ザリガニの鳴くところ
44件の記録
通話中@ojyamajyo2452025年11月9日読み終わった強さとは何かを考えさせられる作品だった。 全ては1人で生き抜くためで、異性からの好意も、社会も、名声もカイアにとっては本当にほしかったものではなかったのだと、ラストを読んで痛感した。 生きるために仕方なく、歩きたくもない道を歩いていたのだろう。
- 蓮@yulan2025年3月19日読み終わったカイア。彼女という人間は自然そのもので──というより、見事なまでに完全に、湿地の生態系のなかに生きる人間であった、と表現してみる方が腑に落ちる。訳者あとがきのまとめが良くて助かっている。彼女は”ただ拍動する命“として生きていたのだと。 詩人が一番思いもよらなかった、これは私たち読者へ向けての、カイア(の生き様)とは別の……上手く言えない……誰かという生の証だとかシグナルでさえあるように思う。いやそうか私たち読者は、カイアという人間と、カイアの創作物を知ったんだ。それは人生や物語や時間の枠を超えて心を揺さぶり、心に傷を残すもの。まるでこの小説のように。 中盤は彼女の生き様や感情を追うことが辛くもなったが、見事にひっくり返された。最後の二文の余韻が好き。


- 蓮@yulan2025年3月17日読んでる半分を過ぎた。瑞々しい自然描写はまるで意思あるような表現で印象的。湿地の彼女にとって自然はただあるのではなく、生きているのだろうと感じ取って読んでる。 彼女の生き様を観察し続けるのは時々苦しい。しかし献辞のある章を、ここまでを読んで、胸がいっぱいだ。


猫@mao10122025年3月8日かつて読んだ湿地の少女の、愛と喪失。読めば読むほど、どんどん物語の中にのめり込んでいった。自然を愛し、愛されていたカイア。だが、人々との関わりにより生まれた喪失、孤独感の大きさに胸を締め付けられて泣きそうになった。 人生における感情のすべてが詰まっているかのような作品で、なんだかずっと心の臓の奥に杭を打たれたような気分。










































