九月、東京の路上で
26件の記録
プールに降る雨@amewayamanai2026年3月3日読み終わった関東大震災発生時に起きた、二千人を超えるともいわれる朝鮮人(中国人、および朝鮮人に間違われた日本人含む)が虐殺された事件。 各種資料から引用した証言とともにあのとき路上で何が起こったのかを詳細に描き出す。 この事件については教科書の簡潔な記述から得た程度の知識しかなかった。 朝鮮人というだけでその場で殴られ蹴られ斬られ撃たれ、あまりにもかんたんに命が奪われる異常性。 読み進めるほどに、なぜこれほど残虐な行為がまかり通ったのか、疑問と怒りとかなしみが募った。 この本の発行は2014年。SNSで韓国人差別が常態化し、嫌韓本が多く出版され、ヘイトスピーチ解消法が施行される数年前。 それから十年あまり、差別の対象に別の民族や国籍が加わっただけで、あいかわらずネット上でヘイトを目にしない日はない。 それどころか、多くの政党・政治家は票欲しさに挙って「外国人問題」を掲げて排外主義をあおり流れに棹さす現状。 「虐殺に加担した当時の人びとは無知で愚かだったのだ、特殊な状況下で起きた過去のことだ」と片付けることはとてもできない。 著者が最後に提言するように、自分と属性の異なる人びとを「非人間化」せず、顔の見える隣人として接していくことで、同じことを繰り返さないよう抗っていくしかない。 何年にもわたって朝鮮人追悼式に追悼文を送ることを明確な説明もなく取りやめている小池都知事に読んでほしい。

hina@hina13f2025年9月6日読み終わった殺してもいい人間がいますか? 打ち消せば事実が変わりますか? 人間を殺して、解決する問題がありますか? あったはずの名を奪われた人間、あるいはかろうじて名や言葉が記録されている人間の、その身に起きた出来事の一部をつなぎ合わせて、路上の視点で綴った本。 わたしたちは知り、そして記憶し続けなくてはならない。









🪁@empowered_tako2025年9月1日思い出した9月1日なので思い出している。思い出しているというか、条件がそろえってしまえば今も同じことが起きうるなという怖さがあって、全然地続きな話だとおもっている。 7月の選挙期間中、参政党の候補者の街宣の場で抗議のプラカを掲げていた人が、「お前なに人だ?朝鮮人か?」と党のサポーターに恫喝されている動画を見て、そのときも真っ先に1923年の朝鮮人虐殺のことを思い出した。





逢田ぞろん@zoronoota2022年2月14日読み終わったかつて読んだ警察・軍の積極的な関与は知りませんでした。ハンナ・アーレントの「悪の凡庸さ」。過去の出来事ではなく、いつでも、どこでも起きる危険があるということ。阪神のときにも実際に流言があったよね。そしてニューオリンズでは実際に起こった。凡庸な悪と、それを利用する悪、どっちがより恐ろしいか判断できません。そしてさらにそれを「なかったことにしようとする悪」。わたしも、大川署長の美談化にはグロテスクさのみを感じます。小学生の作文が衝撃でした。工藤某の芥川に関する珍説には爆笑。この本で唯一笑える箇所。

ハルタ@haruta1271900年1月1日読み終わった何度か読んでるが数日前に再読した。 忘れていたが、この未曾有の事態の中で助けようとした日本人もいたことが唯一の希望に思えた。キリスト教徒の女性が止めようとしたシーンもあったが、普段から個々の朝鮮人と付き合いがあり、隠れる場所を提供しようとした人や村もあったという。日ごろから一人の人間としてかかわっているかどうかが分かれ道であるように思う。 あとはひたすら暗澹とする本である。今回は子どもの日記の無邪気な暴力性に気持ち悪くなった。




















