本と偶然
193件の記録
新田春@praytospring10312026年3月12日読んでる読み終わったキム・チョヨプの作品が好きで、和訳されたものは入手している。著者は天才ではなく秀才なのだなと本書を読んで実感。SFを書くことの難しさもまた実感する。好きな作家の脳内を覗けるのはありがたい。
シロップ@sirop2026年3月6日買った読み終わったそうだ、『サイボーグになる』を読みたいんだった、と思い出せた。 書く人、特に書くことを仕事にした人の読書ってやっぱりちがうものなんだろうか。気楽に趣味で書くわたしはあまりわからない。 文末のリストから読みたい本をリストアップするのがたのしい。読みたい本が訳されたなかったりもするけど……。

Yamada Keisuke@afro1082026年2月23日読み終わったフェイバリットなSF作家であるキム・チョヨプの初エッセイ。去年読んだ『サイボーグになる』が興味深かったので楽しみにしていたが、その期待を上回る素晴らしいSFエッセイだった。SFを読むのも好きなのだが、他人の語るSF論も好きなのでドンズバな内容だった。 エッセイ集ではあるものの、生活の話というより著者の読書遍歴と作家論が中心となっている。これまでの作品を読んできた読者からすれば、作品や彼女自身の背景を知ることができる最高のビハインド・ザ・ストーリーものである。 『サイボーグになる』もノンフィクションという点では共通しているが、内容もあいまって文章が硬かった。それに比べて本著は柔らかく読みやすい。自然体で自身のことを語っており、著者の誠実さが文章からヒシヒシと伝わってくるエッセイらしいエッセイだ。 著者の小説はSFではあるが、いわゆるハードSFではなく、現代社会とどこかしら地続きなものが多い。ゆえに私を含めてコアなSFファンに限らず、広い読者層に届いているのだろう。意図的に柔らかいSFを書いているのかと思いきや、実際には結果としてそうなっているようで、本人は思いのほかSFというジャンルにこだわりを持っている。自分の作品評価や業界での相対的なポジションについて極めて自覚的で、その視点の鋭さに唸った。 前述のとおり、制作裏話がところどころに挟まれており、ファンにとってはありがたい。なかでも『サイボーグになる』は執筆における苦労に関してかなりの分量で書かれており個人的に嬉しかった。そもそも著者が「SF作家によるエッセイ」を愛読してきており、その系譜を自覚的に引き受けているのだろう。 SF作家のエッセイは作家の日常をのぞき見できるばかりか、当人のジャンルと作法に関する話までたっぷり聞けてしまう、作家仲間としてはまことにありがたい秘蔵の玉手箱なのである。 興味深いのは、著者が必ずしも熱心なSF読者として作家になったわけではないという点だ。作家になってから、どうやってキャッチアップしていったか、読書遍歴と共に語られる。とにかく科学ノンフィクションの素養がハンパない。玉石混合の割に分量が多く、本屋では取扱いも少なく単価も高い科学ノンフィクション。こういったいくつものハードルがあるにも関わらず、著者のアンテナはバリサン。タイトルだけで読みたくなる本がわんさか登場する。さらに著者の柔和で真摯な語り口も読みたくなる気にさせてくれる。 著者は、自身の創作を「内面から湧き出る想像力」だけでなく、「外部から集めた素材を積み上げていく営み」に近いと語る。その比喩は料理や建築に例えられていたが、私にはサンプリングから始まったヒップホップの方法論とも重なって見えた。ラッパーのC.O.S.A、プロデューサーのKMなど、著者の作品が局地的にヒップホップ業界で人気があるのは、こういった背景も影響しているのかもしれない。 また、大学院で研究に挫折した経験も率直に語られている。著者の言うとおり、科学的なものが好きなことと、実際の科学の現場、特に研究業務には大きなギャップがある。レベル感は違うが、私も高校で理系科目が他より得意だったから大学で専攻したものの、まったく好きになれなかった。結果的に現在の仕事が研究職ではない自分に負い目がある。そんな負い目について著者も繰り返し吐露しており、そんな葛藤を乗り越えて、作家として確固たる地位を確立しているのだからかっこいい。 書評に関するチャプターは踏み込んでいる印象を受けた。本の評価に対するアンビバレントな感情を結構な分量で書いており、小説家がここまで踏み込んで書いているものを読むのが初めてだった。書評が単純な感想に閉じずに脈絡を構築し、誰かの読書に貢献する可能性についてはまったくもって同意で、その気持ちでこのブログを延々と書いている。(著者が書評集を出そうとして、友人から「黒歴史になるからやめとめけ」と止められた話は、個人で書評ZINEを作った身としては耳が痛かった…) 本を通じた作者と読者のコミュニケーションへの言及が最も興味深かった。そもそも小説を通じてメッセージを伝え、それを読者が受け取るという手段は、効率だけを基準にすれば信じられないほど非効率である。しかも今は、作者の意図から逸脱する読解が許されにくい「考察の時代」でもある。そんな中で、著者がコミュニケーションの失敗にこそ可能性があると言っている点に、安易な逆張りではない本への愛を感じたのだった。 作家が読者に意味を伝えつくすことに失敗し、読者が作家の意図を把握しつくすことに失敗することで、本は本来より拡張した存在となる。(中略)読むことを試み、読むことに失敗し、時に誤読が拡張の可能性へと変貌する個然の瞬間を期待しつつ、誤解と理解のあいだを行きつ戻りつしながら本に無数の意味を盛り重ねていくその作業を、わたしは喜ばしい気持ちで追いかけたい。 最後に語られている現代社会における科学の立ち位置についての視座も新鮮だった。陰謀論や疑似科学はくだらないものだと科学の合理的な価値観から説明することは可能だが、結局は科学も人間の営みだからこそ、どこまでいっても非合理性からは抜け出せない。そんな悲観的な視点から、正直さ、誠実さ、明確さ、開放性といった「科学的価値」を選び取る姿勢を示しており、今の時代に必要な態度だと感じた。 巻末には本著で紹介されたブックリストがついていて、日本語への翻訳状況も含めて一覧で見れるのは本好きにとって貴重な資料である。そんな本への愛に溢れた最高の一冊だった。






タレ@miki_nike2026年2月3日読み終わった@ 古瀬戸珈琲店だいすきなSF作家キム・チョヨプさんのお仕事エッセイ。独特の抒情性とやわらかな筆致から、文系で感性派の方かと勝手に思っていたら、バリバリの理系(化学科卒)でとてつもない勉強家だった! とにかく「ここまで手の内をさらしていいの!?」というほど、ことこまかに創作の過程を明かしてくれている。アイデアの泉などないから、とにかく自分の外にある材料を集め、世界を拡張する、と。 影響を受けた本についても、作法書や現行韓国SFまで挙げていて、すごくまじめで正直な方だなぁとますます好きになった。最初はオンラインギルドやボードゲームサークルの仲間と書き始めた、というサブカル文脈もすごくいい。









ake@obakesyoko2026年1月31日日本語に翻訳されたキムチョヨプさんの作品は全部読んだ(はず)なのですが著者のこと「韓国のSF作家さん」としか情報を持ってなかった私には著者のことを知れる嬉しい一冊でした。 しかもこれまでの作品を書くにあたっての参考文献、著者が読んできた本たちがたくさん紹介されてて私もこの本からまた偶然次の本へと繋がっていく予感。 著者の探究心魂がすごくてまた作品を読み返してみたくなるのは必然。




青甲羅@ao_coke2026年1月16日読み終わったキム・チョヨプさんの「物語が湧き上がってくるタイプじゃないから、とにかくインプット!」という態度、すごくかっこいい。 良い書き手なのは存じていたけど、同時にすごく良い読み手だと思った。読むことを余すことなく楽しもうとしている感じがとても素敵で、そんなことを言われると私も読みたくなってしまう。 読みたい本を挙げるとキリがないから、Readsにはすごくすごく控えめに「読みたい」「気になる」を追加した。 障害者の表象はずっと興味があるテーマだったのもあって、著者が難聴当事者として率直に何を思っていたかとか、SFというジャンルで何ができるかとかを、好きな作家が考えて文章にしていることがとても嬉しい。 私も、障害学の視点からのSF批評が増えたらいいなあと思う。それと同時に、当事者が書くことも。 全体を通してまったく斜に構えないところが、真面目だなあというか、正直だなあというか、とても魅力的だと思った。実際の社会問題を自分の作品で描くことについても、科学に対する視座も、たくさん思考を重ねた結果とてもまっすぐとしている。





青甲羅@ao_coke2026年1月15日読んでる「登場人物は英雄ではない。法則には勝てない。でも彼らは、その法則には屈しない。」 キム・チョヨプさんが好ましく思っているSFの要素と、私がちいかわに抱く気持ちが、一緒だ!!



笹@sasa_sasakko2026年1月3日読み終わったあ、明るい…!あと真面目。 SFってテーマ自体はもう出揃っている感もあり、過去文献読まないと車輪の再発明になりがちだよな…という想像に論拠が与えられました。 ペ・ミョンフンの邦訳もっと出てくれ〜!



nekomurice@nekomurice1232025年12月31日読み終わったちょっと話が濃ゆくて置いてけぼりになってしまうところもあったけど、とにかく本に対して貪欲で、読むことが大好きで、キム・チョヨプさんは本を書くべき人なんだと思った。解釈が違うかな。なんか不安だな。でも色々な本が紹介されていて、読んでみたい本がまたまたいっぱい増えた。









こつぶ@kotsubook2025年12月31日読み終わった年内滑り込み読了! 大好きな『サイボーグになる』の執筆で苦しんでいた章がおもしろかった。しかし、人文社会分野を忌避していたというのは私の中で意外な点だった。






もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年12月31日読み終わったこの人の小説が好きな理由がわかった気がした。 おすすめされていた『タワー』(ぺ・ミョンフン)と『どれほど似ているか』(キム・ボヨン)は途中で挫折したのでもう一度読むのを挑戦してみようかな! どちらも翻訳は斎藤真理子さん。









汐見@siomi2509272025年12月30日読み終わった好きなSF小説家、キム・チョヨプさんのエッセイ。 主に執筆と読書に関する話。 小説と同じく、スッキリしながらも詩的な面のある文章だった。 執筆に感じる難しさや本への愛が、なめらかに言語化されている。SFに苦手意識のある人にもおすすめかも。1人のSF作家がどんなことを考えながら小説を書いているのかを読むことができる。 著者には10代後半に発症した聴覚障害があるとのことで、障害とテクノロジーにまつわる本を共著した時のエピソードもよかった。 このエッセイから著者自身のことを、真面目で誠実で、リラックスすることの大切さも知っている等身大のとても素敵な人だと感じた。 p.41 わたしのなかで文章を書くことは、作家の内にあるものを引っ張り出すというより、自分の外にある材料を集めて配合し、積み上げていく、料理や建築に近いものに感じる。学び、探検すること、なにかを広く深く掘り下げること、世界を拡張すること。 これらすべてが、わたしにとっては執筆の一環と言える。




もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年12月30日まだ読んでる明日読む分を残して。 韓国のSF作家の本について書いているところで、イ・ユリの名前が挙がっていて、今月翻訳が出た新刊が本棚にあるそ!と思った。読む! 他にも影響を受けたSF作家としてキム・ボヨン、ハン・ジョンヒョンを挙げていたが、小説は日本語訳が一冊ずつ出てるだけなので、韓日翻訳家のみなさん、翻訳お願いします!









nogi@mitsu_read2025年12月29日買った@ Books&Cafe 灯書堂取り寄せてもいいけど見て買いたいなあと思って保留にしていたら、灯書堂さんにあってすごく嬉しかったのでやっと購入





きなこ@kinako20252025年12月26日読み終わった韓国文学おもしろかったp38 「詰めこんでいればいつかは」では、彼女はデビューしたばかりで、自分がアイデアが尽きたのではないかと不安になる。「アイデアは降って湧くものではないかと思っていた時期があった」が、そんな作家もいるが自分は違うと彼女は気がついたという。「材料を漁り、かき集め、収集する。そして、集めた材料を余すところなく使って文章を書く。」それが自分の書き方だと気付いたというところに大いに共感した。キム・チョヨプ氏が言うように、アイデアが溢れてくる作家もいるだろう。しかしそれだけではなく、あれだけ惹かれる小説を書く彼女がコツコツと材料を集めて書くタイプの作家だと知ることができて、親近感を覚えた。 彼女がアイデアノートを参考に小説を書こうとして設定を考えていても齟齬があることに気づくと筆が止まってしまうという。 「そのころになって、想像力と知識は別々のものではなく、緊密につながり合っているのだと知った。知識がないから、想像力も及ばないのだ。」その通りだよな。 「大学時代を通じて学び親しんだ科学知識は、作品世界の一部を構成するにすぎなかった。それとなくごまかそうとしても、ほんの一行でもつじつまの合わない部分があれば、読者の胸に作品全体への疑念が湧くかもしれないのだから、これは一大事だ。」共感の嵐。 「わたしのなかで文章を書くことは、作家の内にあるものを引っ張り出すといより、自分の外にある材料を集めて配合し、積み上げていく、料理や建築にちかいものにかんじる。学び、探検すること、なにかを広く深く掘り下げること、世界を拡張すること。これらすべてが、わたしにとっては執筆の一環と言える。」ここの部分も私に力を与えてくれた。 p173 私が韓国の作家の中で一番好きな人物がチョン・ソヨンさんなんだけれど、なんとキム・チョヨプさんも彼女から大きな影響を受けたという。 チョン・ソヨンさんの「入籍」とキム・ボヨンさんの「地球の空には星が輝いている」について以下のように言っている。 「二つともとても抒情的な短篇で、衝撃的で美しいシーンを含んでいる。私はこの二篇に一目惚れした。恋をしてしまった。(中略)短篇を書くとき、強い抒情性、劇的な感情があらわになるシーンを最も大事にしている。この点においてはチョン・ソヨン、キム・ボヨンのお二人から大きな影響を受けたと思っている。」 自分が好きな作家が、好きな作家へと影響を与えている事実は、読者にとってこの上もない幸福だ。





ロッタ@rotta_yomu2025年12月6日読み終わったSFと科学を、わたしは誤解をしていたのかもしれない。唯一好きなSF作家キム・チョヨプさんのエッセイ集は、わたしにそれを気づかせてくれた。メカラウロコ...!!🐟 チョヨプさんにとって科学とは、 「この世界に正解はなくとも、進むべき方向はあると言っていた。曖昧さを否定せず、正解がないことを突きつけられながらも、暫定的な結論を出すことをむやみに猶予しない決然たる態度」 チョヨプさんの好きなSFとは、 「SFだけがつくり出せる奇異で矛盾した状況において、自身の道を毅然と突き進む人物が、わたしの好みなのだと悟らされた。悲劇を直感しながらもやるべきことをやりとおす人物」 SFってどうやって読めばいいの? 「SFの最良の読み方の一つは、『これっていったいどういうこと?』という部分をいったんスルーして読み進めることだ」 冷ややかで温度がないと思っていたSFって科学って、とてもロマンティックなのかもしれない。わたしたちの住むこの惑星はわたしが思ってるより遥かに、美しく好ましいものなのなもしれない。









445@00labo2025年12月5日気になる最近気づいたんだけど、「人間観があまりにも違いすぎて小説読んでもピンとこないな」という著者のエッセイこそ読むと面白い気がする。 自分とスタンスが似てると感じる著者はモノの見方もちょっと似てて、エッセイを読んでいてもしんどくなることの方が、多い、と学習した。






m@kyri2025年11月20日読み終わった@ 自宅「でも、小説はわたしに、知っていることを書くのではなく、書きながら知っていくべきだと教えてくれた。」(p.69) よいエッセイだった、ものを書く人間のはしくれとして(そんなことを言うのすらおこがましいが)見習いたい姿勢や眼差しに満ちていた 書くには誠実にたくさん読むこと 元気になれて、読書へのやる気がでてくる本だった







ブックスエコーロケーション@books-echolocation2025年11月5日新刊入荷@ ブックスエコーロケーションブックスエコーロケーション、10月31日(金)open。11〜19時まで。ご来店お待ちしてます。 キム・チョヨプ『本と偶然』かんき出版 ベストセラー『わたしたちが光の速さで進めないなら』で日韓SF文学を牽引する著者が綴る初のエッセイ。 作家 キム・チョヨプになるまで。



nishi@nishi2025年10月26日買った読み始めた韓国のSF作家キム・チョヨプの初エッセイ。読み始めたばかりだが小説の創作秘話的な部分もありそうなので、まだ読めていない作品があることを惜しくも思ったり。



ロッタ@rotta_yomu2025年10月8日気になる「わたしたちが光の速さで〜」の優しくて強くて漠然と寂しい世界を作り上げた人がどんなことを考えどんなことを見ているのか、エッセイで知ることができるのがとてもたのしみです





















































































































































































