文化資本の差で思いっきりぶん殴られた感じ。 小学生からこんなものを食べてこんな感じ方できるんだってのは驚き。 神様の遊びを小窓の隙間から、ちらっと覗き見するくらいの距離感が丁度いい。 なんにしても自分なりのモノサシを持っている人の本を読むのは発見があって有意義だ。

こういう自分の人生では経験しきれないことを追体験できるのが本を読む醍醐味。読み物として単純に面白いし、いざっていうときの参考にもなる。

人間の感情の機微を捉える解像度が相変わらず秀逸。繊細な人じゃないとここまで色んな人物の視点で1つのテーマ書けないよなって改めて思った。 そして、人工的だったり人が歩んでいる物語よりも、僕は自分が作っていく物語に没頭したいなと。 それが難しい世の中になってるんだけどね。

完全にタイトル・ジャケ買い。 でも読んでよかった。 差別や偏見、本能や打算の狭間で自分が生きる道を決めていく過程に何度も心打たれて夜更かししてしまった。 ぼくらが生きてる時代は自分が本当に何をして生きていきたいかを見極めるのは大変だし、それが分かっても大事にし続けるのは苦しさと向き合わなければならないんだよな。 綸はすごいいい女だし、橋本君はすごいいい奴。