秋 (新潮クレスト・ブックス)

41件の記録
Marua@marua2026年10月9日ここのところ『秋』を再読している。EU離脱の国民投票があった2016年のイギリスが主な舞台。エリサベスは32歳、大学で非常勤講師をしている。彼女が郵便局で順番待ちをしながら読んでいたのは『すばらしい新世界』だ。 引っ越した先の隣人ダニエルと出会ったのはエリサベスが8歳の時。ダニエルはいつもエリサベスに「何を読んでいるのかな?」と訊ねた。幾度となくふたりの過去の交流が描かれる。ほぼ70歳の年齢差がありながら、本を介してのフラットな関係がとてもいい。 現在ダニエルは老人ホームにいて、眠っている時間が長くなっている。エリサベスは見舞いに行き、心の中でダニエルと話す。 P.32 ああ、よく来てくれたね、と彼は言う。 そして彼女が手に持っている本を見る。 何を読んでいるのかな?と彼は言う。 エリサベスは本を上に掲げる。 すばらしい新世界、と彼女は言う。 ああ、懐かしい本だ、と彼は言う。 私にとっては新しいの、と彼女は言う。 本の話ができる友人がいるのは貴重だ。




JUNYA WARASHINA@junya-warashina2026年6月2日読み終わったアリ・スミスの『秋』の世界は、個人と社会の境界面に生まれるアンビエンスを書いている。 2010年代のイギリスに漂っていた、説明しがたい空気そのものを小説へ変換したような作品。老いも死も、恋愛も記憶も、歴史も政治も、すべてが季節のように作品へ滲み出している。 個人と社会 生者と死者 現在と過去 現実と芸術 彼女はそのどちらか一方へ向かうのではなく、その接触面にとどまり続ける。 『秋』とは、変わり続ける世界の境界に生じる揺らぎや気配を、「秋」という季節の名で留めた物語。

かなむに@kanamuni_10212026年5月30日読み終わった再読一文字のタイトルは検索がしづらい。 6年前に読んだ時はコラージュのような構成でよくわからなかった。というか、読書について語られる本だと思っていたので、ポーリーン・ボティの話になってついていけなかった。再読したら、ボティのことを知りたくなったし、面白かった。でも最後の方は誰の何の話なのかやっぱりよくわからなかった。




川@river12162025年5月18日読み終わった「私たちを愛する人、私たちのことを少し知った人が、いつか私たちのことを本当に理解してくれるのだと期待することしか私たちにはできない。結局のところ、それ以外のことはどうでもいいんだよ。」
















































