『石球城』殺人事件
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ず@motamota07302026年6月27日読み終わった最も好きな作家の新作! 久々の濃厚な物理長編! 期待以上の仕上がりに感嘆した。北山猛邦はどれだけ読んでも展開が読めるということがない。 物理トリックという強力な一本柱に、終末世界観やその中で描かれる温かなキャラクター同士の繋がりなど、北山猛邦作品でしか味わえないものが多すぎる。一生追いかけたい作家だ……
ぶんか遺産@bunkasremains2026年6月24日読み終わった本当に大傑作。マジでマジで......タイトル発表当時からではないけれど、ずっと待っていた作品が読める上にこんなに素晴らしい出来だなんて、本当に幸福。 帯にある「13の密室、13のトリック」も確かに凄いのだけれど、全体的にシンプルなものが多く、知識が必要なものもあるので、そこだけに期待しすぎるとやや肩透かしかも(それにも理由があるのだけれど)。 このミステリがすごいのは物理トリックそのものではなく、スケールの大きい「世界の秘密」がミステリと密接に関わっている点。太陽の存在しない暗闇の世界、城郭の中を照らす13の灯台、最果ての海、城に散らばる石球、大穴で繋がる深淵、光を生み出す巫女......城シリーズの過去作では、これらのようなファンタジックな要素はミステリとあくまで独立したものだったけれど、今作ではお互いがお互いを支え合い、一体となって驚愕の真相を演出している。 犯人像も動機も謎解きも前代未聞。圧巻の解決編の果てに大破局が待ち構えている点も、いかにも城シリーズらしい。密室トリックの奇想を極限まで研ぎ澄ますと、そこには壮大な浪漫が生まれることを教えてくれた。 ミステリとはふつう現実感が必要で、どんなに奇抜な状況でも最後には納得のいく理由が求められる。しかし、『『石球城』殺人事件』は真逆の道を歩んでいる。論理の先に行き着くのは、納得も拒否もない、唖然とするしかない世界の秘密。不可解を咀嚼し自分の体内に飲み込むだけでなく、自分が何に覆われているのかを知ることも、それもまたミステリなんだと思った。



















