みけ@積読三昧
@natsumemike_2025
- 2026年8月23日
- 2026年8月16日
その人殺しは全然ムダで損だらけの手間にすぎない 戦争×ミステリーアンソロジー『このミステリーがすごい!』編集部,『このミステリーがすごい!』編集部読み終わった読んでる終戦記念日なので読んでた。 変わったタイトルは巻末記載の坂口安吾のエッセイ「もう軍備はいらない」からの引用。安吾はいつも分かりやすくズバリと本質を突いてくれる。「戦争とは人を殺すだけのことでしかないのである。その人殺しは全然ムダで損だらけの手間にすぎない。」 収録作品のなかで初めて読んだ小松左京「召集令状」の主人公の父が恐ろしくも悲しい。「生活が苦しいのは、彼が世にみとめられぬのは、日本がくさっているからだと本気に信じていた」「その平凡な心のせまい男に、あれほどの憎悪を吹きこんだのは誰だ?米英をやっつけねばならぬと思いつめさせたのは……一体誰なのだ?」 - 2026年8月7日
スペイン岬の秘密エラリー・クイーン,国弘喜美代,越前敏弥読み終わった表紙絵に惹かれて角川文庫のシリーズを購入している。 マントと帽子を身に着けただけの全裸の男の死体が見つかった。なぜ被害者は着衣を持ち去られたのか?の謎にポイントを絞ってあるのだが、えっ全裸ってことはパンツ?パンツもですか??と戸惑ってしまってあまり真相が入ってこなかった。ネタバレになっちゃうけど凶器についても、手を傷めないのかしら??とか。 不可解な謎と犯人の隠し方が面白いので細かいことはいいんだよ、野暮を言うなということなのかも知らんが。 - 2026年8月1日
命こそ宝阿波根昌鴻読み終わった阿波根昌鴻さんの本第二弾。『米軍と農民』は1970年代までだったが本書はその後沖縄返還から。 米軍が力ずくで農民から土地を奪い、日本政府はそれを法律で正当化し固定化してしまったと。ひどすぎる。 戦争中は無論酷い目にあい、戦後ようやく平和に暮らせると思ったら米軍に蹂躙され、日本に復帰したら良くなると思ったら裏切られ。 反戦平和資料館をつくるにあたり他の平和資料館を参照したが、「戦争はいけない」と言うだけで「誰がどうやって戦争を始めるか」の視点がないとのこと。福祉にかける予算を削り軍事予算を増やす、これも戦争の準備であると。日本の現状で耳が痛い。日本なんか災害が多いのだから本来そちらへの予算で手一杯のはずなのにね。 - 2026年8月1日
米軍と農民阿波根昌鴻読み終わった沖縄県伊江島の島ぐるみ闘争について。 米軍のやり口のひどさと言ったらお話にならない。軍用地とするために他人の畑や家を勝手に金網や杭で区切り、焼き払い、ブルドーザーで轢き潰しとやりたい放題。 それに対する住民の土地を取り返そうとする闘いの粘り強さがすごい。団体闘争について参考になる点がいくつも。特に代表を立てない(地主全員が代表である)、手を頭より上に上げない(暴力をふるったという口実を相手に与えない)、戦争に負けた弱い立場ではあるが人間としては対等であるという意識を忘れない、等々。 - 2026年7月7日
- 2026年7月3日
サフィヤの戦争ヒバ・ヌール・カーン,児玉敦子読み終わった図書館出てきたから本の疎開の話やるんだなと思ったが本格的なレジスタンスの話メインだった。パリのモスクでユダヤ人を逃がす活動してたなんて知らなかった!勇敢なサフィヤが地図好きというのがクライマックスで生きてくる。 戦争前は普通にキリスト教徒もイスラム教徒もユダヤ教徒も同じ学校に通い、机を並べて学んでいるのを見ると、宗教、民族の違いを強調するのはろくでもない時期とわかる。 暗い時代でもサフィヤのおばあちゃんが大好きなオレンジが一筋の光のようで美しい。エメラルド色のオウム、真っ白い猫、繊細で美しい蝶など色のイメージが鮮やか。 - 2026年6月28日
BUTTER柚木麻子読み終わった装丁がバターの箱みたいで好き! オドロオドロしい犯罪もの(羊たちの沈黙的な)のような気がして敬遠していたのは損してた。 連続殺人事件?の容疑者に取材する雑誌記者里佳が、迷いながらも自分の生活の芯を作っていく前向きな気持ちになれる内容だった。最初他人のレシピをそのまま再現してみてた里佳が自分の好みに合わせて作れるようになる所に料理研究家の長谷川あかりイズムを連想して面白い。 - 2026年6月21日
深読みジェイン・オースティン廣野由美子読み終わったオースティンの6長編の各ヒロインの心理を読み解き、オースティン作品で描かれる普遍的な人間性にせまる。こうやって見るとほんとにヒロインのタイプがバラエティ豊か。 しかしオースティンに、実在の一家を題材に歴史小説を書け!だの、シャーロット・ブロンテにオースティンを手本にしろ!だのと「アドバイス」していた人(それぞれ別の人です)がいるというのを知ってびっくり。随分とトンチンカンというか、作家性が違うよ。 - 2026年6月19日
サフィヤの戦争ヒバ・ヌール・カーン,児玉敦子読み始めた最近子供が体験する戦争の話ばかり読んでる気がする(『夜の日記』は戦争ではないが) これはナチスドイツに侵攻されつつあるパリに暮らす少女の話。街では防空壕を掘ったりガスマスクを配ったりしてるけど、「まだ」爆撃もないし戦争の実感はない、というのがリアルで怖い。日常は変わらないし劇的に変わってしまったらそれがすぐに「日常」になっていく。 - 2026年6月15日
ちいさな国でガエル・ファイユ,Gaël Faye読み終わったルワンダの内戦はまだ聞いたことあるけどその隣の国ブルンジでもこんな事が起きていたなんて初めて知った。子供時代の故郷の描写が美しいだけに対立と虐殺が恐ろしく痛ましい。 以下引用「戦いが長引くにつれ、ぼくは自分たちをとり巻く戦争の五線譜に記された音符のそれぞれを聞き分けられるようになっていた。」 - 2026年6月4日
- 2026年6月2日
君のクイズ小川哲読み終わった早押しクイズで答えを言う一瞬で、自らの記憶に深く潜っていく感覚が面白い。答えが「アンナ・カレーニナ」なのにインド人とネパール人が出てくるなんてことあります!?でも確かに意外な所で記憶が繋がっていることはある。自分だったらこのクイズは答えられるかな、その場合出てくる人生のエピソードはこれだな、などと思い巡らした。クイズに答えるのは自分の人生を肯定すること。 読み手の口の形から次の音を予測するのは『ちはやふる』でも言ってたかも。レベル高すぎ。 - 2026年5月28日
夜の日記ヴィーラ・ヒラナンダニ,山田文,金原瑞人読み終わったインドとパキスタンの分離独立の際なにが起きていたかを十二歳の女の子の日記という形で教えてくれる。 少数派のヒンドゥー教徒だというだけで住み慣れた土地を追われる。児童文学・ヤングアダルトだとこの理不尽さに対する怒りがストレートに出てくるのが懐かしい感覚。 主人公が料理好きなので食べ物が美味しそう。ダール、サモサ、プーリーなど味を想像しつつ読む。 - 2026年5月18日
吸血鬼ドラキュラブラム・ストーカー,Bram Stoker,平井呈一読み終わった100分de名著で言われていたことをうっすら思い出しながら、わりと一気に読み終えてしまった。 怪物といえども空き家に勝手に棲み着くことは出来ず地所の売買契約が必要だったりと法治国家の常識に縛られてるの面白い。当時の最先端技術だろうものごと(速記、タイプライター、蝋管蓄音器、催眠術)が取り入れられてるのも時代がわかって興味深い。ミナが「新しい女」に言及してる所も(彼女自身も従来の良妻賢母型だけではない人なんだけど)。 - 2026年5月13日
吸血鬼ドラキュラブラム・ストーカー,Bram Stoker,平井呈一読み始めた最初の方だけ読んでみた。異国情緒がいい感じ。ジョナサン・パーカーが御当地料理を食べては、これ美味っ!レシピ聞いとかなきゃみたいなことメモっててかわいい。 - 2026年5月12日
須賀敦子が選んだ日本の名作須賀敦子気になる - 2026年5月12日
ピーター・フォーク自伝 「刑事コロンボ」の素顔ピーター・フォーク,田中雅子読んでる言わずと知れた刑事コロンボの中の人の自伝。原題が「Just One More Thing」で、これコロンボの台詞「あとひとつだけよろしいですか?」だよね。ピーター・フォークが描いた絵も載ってて、上手いんでびっくり!コロンボの印象的なオープニングテーマ曲は最初からあったわけではなく、シーズン途中の彼自身の口笛から取られたというのも意外。 - 2026年5月11日
- 2026年5月10日
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