異常の構造 (講談社学術文庫)

17件の記録
- うねうね@73uneune2025年8月4日読み終わった🥟🥟🥟🥟🥟 統合失調症の人の症例を中心に取り上げ、そもそも“異常”とは何なのかについて考える本。かなり面白かった。異常について考える前に、常識というものが他者との関わりの中で出てくるものだと気づかされる。常識から逸脱した者に不安を覚えるから差別するという流れは、精神医学に限ったことではなく日常に潜む全ての差別や排外に言えると思った。
- Kannazuki@kannazuki2025年3月15日買った読み終わった合理的「正常」を脅かす存在としての「異常」という非合理的存在。本書は精神病患者をメインとしているが、障害者論にも適用できる話なのだろう。知的障害者である私の息子は、非合理的な/自由な/制約の無い/我々が立ち得ないレイヤーで、言語という制約に雁字搦めになっている私を笑っているのかもしれない。