怠惰の美徳
50件の記録
No.310@__310__2026年2月3日読み終わった怠惰とは基本的に第三者からの評価によってなるものだと思っていたが、梅崎春生は誰に指摘されるでもなく好き好んで怠惰をやっている感じがあって面白かった。一本筋の通った怠惰。 『寝ぐせ』が笑えて好きだった。 布団から出たくないよぅ、とつらつら書いていたかと思えば、押し売りが来たと見るやいそいそと出て行って口喧嘩。なんなんだ。 敵意を持って合うことが許される相手というのもそういないから、そんな状況が楽しいのも分からないでもない。 生命保険の営業に唯我論じみたクレイジーさをぶつけて困惑されるくだりが特にいい。 初対面の人を相手に発露していい狂気のわりとギリギリのラインだろ、と思うと同時に知的な爽快感がある。 そんな愉快な筆致とは打って変わる『防波堤』の鋭くも壊れそうな感情の描写もとてもよかった。 優しく繊細であるがゆえに、世界との摩擦に尖った態度を取らざるを得なかったのかもしれないな、と思う。 途中まで「あるある」「わかる」と笑っていたのに、全て読み終えた後は戦後派の痛みの一端に触れたかのような気持ちになった。



うねうね@73uneune2025年12月29日読み終わった🥟🥟🥟🥟🥟 梅崎春生の著作を何も読んだことがない状態でこれを読んだが、めちゃくちゃ面白くて一発で好きになってしまった。内田百閒に通ずるものがある。 私も先のばし癖が酷く、〆切ギリギリに滑り込むタイプの人間なので共感できるところが多かった。 文章表現が面白いので小説も読みたい。






Masaru@masaru__books2025年11月24日読み終わった@ 自宅"私は怠けものです。怠けものというよりは、どんな場合でも楽な姿勢をとりたい性質です。近頃そうなったのではなくて、生まれつきそうなのです。" "「とうとうわしも二塁の曲がり角まで来たか」 と、ある晩お酒を飲み、少し酔って書斎にひとりで坐り、そう呟いた。" ほんとはこの先三塁、四塁、五塁あたりまで続く予定だったらしいこの作家、なんと50歳で急死している。肝硬変だった。飲み過ぎたんかなあ。 この文庫の解説が素敵だ。 "やる気が出ない。働きたくない。できれば、酒を飲んで寝ていたい。 そんな症状にお悩みの方に、この本をおすすめしたい。" 荻原魚雷さんだ。

しのぶ@rum_raisin2025年9月1日まだ読んでる@ 自宅「あの日の開放感を、今も私はなつかしく思い出すのだが、も一度現実に味わいたいとは思わない。床上げの日が嬉しかったからと言って、もういっぺん大病にかかりたい、と思わないのと同じだ。もう病院にかかってはならぬ。」 『終戦のころ』より


- 糸太@itota-tboyt52025年6月22日読み終わったなんだ、このタイムスリップ感は。梅崎さんのことは、恥ずかしながら全然知らなかったのだが、感覚があまりにも時代とずれている。早すぎる。いや、それは私の単なる偏見か。梅崎さんを通して描かれる戦時中の空気は、今でこそ読み返される意味があるのでは。





























