北朝鮮に出勤します

30件の記録
- スエ@kickrakan2025年5月6日読み終わった図書館良書"北の職員は自分の失敗が他人に見つかると、"総和”で責任を問われるのだという。とくに開城は南の人と一緒に働き、一緒に過ごす場所なので、その程度が激しいのだそうだ。失敗するのはかまわないが、それを知られてはならないのが北朝鮮なのか、とも思った。"p70 "北の人はほとんどの場合、一人だけでいるときは純和そうに笑いながら頭を下げてあいさつし、二人以上になると目を伏せて無表情で通り過ぎる。さらに小柄な女性たちも同じだった。一人でいるときは口もとを手で隠しながら恥ずかしそうに笑うが、複数でいるときは目も合わせてくれなかった。それを知ってからは、傷つくこともなくなった。"p81 "一緒に働いていた職員たちとも記念写真を残したかったが、ついぞ叶わなかった。彼女たちは、将来南北が統一されたら一緒に写真を撮ろうと言った。平壌食堂の接待員や支配人は当たり前のように一緒に写真を撮ってくれるが、写真を撮れる人と撮れない人がはっきり分かれているようだった。"p84 "いつもそうだった。核心をついた話をしょうとすると思想の話にならざるをえず、そうすると問題になる発言をしてしまいそうで、遠回しに表現したあげく、話を終わらせてばかりだった。本当にしたい話は胸の中にしまい、うわべだけの言葉を交わして別れることになった。同じような背景を持つ同年代の脱北者の友人たちとはあれこれ言いたいことを言い合うことができるが、北の体制に順応して生きている同世代との建設的な対話も必要だと思った。"p177
- Sanae@sanaemizushima2025年4月23日読み終わった著者も言及していたが、同じ言葉を話す民族でありながら、韓国の若者はもはや、北朝鮮にはあまり関心がないとのこと。 著者は統一する日を夢見て、北朝鮮に出勤して共に働いていた。 韓国人が北朝鮮に行くことは危険も伴うはずだが、真正面から向き合い奮闘する姿勢にじいんとくる。 ニュースで流れてくるだけじゃない、こういう個人の声を知ることが読書の醍醐味だなと改めて思う。
- あさぎ書房@ASAGI_BOOKS2025年4月20日読み終わったニュースではない北朝鮮を垣間見れる本。母国語を共有する人々がいること、分断された隣国の人と話すというのはどんな気持ちなんだろう。日本人の私には想像がつかない。 読み進めると北の人々が不思議に愛おしく思える。愛の不時着の登場人物に重ねて読んだ。ドラマが好きな人にはおすすめ。
- ぼたもち@botamoch12025年4月19日読み終わった何と言ったらいいのかよくわからない不思議な気持ち。 「北朝鮮」と聞くとニュースで流れてることくらいしかわからないけど、そこには確かに普通の人たちがその人たちにとって普通の暮らしをしているんだよね。 同じ民族だったはずなのに生まれた場所で価値観も暮らしも変わってしまう。 身近な国のことなのにあまりに知識がない自分が悲しくなったのでちょっと勉強しようかな。 著者の行動力には感服。いつかみんなが笑い合える日が来ますように。
- ゆり@nabi82025年4月1日読み始めた朝鮮語と漢字と日本語を照らし合わせるのが面白くて、「あ!これ似てる!」、「こういう漢字語を使うんだ!」とか「この朝鮮語は日本語と全然違う!」とかが楽しくて朝鮮語を勉強するのが好きなんです。(同志なかなかいなさそう...) ハルラサンの漢字は漢拏山だってのは初めて知りました。数ページしか読んでないけど既に面白い。
- wakame@wakame-132025年3月29日読み終わったかつて韓国から開城工業団地(北朝鮮)にバスで仕事に行かれていた方の話。とても不思議な気持ちで読んだ。わたしはきっと北朝鮮に行くことはないけれど、未知の国を少しだけ知れたと思う。