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ひつじ
ひつじ
@mgmgsheep
  • 2025年8月19日
    じゃむパンの日
    面白いエッセイを書く人は「やっぱり何か持ってるな」と思う。本書の最後に収録されている岸本佐和子との交換日記は、持ってる人同士の言葉の重ね合いで、もうなんだか謎の迫力があった。 エッセイは普段あまり読まないのだが、もっと読んでみたかったな。
  • 2025年8月11日
    台湾漫遊鉄道のふたり
    台湾漫遊鉄道のふたり
    湾生の方のお話を伺う機会があり、この機に読まねばと長らく積んでいたのをやっと読了。 結果的に、このタイミングで読めて良かったと思う。 当時の台湾の街や鉄道事情などを事前にある程度理解していたことで、この本の「しかけ」を知っていてもなお、2人の旅や生活の様子を詳細にイメージし身近に感じられた。 また、当然ながら当時を生きた人々の中にはそれぞれ色々な感情があり、簡単には言い表せない複雑さがあることを改めて感じている。 日本統治時代を扱ったフィクションやノンフィクションは近年増えているとのことなので、これからまた触れていきたいと思う。
  • 2025年7月21日
    渚にて
    震災から5年後に出版された、東北出身もしくは在住者による怪談集。 言葉のうえで描かれているのは確かに怪談だが、その本質は「震災と、震災で失われたものとどう向き合い、生きていくか」ということだと思う。 個人的には、小田イ輔氏の話が一番心を抉り、真に迫ってくるように感じた。
  • 2025年7月16日
    SISTER“FOOT”EMPATHY
    SISTER“FOOT”EMPATHY
    狭い世界で暮らしている私に、「こんな靴もあるし、あんな靴もある」と著者の本はいつも教えてくれる。 他者の靴を履いて、この社会をもっと歩きたい。と書くと大言壮語すぎるから、まずは自分の足元から。
  • 2025年7月12日
    検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?
    元々義務教育程度の知識しかなかったので、具体的な政策やその結果について知れたのは単純に勉強になった。 歴史分野に疎い身としては、本書の冒頭で解説される〈事実〉〈解釈〉〈意見〉という三層の考え方は、「なるほど」の一言だった。 まだまだ身になっているとは言い難いが、これまでなんとなく違和感を感じていたものの上手く言語化できなかった、どう整理していいか分からなかったものについても、今後調べたり考えたりするヒントになると思う。 改めて、初学者向けにこのような本を出してくださったことに感謝したい。
  • 2025年7月2日
    マーダーボット・ダイアリー 下
    マーダーボット・ダイアリー 下
    弊機がただの弊機としてあるために旅立った上巻、自分も答えもまだ分からないけれど、居場所を見つけられた下巻。まさに「行きて帰りし物語」で、そういう意味でやはり帰る場所は初めからあそこだったんだなと思う。 弊機のぼやきのような地の文を読みながら、「人間っぽさ」とは何なのか、その輪郭をなぞって何度も考えるのが楽しかった。
  • 2025年7月2日
    マーダーボット・ダイアリー 上
    マーダーボット・ダイアリー 上
  • 2025年6月28日
    ストーンサークルの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
    同じく早川から出ている『特捜部Q』の主人公カールに負けず劣らず色んな意味で厄介な主人公。共に事件に挑む仲間のキャラクターも魅力的で、シリーズの続きを読むのが楽しみ。 切ない決着を迎えた本作のラストは色んな気持ちがあるものの、それでも思わず拳を突き上げてしまった。
  • 2025年6月16日
    本当にはじめての遠野物語
    著者や著者の周囲の人たちの遠野への愛情が、こちらにも手渡されたかのようにとてもよく伝わってくる本。「遠野物語」にはじめて出会う人も、この本があればきっと、遠野の世界を楽しくやさしく歩いていけるだろう。 ビジュアルブックとしても素敵にデザインされていて、この本自体誰かに手渡して教えてあげたくなる魅力がある。
  • 2025年6月6日
    大都会の愛し方
    大都会の愛し方
    映画を観る前にと読み始めたが、どうやら映画で描かれるのは「ジェヒ」の章のみ?なるほど商業映画として構築するとこうなるのか…と読了後に予告映像を見返して色々考えてしまった。 恋とセックスを繰り返す主人公たちの気持ちは正直私にはよく分からなかった。でもそこに切実な何かがあるだろうことは分かる。 だからこそラストは切ないし、その後のジェヒは幸せでいるのだろうか?
  • 2025年5月31日
    河合隼雄 物語とたましい
    『モモ』と並行して読んでいたせいもあるかもしれないが、なんとなくエンデの物語とリンクしている部分を感じた。調べてみると対談本もあるらしい。 今回は随筆集だったが、やはり「物語」について論じている本をきちんと読んでみたい。
  • 2025年5月30日
    モモ
    モモ
    帰省した際に実家で再読…というか、子どもの時読んだ以来なので、改めて読了に近い。 こんなに生々しく現実に引き寄せて読める物語だっただろうか。こんな昔に書かれているのに色褪せないどころか、「今そのもの」のように感じる物語だっただろうか。 きっと私はこれからも歳を重ねるほど、自分の中の「モモ」を、「円形劇場」を、心の中で描いては考え込んでしまうだろう。
  • 2025年5月20日
    海獣学者、クジラを解剖する。〜海の哺乳類の死体が教えてくれること〜
    以前科博の展示でお名前を知った田島先生の著書。 タイトルの通り、ストランディングした海棲哺乳類の解剖や研究について書かれている。説明がとても平易で分かりやすく、かつお人柄が出ているのかとても楽しく読めるため、入門書としてもおすすめ。 私も科博の剥製を見てまんまと夢中になっている1人です、と先生ご本人にお伝えしたい。
  • 2025年5月11日
    海獣水族館の素顔
    海獣水族館の素顔
    水族館という飼育下での、海棲哺乳類を中心とした研究に関わる研究者や水族館員の話をまとめた本。 各研究者の経歴も研究内容もとても面白く、単純に研究結果を読んでいるだけでは分からない研究の楽しさ、面白さも感じることができた。 最近ずっと気になっている動物福祉、アニマルウェルフェアにも触れた内容がありとても勉強になった。
  • 2025年5月5日
    地べたから考える
    地べたから考える
    過去の著作から編まれたアンソロジーだったので、内容のほとんどはすでに読んだことのあるものだった。ブレイディさんが書かれてきた文章の核のようなものが、とてもシンプルで分かりやすい形になっていると思う。 あと巻末に「次に読んでほしい本」として『それで君の声はどこにあるんだ?』が紹介されていて驚いた。少し前に古本屋で偶然惹かれて購入し積んでいる本だった。これは運命なので、やはり早く読まなければ…。
  • 2025年5月4日
    東日本大震災 あの時の図書館員たち
    東日本大震災 あの時の図書館員たち
    東日本大震災で被災した各図書館の被害と、当時の図書館員の体験記をまとめた本である。 印象的だったところや覚えておきたいと思ったところは山のようにあるが、何より一番感じたのは、「あの震災を記録し次に繋げなければ」という図書館に関わる人たちの強い意志だった。それはもちろん、この本も含めて。
  • 2025年4月3日
    挑発する少女小説
    (Audible) 偶然にも『赤毛のアン』の新アニメがあまり良くない意味で注目を集めてしまった、その直前に読了。 私は元々少女小説があまり馴染まない子どもだった。でも今ならまた別の視点で楽しめそうな気がする。 今度はこの本を副読本として、あの頃の少女たちに会いに行きたい。
  • 2025年3月31日
    妖奇庵夜話 千の波 万の波(10)
    妖奇庵夜話 千の波 万の波(10)
    (Audible) 角川ホラー文庫から出ているものの、ホラーというよりはミステリー仕立て。 かなり長く続いたシリーズだったが、初期の頃から明確に「反差別」が物語の核にあったと感じている。それは「妖怪」というモチーフを使っていることからも伺えるだろう。 キャラクターものとしても読めるのだが、「社会」を意識した物語を毎巻楽しく、そして今も起きているあらゆる出来事を考えながら読んだ。
  • 2025年3月20日
    淡島百景5
    淡島百景5
    最終巻まで買っていたものの、積んでいたので1巻から読み直し。 そうか、このラストにこのエピソードを描くのか…と、目次を見た瞬間思わず緊張してしまった。 どう描いても美しく、正しくはならない、消化することも難しいだろう話をそれでも最後まで描かれたことに、長年漫画家として積み上げてきた著者の力を感じた。 そしてこれをアニメ化…するのか〜!?本当に〜!?という気持ちは少しあるが、この真摯な思いをきちんと継いで作ってほしいなと思う。
  • 2025年3月19日
    図書館は生きている
    図書館は生きている
    アメリカの公共図書館の話を中心に、社会における図書館の役割、特に社会福祉の場としての図書館について語られる内容が印象的だった。 理念や様々な思いのもと、市民のために働く司書さんたちには本当に頭が下がる。 単純かもしれないが、やっぱり図書館が好き!これからも大好きな図書館を大切にしていきたい、と思える本だった。
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