異常の構造 (講談社学術文庫)

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おるば@olva2025年11月3日読み終わった・「時間と自己」の目滑り具合がパなくて年単位で積んでた木村敏、最近「正常/異常」について考えることが多かったので目に留まった積読を消化。タイミングってやつ。 ・すげースルスル読める、なんだ木村敏おもろいじゃん ・アンネの「自然な自明性の喪失」すげーわかる気がするけど、、わかった気がするだけか? ・差別表現あるけど故人だし差別助長の意図はないからそのまま刊行するよ、当時1973年ねって注記が最後にある程度には考えが古めかも。でも十分面白い ・語源がちゃんと違うアノマリーとアブノーマルが両方とも「異常」に翻訳されてるのってなぁ〜功と罪だよなと改めて思うなど。英語圏ネイティブって語源違うのは肌感覚でわかってんのかな? ・p.103あたりとかリミナルスペース論として読める ・p.115で「1=1」とかいうギャグみたいな式を大真面目に論じてるのおもろい ・俺自身の音声言語活動が100%非音声的なインプットに基づいていることによる、言語活動そのものが仮説形成推論でしかないよなっていう感覚、足場の無さの感覚は構造的に似てると思う ・どっちかというとこの本は「異常」をみて「常識的日常性」の構造を考えてる本では ・って読みながらメモしてたら著者もそう言ってた ・正常・異常について考えるとやっぱり「世界への信頼」が一つのキーワードになるんかねぇ分かりませんねぇ
うねうね@73uneune2025年8月4日読み終わった🥟🥟🥟🥟🥟 統合失調症の人の症例を中心に取り上げ、そもそも“異常”とは何なのかについて考える本。かなり面白かった。異常について考える前に、常識というものが他者との関わりの中で出てくるものだと気づかされる。常識から逸脱した者に不安を覚えるから差別するという流れは、精神医学に限ったことではなく日常に潜む全ての差別や排外に言えると思った。

Kannazuki@kannazuki2025年3月15日買った読み終わった合理的「正常」を脅かす存在としての「異常」という非合理的存在。本書は精神病患者をメインとしているが、障害者論にも適用できる話なのだろう。知的障害者である私の息子は、非合理的な/自由な/制約の無い/我々が立ち得ないレイヤーで、言語という制約に雁字搦めになっている私を笑っているのかもしれない。




















