火山のふもとで

69件の記録
- くんちゃん@soup00552025年6月17日買った読み終わったこんなに情景描写の多い小説を読んだのは久しぶりな気がする。 時代もあると思うけれど、みんな言葉遣いが丁寧。 藤沢さんは『西の魔女が死んだ』のまいのおばあさんのイメージ。園芸家はわたしの憧れの仕事。 読み始めから雪子は先輩なのになぜ『さん』づけではないのかとモヤモヤしていたのだけれど、最後のほうでようやく納得、わたしの察しが悪すぎ!でした。モヤっとしたまま終わらなくてほっとした。
- いるかれもん@reads-dolphin2025年5月27日小説ゆったりとした時間の流れの中にある、登場人物の心情や周囲の環境を丁寧に描いている。じわじわと物語世界に自分の心も浸っていった。ゆっくりと読み進めたくなる魅力的な作品。 登場する建築についてもディテールまで細かく書かれていて、その丁寧な書き口が美しい。とにかく美しい 建築の魅力を今まであまりよくわからなかったが、この本を通して興味を持った。 こいう本をいつまでも楽しみたい、そんな心余裕を持っていたいと思う。
- n i i k a w a y o k o@nii_no_hon2025年5月19日読み終わったまた読みたい感想先生の優しさと偉大さ、、 建築は芸術ではなく現実そのものって言葉が頭に残ってる。アートは今生きる人を反映する
- しき@syiki2025年4月26日読み終わったひと夏の、建築ともどかしい若者の恋。軽井沢、浅間山の空気感がひたひたと全体をうるおしている。約40年前が舞台で男女の描き方も時代なり。「ぼく」は恋には受け身でありながら、建築家の先生の仕事に惚れ込み色々なことを吸収していく。かけがえのない日々を、あとから懐かしみ愛おしむ調子が、この別荘地の物語によく合っている感じがしていい。
- サヤ@sayaemon2025年4月24日読み終わった四季折々の自然と、人の暮らしと共にある建築設計が、透明感ある静けさをもって描かれていて、とても美しかった… 主人公が強い意思で物語を引っ張っていくタイプの小説ではないけれど、彼らを取り巻く北軽井沢の動植物や火山、実直であたたかみのある建築を生み出す所員らの真摯な仕事振り、作中随所に散りばめられている名だたる建築家、芸術家、作曲家らのマスターピースの気配が、小説全体に深みを与え、高原の心地よい風のように、読者の胸を吹きすぎていく 続けて前日譚も読みます
- Ryu@dododokado2025年4月17日読み終わった以下の文章は、建築を小説に、椅子を文章に読み替えられるようにも思う。 建築の細部というのは胎児の指と同じで、主従関係の従ではないんだよ。指は胎児が世界に触れる先端で、指で世界を知り、指が世界をつくる。椅子は指のようなものなんだ。椅子をデザインしているうちに、空間の全体が見えてくることだってある。(本文より)
- Daidaigo@df21792025年3月27日読み終わった@ 自宅美しい時代を美しく表現してて美しい人ばっかり出てくるからどこか退屈。著者が建築家になってたらこんなふうになっていたかった、というような雰囲気。坂西くんもうちょっと怒られろよいい思いしすぎやろ。 渾身のパワーフレーズみたいなセリフがたまに挟まれるのは良き。
- チーズバーガー@ushisho00522025年3月5日買った読み終わった日本語てこんなに綺麗な表現ができるんだと思った。風景、人物、食事…生活の全てが丁寧で綺麗に感じれた。 「丁寧な暮らしをしている人達を丁寧な文体で表現した作品」