謎ときサリンジャー
15件の記録
yt@yt2026年5月4日読み終わった「主な手がかりは、反復される死の予告、正体があいまいな死体、そして俳句ーーーーである」(p6) サリンジャーが難しいのには理由があった。 「サリンジャーは、私たちが当たり前のものとして受け入れている論理さえも疑ってみなければならない世界へと、読者を誘っているようなのである」(p49) 義足、拍手、落下、入れ替わり。 あとは小説に明示された手がかりをつなげていくだけだ。 サリンジャーも、読み解く著者も凄すぎる。 「もはや生き残った者と死んだ者の区別は意味をなさない」(p246) 割れたレコードのかけらが引き出しに大事にしまってある、そう想像するだけでいい。









ショートストップ@tabine_sora2025年8月13日読み終わった@ 電車小説を読むことの面白みを存分に教えてくれる。そして奇妙な晩年を送ったサリンジャーが到達した境地を垣間見させてくれる。筆者の読みの鋭さに興奮しつつ、浮かび上がってくる世界の深淵に嘆声をあげつつ。 「ホールデンはこうして、どちらが死んだのかは問題ではない死、という地点に到達した。言い換えれば、そんな「死」を経験したホールデンは、もはやこの世に残された孤独な単独者ではなくなったのである。死者のために生きるという幻想にすがる必要もない。死者と「どちらか」の関係を結んだ生者として、死者との衝突で体の半分が凹んで失われたーーというより、空白を抱え込んだーー存在として、片足を引きずるようにして生きていけばよい。そして、それは決して茨の道などではないのである」
















