2026年7月24日
    ハムレット
    ハムレット
    ちゃんと読んだのは初めて。さすがに面白い。 戯曲は読んだ経験が少ないけど、とても展開が分かりやすかった。亡霊は何が言いたかったんだろうか。 ハムレット以外の人たちの思惑も様々だからこそ単に復讐劇の一本筋ではなくなり、呆気なく共倒れになるラストは少し滑稽みも感じる。
  • 2026年7月23日
    犬のかたちをしているもの
    うーーん現実 近い将来自分もぶつかる問題なのかもなあ
  • 2026年7月22日
    ひとりずもう
    ひとりずもう
    うるっときた。軽くて読みやすくて笑えて、でも心に残る文章。文才ってこういうことかあと思う。やっぱり好きだ!
  • 2026年7月22日
    (25)ぼくらの卒業旅行
    (25)ぼくらの卒業旅行
    小学生ぶりのぼくらシリーズ! ポプラ社の単行本派だったけど、読まなくなってからも新刊が出ていたらしい。 久しぶりだったのに人物名を見ただけで記憶が蘇ってきて感動。子どもには難しい政治や社会問題の記述が多くて当時よくわからない箇所が多かったことに納得した。このシリーズはしっかりした大人が出てきて、行動力のある子どもたちが全部自分たちで解決するのではなく、そういう人たちにきちんと頼るところが凄くいいなと改めて。 英治たちの高校卒業後の進路まで知ることができて楽しい時間だった。
  • 2026年7月21日
    若きウェルテルの悩み
    すっごい、名作と言われるだけある 人間ってずっと一緒なんだな 後半の展開よりも前半の比較的正気を保っている時点のウェルテル(≒ゲーテ)の思想に共感するところが多くて、書かれたのが1774年なのを思い出すたびに衝撃走った 「姉計や悪意なんかよりも、誤解や怠惰のほうがよっぽどいざこざの基になるんだね。すくなくとも前の二つのほうがたしかに珍しいんだ。」p7 「ひとの心を左右する自分の力を頼りにしてですね、ひとの内心から湧き上がってくる素朴なよろこびを奪ってしまうなんていう人間は許しがたい。この世のどんな贈り物も、どんな親切も、今いったように暴君によってやきもちまじりの不機嫌のために、だめにされてしまった楽しい自己満足の一瞬間を償うようなことはできないのです」p52
  • 2026年7月20日
    白ゆき紅ばら
    白ゆき紅ばら
    辛かったけど文章の流れが綺麗すぎて一瞬で読み終わってしまった。言葉って呪いだし救いだ。
  • 2026年7月18日
    東京都同情塔
    東京都同情塔
    個性的な文体に慣れなくて挫折するかと思ったけど、途中からはのめり込めた。面白い、すごい世界観。カタカナやむやみやたらと使われる横文字が嫌いな主人公、めちゃめちゃわかるよと頷きながら進んでいったけど展開は最後まで全然読めず、まだまだ知りたいことがたくさんある状態で終わってしまった。人物がみんな唐突に現れるのが独特の感覚。
  • 2026年7月17日
    小説 あらしのよるに
    小説 あらしのよるに
    泣いた。小説版があるなんて知らなかった。 調べたところエピローグは小説版だけのものらしく、ちょっと大人向けな結末だった。はるか昔に絵本で読んだっきりだったのに、見覚えのあるセリフがたくさんあって子どもにも響く作品だったなあと改めて思う。後半のロミジュリな展開は全然知らなかったから絵本を読んでたあの頃の緊張感を味わいながら楽しめた。 ガブいいやつすぎる。
  • 2026年7月16日
    みずうみ
    みずうみ
    なんだこれ〜 解説にもあったけど、人間の意識の流れをこんな見事に描けるのはすごい。気になった女性をとにかく追いかける変態主人公の気持ちは全然理解できないけど、何かをしているときに別の人や出来事がふと思い出されてどんどん思考が逸れていく感覚は覚えがあるものだし、いまどの時系列にいるのか不確かになっていくのが不思議だった。各所で人間関係に繋がりはあるものの、ストーリーだけ考えるとかなり意味不明だし主人公気持ち悪いし、なのにここまで読ませる文章と構成力…!雪国と伊豆の踊り子以外を初めて読んだけどまた印象の違う作品だった。新しい文庫で角田光代さんの解説があったのも嬉しかった。
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