生きるとは、自分の物語をつくること

44件の記録
- こもる@lost2025年8月17日読み終わった実はこの本を読むために『博士の愛した数式』を読んだ。結果として『博士の愛した数式』は自分の中で重要な意味を持つ物語であることがわかった。 小川洋子さんの、物語を書き留める作業のいかに緻密で正確なことかと、感嘆するより他ない。 かつて偶然読んでいた、『人質の朗読会』各話最後に添えられた、ツアーに参加した人の職業、年齢、性別、参加の経緯を示した一文の、小川洋子さんにとっての意味を知ることができた。 この本を買う前に、『大人の友情』を偶然買っていたので、この後読もうと思う。 自分では物語の重要性には気づけないので、引き続き物語論などを知りながら考察を進めていきたいと思う。
- Mika@tao_rs_2025年7月21日読み終わった「僕はアースされてるので大丈夫です」 「地球にお届けしておきます」 冗談まじりの言葉だったけれど、胸に刻んでおこうと思う。 自分1人の力だけでどうにかしようとしない。宇宙や地球の力を借りる心づもりをもつ。自分を守るためにも、目の前の人と真摯に向き合うためにも。
- 橋本吉央@yoshichiha2025年5月22日まだ読んでるこういうやり取り大好き。河合先生いいなあ。 小川 あ、そうだ。先生、ウソツキクラブの会長さんなんですよね。是非、私も会員に加えてください。 河合 はいはい。年会費が800万円ですよ。 小川 800万円! 河合 ええ。それに、総会もありますよ。年に1回、4月1日。皆に通知が行くんです。4月1日に集まって、1人1分ずつウソをつく。一番すごいウソにはウン万円の賞金が出るとね。けどね、これは面白いと思って本当に行くと、こんなん信用するなんて、ウソツキクラブの会員たる資格がないと言うて除名されるんです。だから、僕はまだいっぺんも総会に出たことないです(笑)。年会費も、うそ八百ですから。
- 橋本吉央@yoshichiha2025年5月22日読み終わった対談の柔らかくあたたかい雰囲気が良い。 カウンセリングと物語の話もとても興味深いが、個人的には、河合隼雄さんの著書や対談を通して小川洋子さんが「なぜ小説を書くのか」という、若い頃には答えるのが苦痛だった問いに対して、「誰もが物語を作っているのだ」という気づきを得て答えを見つけていった、というあとがきの文章がとても素敵だった。
- 橋本吉央@yoshichiha2025年5月22日まだ読んでる小川洋子さんの、「なぜ書くのか」という問いに対して河合隼雄さんの物語論を通して気付いた答えが素敵。 "ああ、そうか。自分は作家だから小説を書いているのではない。誰もが生きながら物語を作っているのだとしたら、私は人間であるがゆえに小説を書いているのであって、「なぜ書くのか」と聞かれるのは「なぜ生きるのか」と問われるのに等しい。まさにその問いこそが表層の鎧の奥に沈む混沌であり、それを現実的な筋道で説明できないのも当然なのだ。説明できないからこそ、自分は小説を書いている……。"
- 読書猫@bookcat2025年3月7日読み終わった(本文抜粋) “河合 「その矛盾を私はこう生きました」というところに、個性が光るんじゃないかと思っているんです。” “小川 自分は作家だから小説を書いているのではない。誰もが生きながら物語を作っているのであって、「なぜ書くのか」と聞かれるのは「なぜ生きるのか」と問われるのに等しい。まさにその問いこそが表層の鎧の奥に沈む混沌であり、それを現実的な筋道で説明できないのも当然なのだ。説明できないからこそ、自分は小説を書いている……。”